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【思ったこと】卒業式

今日は新宿西口のベローチェにて、スマホを用いてこの記事を打ち込んでいる。
というのも先日、かれこれ半年見つからなかったモバイル充電器が自宅から発見されたからである。
この出来事により、これまでは充電の残りを気にして外ではできていなかった作業がたくさんできるようになった。
視野が大きく広がり、一気に見渡しができたようである。僕らの祖先が初めて二本の足で立った時も、きっとこのような気持ちだったのだろう。

外でスマホがいじれるくらいで何をそんな類人猿ぶっているのかというお叱りの声も聞こえてきそうだが、それも大袈裟ではないくらい、僕のスマホのHPは低い。
本気出した時の充電の減りががりいかつい。ギュンギュン減る。「〇〇%」という表記が、気付けば内閣の支持率くらいになっている。誰政権かとかは言わない。とにかく内閣の支持率くらいだ。こんなことを書いている間にまた減った。もしこれが支持率だとしたら、政情不安定もはなはだしい。僕のスマホは政情不安定なのだ。

周りがリチウムイオンでスマホを駆動させている中、こいつはまだ蒸気機関で動いてるんじゃないかというくらい燃費が悪い。残り5%になった時に、煙を吹いたこともある。ブォフォオオみたいな音を出していた。そう思うとポッポー!といって空に走り出してしまった。夜空に消えた彼を見て僕はまるで銀河鉄道みたいだななんて悠長な事を考えていた。

流石に嘘である。noteだと止めてくれる人がいないからこういうことになってしまう。
それにしても誰か止めて欲しかった。周りの人とか。隣に座ってる成人男性が「ブォフォオオ!ポッポー!」とかiPhoneに入力してたらヤバいと思ってて欲しい。
怖いか。正気を失ってる他人を助けるよりもまずは身の安全か。悲しいが現実だ。耳まで真っ赤に赤面してしまった。iPhoneも熱くなってきたし。どこ連動してんねん。

そうだ卒業式だ。卒業式について書きたかったんだ僕は。
というのもここに来るまでの道中で、何組か卒業式終わりらしい高校生の集まりを見つけた。みんなで写真を撮ったり、これから行くご飯を食べるところの場所を検索したりしていた。
きっと高校でもたくさん写真や動画を撮ったりしただろうに、よくまだ充電が保っているななどと考えてしまった。僕ならきっと途中から「ええ感じに撮ってや!あとでグループで送っといて!!」などと言うだろうに。彼らはきっと最新型のいいやつを持っているのであろう。

また充電の話してる。もっとあるだろ卒業式の話。「持っているのであろう」じゃないんだよ。化石の学者かなんかなのか。「ディノニクスの狩りの痕跡から見て、彼らはきっと鋭い爪を持っているのであろう」とかなんとか言いたいんか。現代人にとって最新のデバイスはさながら情報を狩る鋭い爪、とでも表したいのか。やかましさが止まるとこを知らないんだから。

全然卒業式の話できる感じじゃないやん。色々あるのに。坊主頭にして驚かれた話とか。最後のHRでMC任されて保護者の前でまあまあな粗相した話とか。気になってる子と頑張って写真撮ろうと思ったらそのタイミングで充電なくなった話とか。

結局充電なくなってるんやん。

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