ケアマネの支援終了~S子さんの場合~
ケアマネ支援終了のパターン
ケアマネが支援を終えるパターンとしては
①病院または施設入所
②死亡
③要介護や要支援の認定が下りず、自立となった場合
が考えられます。
①病院または施設に入ると、そちらの管轄になるため居宅のケアマネの支援は終了します。
②死亡は言わずもがなですね。
③居宅によっては要支援の認定が下りた際、地域包括支援センターに返すところもあるようです。
私の居宅では要介護→要支援になっても引き続き委託で支援継続になります。
非該当、自立の認定になると基本的には終了になりますが、今は介護予防・日常生活総合事業というものも使えるので、そちらに移行してそのまま支援する形もあります。
ケアマネになって支援終了した人は今現在2人
私がケアマネになってから支援終了した方は今までで2人です。
1人目は入院→そのまま数日でお亡くなりになりました。
2人目の方を紹介したいと思います。
~S子さんの場合~
S子さんは前任のケアマネから引き継ぎ、担当になって9か月くらいでした。
介護保険導入のきっかけは転倒による圧迫骨折です。
初めは要介護でしたが、徐々に良くなり、引き継いだ時点では要支援の認定でデイサービスに通っていました。
おしゃべりが大好きで、訪問すると話が止まらない止まらない。
電話してもほとんど話し中で、いつも誰かと電話をしています。
独居なので話し相手がおらず、また心配事があると気に病むタイプで、デイで隣の人に嫌味を言われたときは泣いて電話をしてきたこともありました。
訪問するたびに「早くお迎えに来てほしい」が口癖でした。
独居のため、先行きが不安だといつも話していました。
ボケたら施設、転んだら施設と言っていました。
毎回「でもご飯がおいしいでしょ?まだまだだよねー」と笑って話をしていました。
そんなS子さんが「ご飯が食べられない。胸がつかえて飲み込めない」と電話をしてきました。
すぐに訪問して事情を聴いて、翌日受診することを勧めてきました。
そのまま入院し、胃がん末期と診断され、あれよあれよと亡くなってしまいました。
あんなに元気だったのに。ご飯がおいしいって言ってたのに。
食べられなくなったとたん、死んじゃった。
私の支援ってこれで良かったのかな。
S子さんの支援はここで終了。
後日談があるのですが、それはまたの機会で。