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神戸ルミナリエ4日目

毎度,活動をする前に目標を決めている。
今回は『一期一会』。
ありきたりかもしれないが、数年前のルミナリエでの活動でふらっと来てくださった方が自分達の活動を見て感動し友人に紹介した所、偶然私の小学校時代の先生だった。
私達がお話しするのは1来場者かもしれないが、相手は想い出を作りに来てる。
だからこそ伝えるべきものは伝えた方が良い。
そして今日もそんな出会いがあった。

活動も終盤の午後20:00。
50代中頃の夫婦がブースに来てくれた。
その時私は別の方と話をしており、メンバーの1人が声を掛けた。
自分達の活動に感動してくださっていた。
そして、「これは募金でもなんでもないけど温かいものでも買って」と10,000円をくれた。
すぐさまその方の元へ行きこれは受け取れませんと伝えるとこれは私の気持ちだから悪く思わないでくれ。と。
その方との話の中で当時灘区に住んでおり自宅は全壊。
今でも当時の光景は鮮明に蘇ってくると涙を流してくれた。
そうだ、自分の原点はこういった方の想いだ。
この方の涙を無駄にしたくない。
改めてそう感じた。
いただいたお金は活動資金に使わせて欲しいと言うと快く許可していただいた。
震災を経験していない世代への想いがひしひしと伝わった瞬間だ。
是非また活動を紹介させてくださいとInstagramのフォローをお願いしブースを後にした。
阪神・淡路大震災から30年。
遠いようで近いあの日。
忘れたくない。忘れられない。忘れたい。
様々な想いがある中で訪れた方々。
明日もそういった方の想いに寄り添い活動を続けたい。

そして今日,JCOMの取材が来た。

撮影中


インタビューの中で世間からは震災を知らない世代と言われているがどう思うかとの質問に、私はNOを突きつけた。
初めてカメラの前で伝えた事だ。
私達メンバーは震災を知らないのではない。
震災を経験していない。ただそれだけである。
だからこそ沢山の方にお話を聞き、自分なりに解釈し伝える。
その循環こそが最短で風化を防げる第1歩なのかなと思っている。

今日、新しいメンバーが3名増えた。

メンバー達と共に


自分も初めて震災継承の活動をし始めた時は恐怖があった。
震災を経験していない自分がこういった活動をしていいのか。
しかし彼女らは違った。
初日から積極的に被災者と呼ばれる方の話に耳を傾け、そして来場者の子供らに伝えた。
もっと広めたい。伝えたい。
自分1人では限界があるがこのメンバーとならやっていけそうだ。
明日も伝える。来てくれる人の為に。

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