映画を気楽に観たいんだい


とは言いつつ、それが案外難しい。

ややハードルが高い娯楽と感じるのは、私自身がさまざまな表現に対する耐性が無くなってきているため。

例えば、「詳細に描かれた」性描写や暴力など。
もっと広く言うと、特定の個人や集団に対して「かなり強めな」不安や恐怖、差別を煽る描写。

でも、この「詳細に描かれた」とか「かなり強め」とか言うのは人により差があると思う。

この曖昧さをわかりやすく区分化してくれてるのが映画倫理機構(映倫)さん。
よく見る「PG12+映倫」「R18+映倫」などの表記は映倫さんにより区分化された映画に付けられる。
詳しくは、以下サイトから。

ありがたいのは2009年以降の審査作品が検索できること。

ただ、国内で上映された全ての映画が映倫さんにより区分化されているわけではない。
「R18+映倫」の基準を超える場合には「区分適用外」となる。
そもそも審査申請していない映画もあるようで。
いやあ、知らんかった。
※映倫さんの審査を通過していないとそもそも上映ができない映画館がほとんどだそうなので、基本的に国内の有名な作品は審査済かと。

各業界の重鎮が審査してくださるのは本当にありがたい。
でも、ちょっと、ちょーっと言いたい。

設けられた基準、結構甘くない?
「保護者の助言・指導があれば問題ない」の圧倒的なキャパの広さ。
え、本当?
私にも保護者的な何者かが必要な気がしてならない。

あと某サブスク等のオリジナル作品においては割と審査されていないものも多い。サブスクリプション側が独自に付けているであろうタグ?(「暴力、性描写」など)もあまり参考にならない。

とはいえ、今は映画のあらすじや感想をネット上でいくらでも調べられるので、わかりやすい残酷描写は回避可能。
しかし、いざ映画を観てみると予期し得るシーンからくるストレス値増大を度々感じる。
ネット上の評価・感想が100個あれば、残酷描写の判別基準も100個。

そして「ネタバレなし」の信頼度はあんまり高くない。
映画を観る前に結末がチラつく時点で、個人的にワクワク感が30%くらい減る。

まあ、こんな感じで映画を観るハードルが年々上がっている。
映画を観るに不向きな人間であるかもしれない。

いや、それは置いといて。置いとかせてくれ。
良くも悪くも、私に取っては映画は娯楽なので。

心身ともに不調のない程度に楽しんだりセンチメンタルになったり悩んだりするレベルでいいんだい。
日常生活に若干影響が出るほどのグッタリ感は避けたいんだい。

もしかすると同じ考えの方がいるかもしれないので、今後は観た映画を勝手にレイティング、または今から鑑賞予定の方へおせっかいな注意喚起をしてみようと思っている。

「虫」「嘔吐・排泄」「不倫」など、もう「苦手」どころではなく生理的に拒絶しちゃう層が一定数いるような描写も記載予定。
極力、作品の結末に影響のない限りで。

私は、こうしてまた映画を鑑賞するハードルを自ら上げた。

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