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EURO2020、超私的監督列伝。

花璃です。
今日はこの続き↓

国に歴史あり、国によってフットボールのスタイルが違って面白いのは勿論ですが、同じ国でも監督によって選手の好みとか戦術とか色々あるので面白いなぁと思ったのでテレビを観ていて解説者の人の話などでへえと思ったことをネットで補強してまとめました。

『イングランドの救世主』から一気に転落:サウスゲート監督(イングランド代表)

YouTubeのUKのサッカー番組で言ってたんだけど、イングランドって元々延長PKに弱いらしく、特に大きな大会でPKで敗戦してきた悪い想い出があるらしい。

イングランドMFデビッド・ベッカム(31)の、3度目のW杯が終わった。ポルトガルに0-0からのPK戦は1-3で敗れ、前回の02年日韓大会に続き準々決勝で散った。後半7分、右ふくらはぎを痛め途中交代後、FWルーニーまで一発退場。同国史上屈指のメンバーをそろえながら、ポルトガルの乱戦ペースに巻き込まれた。悲願だった自国開催の66年大会以来40年ぶりの優勝は夢と散った。
 イングランドのイレブンが崩れ落ちた。ポルトガルの5人目MFクリスティアーノ・ロナウドが決めた瞬間、GKロビンソンはピッチに沈んだ。PK戦は鬼門だった。W杯では90年、98年とPK戦を2度経験し、いずれも3-4で敗れた。2年前の欧州選手権でもベッカムの失敗もあり、ポルトガルGKリカルドの前に屈した。その悔しさを胸に、この試合の前にはPKを徹底的に練習した。互いに2人ずつ失敗し迎えた4人目。DFキャラガーが蹴り直しを命じられ失敗。落ち込む仲間たちを励まし続けるベッカムの背中が、寂しげに震えた。

特に1998年のW杯敗戦の時(?)、23歳だったベッカムのPK失敗で敗れて、若きベッカムはその後数年間バッシングと不調に悩まされたんだって。
失敗した黒人選手3人のうち、5人目のサカはまだ19歳で、彼の才能とサッカー人生がこのPK失敗とバッシングでめちゃくちゃになるんじゃないかと心配されていました。
PKになった瞬間イングランドのサポーターが青ざめたのも、そういうことなんだなと。
延長戦で投入した黒人選手にPKを蹴らせたのも、『負ける』と確信しての敗戦処理じゃないかと言われても仕方がないと思う。

YouTubeの番組では、

「まともな大人なら19歳の子供にそんなプレッシャーを与えないと思う。サウスゲートは『私が指示した』と言ったが、選手が嫌がったんじゃないか?サウスゲートはPKを拒否した選手を守っている。PKを蹴りたくないと言ったのは一体誰なんだ?」

と言われていました。
日本語のWikipediaにも同様の議論について記載があります。

その後、PKを外した3人の若手選手が黒人系であったこともありSNSで人種差別を含む誹謗中傷が相次ぎ世界的に大問題となった。これには所属クラブのアーセナル公式サイトや監督ミケル・アルテタ、FA、UEFAなど数々のサッカー関係者や協会さらにはウィリアム王子やジョンソン首相などの要人など多くの人物が誹謗中傷を非難し3人を支援するコメントを発表した[17][18][19]。また、PKを外した3人は23歳〜19歳と全員若手であり、特に最後の5人目を任されたのは19歳のサカであったが自国会場で大勢の自国サポーターが見守る中ビッグタイトルがかかった特大のプレッシャーかかる場面でベテランではなく若手に任せた監督ガレス・サウスゲートのPKキッカー選考に疑問を呈する声が、ロイ・キーンやジョゼ・モウリーニョやマイケル・オーウェンなどサッカー関係者から相次ぎ賛否両論が巻き起こった[20][21]。

「天才だ!」
「救世主だ!」
ってイングランドのサカオタに持て囃されていたけど、負けるとなったら汚れ仕事は黒人にさせるんだなって印象ついちゃった感はある。

2018 FIFAワールドカップでは、近年国際大会で低迷が続いていたイングランド代表を1990年大会以来の4位に導いた。更にUEFA EURO 2020では、UEFA欧州選手権史上初の決勝戦に導いた。しかし、決勝戦ではイタリアにPK戦の末に敗れ、準優勝に終わり、更にPK戦でのキッカー選考にも物議を醸す事になった。

「延長戦後半に投入してボールも触ってない選手にPKさせるのはどうなの?」
ってかなり叩かれてたし、すごく不自然な采配だったと思う。

ウイリアム王子、ジョージ王子も観戦する中のホームゲーム。
勝って当然のサポーターの熱狂といい、監督もすごいプレッシャーだったと思うけど、采配がアレすぎて泣きじゃくるサカを抱きしめる彼も、
「偽善者乙」
としか思えなかったよ。

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(サカのガチ泣きマジ可哀想だった;;わたしまでもらい泣きした;;)
頭良さそうな方だけど、官僚主義的というか、あまり勝負に出るタイプじゃないのかと思いました。

追記:
もし、あの超不自然な采配が敗戦処理ではなく、勝つつもりの戦術だったのだとしたら、超センスない残念監督ですが、綺麗なクイーンズイングリッシュです。
スタメン選手たちの子供の頃の写真を当てるサウスゲート監督↓。

娘の死を乗り越えて:ルイス・エンリケ監督(スペイン代表)

イニエスタ引退から選手が一気に若返って、
「監督が変わって一新したのかなぁ〜」
って思っていたらまさかの同じ監督でびっくり!
元々バルセロナにいた監督で、前回W杯のスペイン代表は(編成する時間がなかったらしい)FCバルセロナのスペイン国籍勢+αみたいな感じだったけど、今回は若手中心にこれから伸びる選手を入れてるっぽいです。
それにしても、スペインは人材が豊富だよね…。
若手の人材が豊富すぎてオリンピックに来てたB代表も大体A代表兼任だったという。
オーバーエイジのアセンシオでさえ、25歳↓。

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穏やかというか、割とリアクションが薄い監督(押し込まれてもイライラしないタイプ)なんだけど、たまにはしゃいでる時があって可愛い監督です。

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お嬢さんが白血病になってワールドカップ予選の途中で戦線離脱して、お嬢さんが亡くなった後EURO2020に向けて復帰されたらしい。
お嬢さんまだ9歳だったんだって。
悲しすぎる(/ _ ; )
ご冥福をお祈りします(>人<;)


ドイツ代表の黄金時代と黄昏:ヨアヒム・レーヴ監督(ドイツ代表)

緊張すると自分のパンツに手を入れ、さらにその後指を臭うくせがあるというなくて七癖とは言っても、幾ら何でも衝撃的すぎる癖があってなお、ドイツ代表の監督として留任されていたあまりにも実績がありすぎる名将

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いくらなんでも、ちょっと変人すぎると思ったけど、そんな変人でも実績次第では受け入れる度量の広さ(?)がヨーロッパの懐の深さだなと思ったりしていました。

2004年〜 ドイツ代表コーチ
2006年〜 ドイツ代表監督
2006年 ワールドカップ3位
2008年 ヨーロッパ選手権準優勝
2010年 ワールドカップ3位
2012年 ヨーロッパ選手権ベスト4
2014年 ワールドカップ優勝
2016年 ヨーロッパ選手権ベスト4
2017年 コンフェデレーションズカップ優勝

2018年 ワールドカップグループリーグ敗退
2021年 ヨーロッパ選手権ベスト16

2006年のワールドカップから2016年のヨーロッパ選手権くらいの10年がドイツ代表の黄金時代だったと思います。

フィジカル(身長・体重)と運動量という物理で殴るドイツ式サッカーをで天下を獲ったけれど、それは確かに強くても退屈で単調で、わたしにとってはサッカーの暗黒時代だった。
「つまんな〜〜〜い( ;´Д`)」
って感じ。
ドイツ人の恵まれた体格と規律正しい性格と豊富な運動量を活かしたサッカーは確かにひと時代を作ったし今もフォロワーがたくさんいる有効な戦術だとは思うけれど、前線にアフリカ勢を投入してスピードで突破するフランススタイル(バロテッリ時代のイタリアや現在のイングランドも同様)、リズミックなパスワークで引っ掻き回すスパニッシュスタイルが台頭してきて最近ではトーナメントでの上位争いには通用しなくなってきた感があり、この夏のヨーロッパ選手権終了と共にレーヴ監督は引退し、ドイツ代表の黄金時代にも幕が引かれました

「レーヴ監督引退で暗黒時代が始まるのでは?」
みたいな不安の声もあるらしいんだけど、どうなんでしょうね( ^ω^ )?
ディフェンスが堅い代わりに慢性的な決定力不足があって、ドイツもアフリカ系をFWに投入しようとした(ケヴィン・プリンス・ボアテング選手)こともありましたが、ママがドイツ人のボアテング選手でさえ、今でもめちゃめちゃ差別野次を飛ばされている現状があるので、まあ、アフリカ勢投入してドイツ代表にフィットさせるのはかなり難しいでしょうね。

W杯予選落ちの衝撃からヨーロッパ王者へ:ロベルト・マンチーニ監督(イタリア代表)

選手のセカンドキャリアとして監督になる人が多いのもあって、有名選手から有名監督になるケースは勿論あるけど(日本代表だと、イビチャ・オシム監督がそのタイプ)、イタリアは有名選手じゃなくても監督として評価されるんだなあという印象があります。

元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ監督は病弱で選手としてのプロキャリアがほぼなく、他の仕事と兼業で地元の小さなクラブの監督からステップアップしてセリエA四大クラブを制覇したらしい。(すごい!)

ザックさん自体は可愛いおじいちゃんって感じだったけど、こうやって書いてみると
「斎藤道三かよ笑」
って感じの成り上がり人生だよね。
ザックジャパン、成績的にもかなり良かったと思うし、選手に対するリスペクトがあったから(?)か外国人監督でありがちな選手やサッカー協会との摩擦もなくて良かったと思う。

サッカー選手と監督に要求される能力って結構違うけど、マンチーニ監督はビッグクラブの監督を歴任してるだけに、すごい能力者なんだなと思いました。
監督としてもすごいけど、ストライカーとしてもすごかったらしい↓。

牧歌的な昔のサッカーって感じだけど、無駄な動きがなくてすっきり美しいスタイルです。
(結構な確率でノートラップでシュートするんだけど、ヤバすぎない?)

マンチーニ監督のスタイルについては、全然知識がないんだけど、

中盤が厚く、攻守に臨機応変で器用な選手を集めた全員で守り、全員で攻めるサッカー

みたいな感じ(結局、イタリアの伝統的なサッカーかも)かなと思いました。
『臨機応変で器用』っていうのがイタリア的なんだよね。

この方(元イングランド代表のDean Ashton氏)の分析は面白いと思いました。

・何度も招集メンバーを替えて、調子がいい選手と、組み合わせとしてよく機能する選手を残したこと
・天才的なMFが3人いる。(インシニエ・ジョルジーニョ・バレッラ?):「イタリアの立ち上がりは遅い。25分掛かる。その25分で相手のチームの動きを見切って見事にボールを支配してくる」
"NASTY"(えげつない):「キエッリーニを見てよ。マグワイアやストーンズは絶対あんなこと出来ない」(笑笑笑!)

スペイン戦で、前半の途中からスペインが失速して、
「えええ、暑いからへたってんのかな?若いのにおかしくない?」
って思ってたけど、スペインがへたったんじゃなくて、イタリアに読まれてしまったからだったのか〜と納得感がありました。
マンチーニ監督は5回招集メンバーを替えて、ジャンルイジ・ドンナルンマ(22ちゃい♡)↓は5回目の招集で正キーパーになったんだよね。

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ママがブッフォンのファンだったのかな?
名前が先代キーパーのジャンルイジ・ブッフォンと同じジャンルイジなのでジージョって呼ばれてるっぽいです。
ちなみに"NASTY"と言われたキエッリーニと前述のイングランド代表サカ選手(19歳)の画像がこちら↓

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これはひどい( ;´Д`)
キエッリーニは最年長(多分)で代表歴も長くて、2004年からいるイタリア代表のディフェンダーの顔みたいな人なんだよね。
ゴリゴリのDFなんだけど4年ぶりにゴールしてめちゃめちゃきゃっきゃ言ってはしゃいでた♡
2006年のワールドカップ優勝メンバー且つ2021年ヨーロッパ選手権優勝のキャプテン…。
敵にしたくない((((;゚Д゚)))))))gkbr

イタリア代表のサッカーの特徴(私見)
1. ポジショニング:裏取りというか、敵チームの動きを読んで動く。
スペインが巧くパス回し出来なかったのは、動きを読まれてポジショニングされたからかなと。
2. 器用さ:これは伝統。CK、FK、PKを蹴れる選手が多い。というかスタメンは大体全員蹴れる。職人の国だけに、技術力が高い選手が多く、クロスやミドルシュートを打てる選手も多い。
3. 演技:倒れて呻いて転げ回る。これも伝統(笑)。PKやFK狙いもあるけど、主に時間稼ぎ。特に勝っている時、暑い日や延長戦での消耗を防ぐ上でも有効。若手からベテランまでイタリアの選手はマジで演技が上手い笑

ドイツの物理で殴るサッカーを打倒すべく、イタリアも当初バロテッリくんでスピードサッカーの波に乗ったけど、レイシズム問題(バロテッリ可哀想;;)、人材不足(アフリカからボートで難民が来るので黒人自体はたくさんいるけど、国内のフットボール選手育成機関にいるアフリカ系人材は少ない)から、イタリア人中心にイタリア系ブラジル人選手(ジョルジーニョ、エメルソン)を混ぜた編成にしたっぽいです。
そもそも、イングランドやフランスと違って、イタリアは植民地自体がそんなになかったから、植民地系のアスリートに国籍付与して代表として出す、みたいなのは成り立たないんだよね。
一説によると、アルゼンチンとブラジルだけでイタリア系がイタリア本国と同数(5000万人)くらいいる(世界の移民済みイタリア系を合算すると本国の2倍くらいになりそう)らしい。
イタリア優勝で世界中のイタリア系から歓喜の声が上がっていて知りました。)
こちらはニューヨークのイタリア系移民が多い地区↓。

イタリアも少子化だし、そういうケースはどんどん増えるんだろうなと思います。日本にも田中マルクス闘莉王選手とかいらっしゃったよね。

名MFとして大活躍だったインシニエ選手(163cm)はEURO2020登録選手中最も低身長の選手って言ってました。
インシニエ選手は確かに小さいけど、最近サッカー選手の身長インフレがきつすぎるよね。(大体ドイツの所為)
物理推しじゃなくてやりたいシステムに合わせて選手の相性を考慮しながら巧い選手を拾ってチームを作っていく
っていうのが上手い監督なんでしょうね。
今一番、
「頭の中身を取り出して秘密を探りたい」
と思われている男がマンチーニ監督
だと思う。
ワールドカップ予選敗退からのヨーロッパ選手権優勝はそれくらいの衝撃だった。

センターバック(こちらも2010年代表入りの古株)のボヌッチが決勝で延長戦に持ち込むゴール決めてMVPになったり、相方のキエッリーニも別試合でゴールするし
「マンチーニはディフェンダーの定義を変えた」
とか言われてました。
「今まで、レオナルドといえばダヴィンチであった。この試合以降、レオナルドといえばボヌッチになるだろう
ってテレビで言ってたけど、マジで今年イタリアで生まれた男の子は三人に一人くらいレオナルドになるんじゃないか?って感じ笑
(20年後くらいにU-21のイタリア代表のサッカー選手見たら大体ジャンルイジかレオナルドってありそう)
レオナルド・ボヌッチとマンチーニ監督↓

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マンチーニ監督はいらっちだけどクールな印象あったから、嬉し泣きしてるの本当に嬉しかったんだなぁって思いました。
本当におめでとうございました。

栄光の名前:ディディエ・デシャン監督(フランス代表)

1998年にフランスがワールドカップ優勝した時、フランス代表のキャプテンだったのがこの方、ディディエ・デション監督です!
グリエズマン曰く、
「全知全能、全てに勝ってきた男」
選手として、しかも代表キャプテンとしてワールドカップとヨーロッパ選手権の両方で優勝した人は後にも先にもこの人しかいないらしい。
ヤバすぎる!
2012年の監督就任以来、

2014年 ワールドカップベスト8
2016年 ヨーロッパ選手権準優勝
2018年 ワールドカップ優勝
2021年 ヨーロッパ選手権ベスト16

この輝かしすぎる実績。
そんな栄光の男ディディエ・デション監督にお気にのフォワード(最高のベンゼマ)をゴリ推ししてメンバーチェンジを迫る最強の男isエマニュエル・マクロン

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マクロン大統領の代表メンバー選出への介入に関しては、背景にFWのジルーとムバッペの確執(?)があったようです。

ジルー「俺にボールを寄越せ!」
ムバッペ「そんなこと言われても…」(あんたシュート外すやん?)
ジルーの実績がこちら↓

ワールドカップ優勝チームのFWなのに546分プレーして0得点
なんていうか、ワントップっていうよりもムバッペ・グリーズマンの上のトッピングみたいな感じだよね。
ワントップで0得点だけど、ワールドカップ&大統領と写真に映る時はど真ん中に陣取るのがジルークオリティ↓。

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ジルー「ワールドカップは私が獲りました!」←0得点

ベンゼマワントップに替えてベスト16で敗退したことで色々言われていたけど、フランスはグループリーグが『死のグループ』と呼ばれたグループD(ドイツ・フランス・ポルトガル・ハンガリー)だったから、ジルーのままだったらリーグ戦で敗退してたと思うよ。
グループDは、前回ワールドカップ王者のドイツ、現世界王者のフランス、現欧州王者のポルトガルが同じグループだったんだけど、3チームともなんとかトーナメントには勝ち進んだものの、初戦敗退して
「死のグループを勝ち進んだ3国、ポルトガル、フランス、ドイツは初戦で全て消えた」
とか言われていました。
フランスは調子が悪いとは思えなかったから、グループリーグで消耗するとトーナメントに響くってことなのかも?

ESPNによると、デション監督はグループリーグの段階で、

「色んな陣容を試したけど全部ダメ。チームがボールを持ってない時がグダグダすぎてどうにもならん。どう守っていいのかビジョンがゼロ!もう無理ぽ!」
って言ってたらしくてマジでその通りになったと思う。
(アフリカ系選手(?)が守備が苦手という件に関しては別エントリーで書きたいと思います)

フランスはチーム構成が半分FWみたいな攻撃的なチームで、その分守備がザルになりがち( ;´Д`)
特にお気楽なポグバ(好きだけど♡)は得点した後はしばらく悦に入って集中力キレキレになってたりするから守備陣はイライラ↓

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ラビオ「お前ェエエ!ふざけんなァアアアア!ええ加減にせいよ!」
ポグバ「ゴルァ!ちゃんとやっとるわい!」(スマン、上の空やった)

ラビオのママとポグバのママ、ムバッペのパパの間で喧嘩になったという話もありました↓

守備陣に相当負担が掛かる陣容だったし、ラビオはストレス溜まってたんでしょうね。

ポグバ「負けちゃったよぴえん(/ _ ; )」
監督「あ〜もうしゃーない…Il faut accepter( ;´Д`)」

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デション監督は、短気でティファールみたいにすぐ熱くなる人(例:フィリップ・トルシエ元日本代表監督)が多いイメージのフランス人の中では奇跡的に我慢強く、
ラビオが
「ヤダヤダ、補欠だったら行きたくない!」
と招集拒否
した時に、

「メールを見た時はびっくりしたよ」
と笑って、根に持たずに再招集した懐の深さ。
「何様のつもりなんだ?」(所属クラブが招集拒否することはあっても、本人がってことはあまりないイメージ)
って叩かれてたみたいだけど、この動画観たらなんか見方変わった。

元フランス代表サッカー選手のフランク・ルブッフ氏曰く、

フランク「ベンゼマはマジでけしからん
司会者「ええ。2点入れたのに?まだそれ以上要求する?」
フランク「十分じゃない!点を入れる以外の時、彼は何していたんだ?守備をしているチームメイトを助けたのか?何もしてないじゃないか!ベンゼマはよくジダンと比べられるが、ジダンとベンゼマは全然違う!ジダンはフランスのために命を捧げる覚悟があった。今の世代にはそれがない
司会者「チーーーーン」
フランク「2002年のワールドカップを思い出してみろ。フランスは1998年に世界王者になり、2000年に欧州王者になった。2002年、我々には世界最高のストライカーが三人もいたのに、一点も取れずに予選リーグで敗退した。サッカーはチームスポーツだ。タレントを集めるだけでは十分じゃない。チームのために働かない人間を集めても、負ける

すごく好意的に解釈すると、ラビオは
「俺はフランスのために命を捧げる覚悟があるのに、監督は分かってない!」
って心外に思って拗ねたのかなとも思える。
ラビオのママはステージママ系の毒親で有名らしいのでビジネス的な思惑の方が強いと思うけど、これについてもルブッフ氏は
ラビオの母は女手一つで三人の子供を育て、アドリアンの成功の為に全てを捧げてきた。彼女を責めることは出来ない」
って擁護していて、そういう考え方もあるよなーとは思いました。
ラビオも25歳なんだから子離れしろよとは思うけど、女手一つで熾烈な競争の中(欧州のフットボールはほぼ格闘技なので、温室育ちのプロパーよりも移民系が有利)息子の立身出世を支えてきたのは本当に偉いしすごいよね。

『国のために云々』に関しては難しい問題だなと思います。
イングランドの決勝PK騒動で、

「勝てば『同じイングランドの仲間』と言われるが、負ければ『黒人がPKを外した』と罵詈雑言。僕たちにかかるプレッシャーがどれだけ大きいか分かるか?」

みたいなことをラッシュフォード選手だったかが言ってたと思うんだけど、ジダンの時代は移民系選手はそれこそ、
「国に命を捧げる覚悟」
を常に求められていた
んだろうなと。
もし今ベンゼマやムバッペにその覚悟がない(「『自分の仕事』だけやればいい」と思っている)ように見えるんだったら、それだけ移民系の選手が『フランス人として』受け入れられてきたからと思えなくもないかなと。
実際、二重国籍の選手の中では、フランス代表の方が強いから、ブランディング的に有利だからフランス代表で出る(招集がかからなかったら親の母国で出る)というのが大勢だと思う(例えば、フランス代表のポール・ポグバ選手の双子の兄は二人ともプロサッカー選手でギニア代表)し、実際、プロサッカー選手の個人戦略としてはそれでいいと思う。
これはもはや
『フランス人とは何か?』
っていう問題になる
よね。
名選手を集めても、アイデンティティーで揉めだしたらチームプレイもへったくれもないし、頭が痛いところです。

格下のスイス相手にまさかのベスト16敗退で更迭(後任は英雄ジダン?)説が流れたけど、あっさりデション監督で続投決定しました。

スイス戦でも後半44分(89分)までは勝ってたわけだからね。

ジダンは素晴らしい選手だったけど、彼はアルジェリア色が強すぎるというか、ムバッペやベンゼマとは気が合う(というかアルジェリア系は全員舎弟化笑)と思うけど、我の強い他メンバーを飼い馴らせなさそう
ジルーとかジルーとかラビオとかラビオとか(…グリエズマンとか)。
お調子者のポグバもジダンに烈火のごとく怒られたらしょげちゃうと思うもん(イキってるけど根はぴえんな末っ子だから)。

デション監督以外に適任がいないというのが現在のフランスかなと思う。

そんな中、デション監督が信頼してやまないのがキャプテンのGKロリス↓だと思ってます。

当年とって34歳。
安定感があるし、守備がザル(マジでザル)でしょっちゅうピンチになるけど、正直
「ロリス様がいらっしゃるから大丈夫!」
みたいなとこある。
受け答えも落ち着きがあって安定感あるし、将来はフランス代表の監督やってほしい!

いつもながらとりとめなくなっちゃったけど、今日はこんなところで!

花璃。

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花璃
海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。