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オタクはシモーネ・インザーギとセリエA黄金期を語りたい。

花璃です。
書いてみたらセリエ懐古厨みたいになったのでシモーネ関連は目次から飛んでください。


元ミラニスタBBAの語るセリエA黄金期

2002年のW杯でイタリア代表沼に

ちょうど大学生の頃ちょうどミランの黄金時代で、ミラニスタ(というほどでもないけどネスタに夢中だった)で、元祖・ワンタッチゴーラー、フィリッポ・インザーギのユニ(現地観戦に行った時に買った)も持ってたBBAなので、ピッポ(インザーギの愛称)に弟がいることは知っていました。
当時はセリエA黄金期で、社会人のお姉さんたちが作った推しチーム(推しという言葉自体はなかった)別や推し選手別のホームページがいっぱいありました。
ホームページっていうか、現地のゴシップ誌から拾った写真や手製翻訳を掲載した同人ファンサイトで、今みたいにSNSも無かったので(その後くらいにmixiが出来たと思う)毎日手動でパトロールするのです。
運が良かったら新記事アップされてる!という感じです。
当時のジョカトーレたちはオフシーズンになるとカプリ島に彼女を連れてバカンスに行くのが定番で、夏になるとパパラッチ写真が高頻度でUPされていました笑

当時のカルチョ周り

一番衝撃だったのは、当時のサッカー選手の彼女の定番が
『クイズ番組に出てきて裸同然の格好でポールダンスをする女性タレント』(なんちゃらガールズという名前があったはず)
だということ。(わたしが見た写真は極小水着だったけど↓)

もっとあられもなかった記憶だけど

「クイズ番組に水着の女性って何?」
っていうのがまず衝撃でしたね。

イタリアのTVって、とにかく若くて美しい女の子たちで溢れています。彼女たちは肌の露出が極端に多くて、初めてイタリアに来た時は目のやり場に困ったものですが(困りながらも横目でチラリ)、今やすっかり慣れてしまいました。

https://giappone.exblog.jp/3336142/

クイズ番組のゲストにサッカー選手が出演する→水着のお姉ちゃんとお付き合い
みたいなパターンが多かったみたい。
そんな中で、アレッサンドロ・デルピエロ王子は確かスタイリストさんとお付き合いされていて、オーストラリアに移籍したり、後年アメリカ移住されて今はアメリカのスポーツチャンネルでコメンテーターをされているみたい(時々見かける)で、先見の明あるなぁと思った記憶があります。
デルピと奥さんは当時日本版のFRAUだかELLEだかにも登場して雑誌買ったよー

お茶の間エロス+カルチョ=アノ人

当時のイタリアはクイズ番組だけじゃなくてテレビ全体に女性の裸体が溢れていたらしい。

コマーシャルも同じ傾向にあります。ボディーシャンプーは当然美しい女性が艶かしく全裸を披露しますし(胸のトップを隠さないことも多々あり)、ダイエット食品も必要以上に裸体をアピールします。
チョコアイスのCMなどは、溶けたアイスが女性の胸の谷間に滴り、それを指ですくってなめるというもの。。。

https://giappone.exblog.jp/3336142/

どうしてここまでイタリアのお茶の間(*イタリアには茶の間はない)にエロスが溢れていたのか。
答:ベルルスコーニ(多分)

巨人ベルルスコーニ

当時のイタリアの首相であり、民放多チャンネルを所有していたメディア王であり、長年ACミランのオーナーだった方です。
サッカーキングさんの動画、めっちゃ面白いです(╹◡╹)♡

ミランを追放されてからモンツァというクラブを買って問題児バロテッリを召喚したり(バロテッリはミランにも召喚されてるのでベルルスコーニのお気になのかも?)、とうとう22/23シーズンからはセリエAに昇格させてしまったりと、反社っぽいヤバい噂には事欠かないけどカルチョに関してはすごいロマン派の方ではある。

このトップレス抗議騒動はなんだったんだろう?

ベルルスコーニのカルチョ美学

ベルルスコーニさんはサッカーの戦術というよりも『スタイル』に一家言ある人だったみたいで、中でもツートップ過激派だったらしい。(ツートップ好きのオタク歓喜!)

セリエ齧ったオタクの中にはベル爺の
中盤ダイヤ型の4-4-2こそ至高!
というのが刷り込まれてる人は少なくないはずで、あのバロテッリも、ベストイレブン選ぶときにナチュラルに中盤ダイヤモンドの4-4-2だった(気がする)。
ベル爺については弓削さん(サッカーキングの動画のゲストさん)のこの記事良さそう↓

ミランは貴公子、インテルはワイルド系

わたしはその頃のインテル全然知らなくて、主にクリスチャン・ヴィエリ(オーストラリア出身のイタリア代表FW。アトレティコのOBでもあるらしい)のイメージなんだけど、ACミランはチームで食事する時高級レストランで食べてそうな雰囲気で、インテルはBBQしてそうな感じ。
とにかく、ヴィエリのイメージは、クイズ番組(with半裸のお姉ちゃんズ)にゲスト出演して、
「この番組に出てる女全員抱いたぜ」
って微妙にカタコトのイタリア語で言ってそう
。みたいな感じでした。

ちなみに我らがシメオネもインテルの野獣パイセン

我らがボス、シメオネ閣下はアトレティコとインテルには多分同じくらい所属していたと思う。

若シメオネ(╹◡╹)♡
インテルと言えばこういう野獣のイメージよ。

ブラジルのロナウドとシメオネとヴィエリ=野獣。
なんか、JKやJDだったわたしにはこの男臭さはまだ早すぎた。

おじさんシメオネ(╹◡╹)♡

ちなみにわたしが当時好きだったのはネスタ(お耽美ネスタ)

流血がここまで似合う漢はいない。

流血、興奮する♡
美♡
身長・体重・顔・闘魂全て兼ね備えていた。

マジでかっこよかったし今もかっこいい♡
下部リーグのプロヴィンチャで監督したりしてるらしい。
(ちな、シモーネ、シメオネ、ネスタ全てラツィオOB)

シモーネ・インザーギとの出会い

ピッポ推しHPにちょいちょいあった弟情報

ノリでサン・シーロに行っちゃうミラニスタJDだったわたしの日常のパトロール先である日本語HPの一つにピッポ推しのサイトもあったのですが、そこでたまにシモーネの話題も出ていて、ピッポの弟はラツィオのFWで、顔がよく似てるということは知っていました。
ちょうどその頃トッティ推しのサイトさん(トッティのお馬鹿小話の本の翻訳とかされていました)で、ローマの選手と噂になったローマ人のクイズ嬢(前述)が
『わたしはラツィアーレよ!』
と否定したみたいな記事の翻訳を読んで、ラツィオもローマのクラブでローマとラツィオはミランとインテルみたいな関係だということも知りました。

地味にイケメンだったシモーネ

シモーネ推しのサイトはないので基本ピッポのサイトで映り込みや小さな記事の翻訳を見ていましたが、ツーショットを見ると、
「えー、弟の方がいいかも?」
って思う程度には記憶に残ってました。
ピッポ推しのお姉様も、
「顔だけならシモーネも満更じゃねぇ」
と思っていたからか(?)、シモーネが新聞記事にあったらそれなりにアップしてくれていました。

シモーネとピッポの水着ツーショット写真

当時、ピッポはモテモテだったはずなのに秘密主義で、付き合ってる彼女がいるかどうか、それが誰なのかとかが全然分からないのでパパラッチたちは躍起になっていました。
そんなピッポがバカンス先でつるんでいたのが顔そっくりな弟。
こちらがそのラツィオ時代のシモーネ↓。

ギャル男ぢゃね?

顔も似てるしポジションも一緒なのに、プレー集見たら全然違ってた。
ピッポはボールに触れた瞬間ゴールしてるみたいな純ワンタッチゴーラーだけど、シモーネは体細いのに結構ゴリゴリ行くタイプ。
この身体つきでこのプレースタイルだと怪我とかロストとか多そうだし、ゴール数が少ないのも納得。

老けすぎ…苦労したんやなぁ(;_;)

大学時代の男友達とか、大体ピッポ大嫌いで
「女は分かってねー」
「インザーギなら弟の方がマシ」
って言ってたのも納得した。
っていうか、男性ってワンタッチゴーラー嫌いよね。

初シモーネは水着姿だった

わたしの初シモーネは確か、ビーチでお兄ちゃんとナンパした美女二人との四人水着姿の写真でした。
(記念写真を売られた?)
ピッポはめちゃめちゃシャイで、シモーネとバカンスに行ってナンパさせていた。
みたいな記事で見た水着の兄弟。
なんか二人とも男性ホルモン薄い感じで「これはモテないわ」と思った記憶。

どっちがどっちだか。
これが兄貴にナンパさせられるシモーネ?
ビーチバレー(華奢すぎひん?-_-)
ピンクの花柄きゃわ(╹◡╹)♡

改めて、インザーギ兄弟はテレビで半裸で踊ってる美女じゃなくてビーチでナンパした素人女性の方がお好みだったんだなと。
インテルの男性ホルモン滴るイメージはプレイボーイヴィエリと歴代薄毛guys、ミランの貴公子イメージはマルディーニ、インザーギ辺りから来てるのかな?

インザーギ、WHO?→答:セリエ黄金期のスター

シモーネは選手としては地味だったけど、黄金期セリエAの、黄金期ミランのスターだった兄の弟として、スターの一角を担っていたと思う。

世の中年はこういうショットに興奮しがち。

おじさんになっても見た目に華があるしなー。

ラツィオ時代のシモーネ

写真だけでも絵になるから、インザーギダービー!とか言って盛り上がるらしい。

双子BL好き腐女子が萌えそうな二人↓

男性型脱毛多めのイタリア人には珍しいフサフサ

何故ピッポではなく、シモーネが成功したのか?

これはわたしの妄想なんだけど、ピッポは完璧主義(&多分処女厨)だからだと思う。
シモーネは兄貴のお下がり(爆)でも我慢出来るタイプのいい意味で大らかな男なんじゃないかなと

この下腹部がね。

なんか、弛んだお腹を隠さない弟と弛みを許せない兄を見るとそう思う。
カルチョは生物(ナマモノ)だから大雑把さは必要よ

セリエAの本体はパパラッチとゴシップ

お分かり頂けただろうか?
ゴシップがセリエAの本体だということを。
というか、本田△もしばしば発言し、うんざりしていた通り、イタリアはとにかく新聞の前哨戦と感想戦がすごいのである。
御用達メディアでの舌戦や総括合戦等はプレミアとかリーガももちろんあるんだけど、ダンテの神曲の国だけあって、イタリアのカルチョ記事は引くほど壮大&ドラマチック\\\\٩( 'ω' )و ////

分析的とかスタッツとかよりもとにかく、ぐわわわーんとぶつけられるドラマの塊!!
試合の裏に二つのチームと、そのチームを構成する一人一人の人間がいる。会長、社長、スポーツディレクター、監督、キャプテン、去り行く選手、来たばかりの選手、その代理人たち。ずっといる選手、スタメンの選手、控えの選手、ローン中の若手、ローン先のチーム、ユース、ユースのコーチ、ユースの親。それぞれの人間と想いと有り様がカルチョを通して浮かび上がる。
そう。カルチョの本体はゴシップであり、試合は人間模様を映し出す鏡に過ぎないのだ!
(*セリエは上手い選手たくさんいるし、サッカーも素敵です)

例:プリシッチの再生の物語

例えば、チェルシーの10番を捨てたプリシッチが再起を図ったのがACミラン。
移籍が決まった瞬間からシーズン前で試合に出てもないのにアメリカでユニフォームがバカ売れして、本人は母国での期待値の高さに震えていたらしい。
チェルシーでは、パパがモンペぶりを発揮していたのもあってクレイグ・バーリーに
「幼稚園児かよ!」
と言われたりしていたけど、ミランではそれなりに愛されて、今となっては
「ここに来て代表戦以外の試合も楽しめるようになったし幸せ♡」
って言ってるみたい(╹◡╹)♡
なんと言っても、アメリカ代表のアイドル選手のプリシッチが来ることで、ユベントスがぶっちぎっていたセリエAのUSA人気(元々イタリア系移民に人気&CR7効果がデカい)にミランが加わってミランへの経済効果もかなりあったと思う。
これを、イタリアだと
「零落した新大陸の王子がミラノの貴公子軍団に加入した。その移動は王子にブリテン島で失われてしまっていた笑顔を取り戻し、資金不足にあえぐ赤黒には新大陸からの黄金をもたらした」
と書く(多分)。
ドラマチック〜〜。

というわけで、

セリエAはいいぞ╰(*´︶`*)╯♡

CLベスト16 アトレティコVSインテル

アトレティコVSインテルは、どっちも推しのチームだけど、とりあえずアトレティコにホームでは勝ってほしい!
スーペルコパ決勝とイタリアダービー観たけど、ぶっちゃけ、今のインテルにアトレティコが勝てるとは思えない_(┐「ε:)_

ゴールに向かってまっしぐらのインテル

DROIT AU BUT!ってどっかのチームみたい。(答:マルセイユ)

ゴールにまっしぐら!

カウンターの練度が高すぎるし、強すぎるんよ。
アトレティコはグリーズマン任せの行き当たりばったりでぐだぐだしがちだけど、インテルは行き当たりばったりでも全員がちゃんとゴールに向かうので練度が違いすぎるし、前線だけでなく全体の得点力が違いすぎる
つ グリーズマンとチャルハノールのPKの成功率。
アトレティコなー、PK失敗しがちなグリーズマンにPKキッカーやらせてるのとか含めてもうちょいなんとかならへんのかなと思いますわ。
(カラスコもCLグループリーグ敗退がかかったPK外したし、アトレティコ他の選手もPKあんまり蹴りたくないのかな。。PK得意そうなのメンフィスくらい?)

花璃。

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花璃
海外住み主婦のゆるオタ生活について時々発信します。