薬剤師会には入会すべきか?!
こんにちは。
遠山薬局の遠山です。
私は年末年始、台湾にてお休みをいただいています。
台湾は初めてですが、いいですね!
料理は美味しいし、日本語もある程度通じる、Google翻訳等を使えば不自由なく過ごせます。
台湾の方も優しいです。
さて、本題ですが、私は現在東京都の中野区薬剤師会の理事を務めています。
「5店舗経営していて、薬剤師会理事になるってメリットあるの?時間もったいなくない?」
と知り合いの社長に何度か言われました。
会社の利益だけを考えたら地区薬剤師会の理事にはなるべきではないでしょう。
これは間違えなく言えます。
月に2回の理事の集まり、20:00〜22:30まで会館で会議や配布物の郵送作業を行います。
夜遅くに薬剤師会館まで行って、1回4000円の手当が出ます。
私は車で会館に行っているのでパーキング代が500円。
実質時給1400円です。
都心のコンビニバイトくらいの時給ですね。
これはちょっと報酬や時間を見直した方がいいですね。
ボランティアの事業は継続するのが大変です。
優秀な人が理事になってもらうためには、それなりの報酬が必要かと。
薬剤師会に入会するのと、理事になるのはまた別問題なので、今回は薬剤師会に入会すべきかについて、理事の立場、薬局薬剤師、経営者の立場から考察します。
まずは薬剤師会入会のメリットデメリットを挙げてみます。
【メリット】
・地域貢献活動に参加できるため、その名の通り地域に貢献ができるのと、かかりつけや地域支援の要件を満たすことができる。
・薬剤師会主催の研修会に参加できる
・地域によってはFAX処方箋のグループに入ることができる
・学校薬剤師になることができる
・指導薬剤師になることができる。実習生を回してもらえる
・薬剤師会在庫備蓄庫にて小分けができる
・薬剤師会会員同士で繋がれる
・休日当番に参加できる
【デメリット】
・入会金(地区や会員の種別によって5〜50万円程度)がかかる
・年会費(地区や会員の種別によって5〜30万円程度)がかかる
・行事に参加しなければならない(メリットかもしれませんが)
これらのメリットデメリットがあります。
いかがでしょうか。大手か中小か、勤務か経営者か、によっても入会すべきかどうかが分かれてくるかと思いますので、それぞれの立場にて考えてみます
・大手チェーンの勤務薬剤師の場合
大手だと、会社の方針次第で入会の有無が決まるかと思います。
薬剤師会に入会していても、熱心に薬剤師会の業務に携わっている薬剤師さんは稀でしょう。
会社として薬剤師会に入会しているのであれば、薬剤師会の行事に参加してみてはいかがでしょうか。
一度参加してみて、いいな、と思えたのなら積極的に参加してみてください。
会社として薬剤師会に入会していない場合、学校薬剤師や指導薬剤師に強い関心があるのであれば個人会員になるのも一つの方法です。
学校薬剤師になれば年間15〜40万円の報酬が入りますので薬剤師会の会費くらいはペイできます。
・中小薬局の勤務薬剤師の場合
この場合も大手とはさほど変わりませんが、中小薬局ならではの自由度を活かして、薬剤師会にて積極的に活動し、理事になるのもアリかもしれません。
・薬局経営者の場合
1店舗経営なら薬剤師会の会費も負担に感じるでしょう。
しかし、1店舗経営者であれば、周りの手助けが必要になります。
休日当番や学校薬剤師、指導薬剤師での収入も経営の手助けとなるでしょう。
私個人の考えを述べると、1店舗経営者は薬剤師会に入会することをオススメします。
そもそも、個人商店の集まりが薬剤師会ですから。
今まで述べてきたことは、一般的な薬剤師会についてです。
薬剤師会の中では全然活動していない地域や、逆に活動が多すぎる地域もあり、よしあしです。
また、いわゆる村社会の薬剤師会も存在し、新参者が「薬剤師会に入会したい!」と言っても簡単には入会出来ない地域もあります。
私個人の考えは、勤務薬剤師も経営者も薬剤師会に入会して、一致団結して地域貢献をしたり、政治力を持つことが薬剤師全体の地位向上、収入向上に繋がるのではないかな、と思っています。