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「ここではないどこか」と「誰も自分を知らないまち」

もう一度生きる場所を創るということは、
自分の人生をリセットすることにも似ている。

いままでの人生で二度
だれも自分のことを知らないまちへ移り住んだことがある。

そこでは過去の自分は自分の裁量でなかったことにできる。

性格だって変えることができる。

嫌な過去、知られたくない過去も隠すことができる。

新しい自分を演じることは映画の主役になったようで
壮大な自分ごっこのようで楽しいのだ。

以前、いたところは居心地が悪くなったので、
壮大な「うそ」をついて名誉退職した。

しばらくして、すべてのSNSから関係を消し、
SNSに残っている自分がそこにいた証を消した。

自分は産業スパイだった。
という自分のなかの設定で絶縁した。

1年半がたった今も、体の調子は戻らない。

もう一度生きる場所を創る旅

還りたい場所がある。生きたい場所がある。

それも自分だけでなく「誰か」とそれを想像したのだ。

でもまだ決意はできない。

一時の感情で決めるのは危険だ。
過去の二回もそうだったから。

一生を決めるかもしれない判断は、正常に下したい。

今の精神状態では危ないだろう。


どこにいて、だれといきるか。


何をして生きるか。


「スキナトキニ、スキナコトヲ」

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