情報を知識とするときに乗り越えなければならない課題
以下の記事では、活用するための知識を蓄えるために、情報が知識になるまでにどんなことが必要か?を考えてみました。
今回は、情報を知識とするために乗り越えなければならない課題について掘り下げていきたいと思います。
情報を知識とするために
先程の記事では、DIKWモデルやSECIモデル、知識獲得といった様々な分野から集めた情報をもとに、「情報を知識とするために必要なこと」をまとめました。
・自分なりに理解し、内部に取り込む
・持っている情報と関連付けて、それらの関係について理解する
・整理(取捨選択)
・自分の言葉で解釈
・過去の情報とつなぎ合わせる
・体系化する
・物事に当てはめる・利用できる形にする
・組み合わせる
これをまとめた結果、知識とは
情報・知識について
思考・理解し、体系化(整理、構造化、関連付け、組み合わせなどを含む)することで得られる
という考えになりました。
ここから見えてくる3つの問題
先程のまとめから、自分の生活に当てはめて考え直した結果、大きく分けて以下の3つの問題があるとわかりました。
・自分の言葉でまとめられていない
・わかりやすくまとめられていない
・体系化が難しい
以下では、それぞれの具体例と原因について触れていきたいと思います。
自分の言葉でまとめられていない
これは根本的で、そもそもまとめていないといった問題です。
調べて終了、納得しブックマークやリンクをメモして終わり、本読んでも少しメモしているだけなどは、まとめ・体系化の作業をしていません。
以下の記事でも、知識の活用に当たって「そもそも知識にできていない」といった同様の問題が考えられました。
この問題の主な原因としては、知識にする習慣、意識が足りないところにあります。
わかりやすくまとめられていない
これは、まとめたはずの知識を見ても理解できないといった問題です。
得た情報をまとめて、その場では分かっているつもりでも、再び見たときにすぐに理解できないのでは、知識としてまとめられているとは言えません。
こちらも先程と同じ記事で、「知識になっているつもり」という、同様の問題が考えられました。
未来の自分は他人であり、今の自分ではなく未来の自分に対してまとめるのだから、他人が見てもわかるようになっていなければならないはずです。
この問題の主な原因としては、まとめるスキルや意識が足りていないところにあります。
体系化が難しい
これは、まとめるツールに関わる問題です。
しっかりと自分の言葉でまとめて、一つ一つ独立したものを知識にすることができるようになってきたのですが、それぞれの関係性やグループ化を考えるとなったときに、不便さを感じました。
階層構造に縛られた結果、探すのに手間取ったり、同じような内容のものを作ってしまったりしました。
また、タグ付けができるツールを使って関連するものをまとめても、タグが増えてくると、カバーする範囲の違いや同じようなタグが出現したりして、すぐに破綻しました。
カンバン方式ではグループ化できても関連付けができず、アナログでノートや付箋を使って、マインドマップなどをやろうとすると、ものすごく時間がかかってしまいました。
結果、うまく整理しようとし過ぎたり、ツールの能力の範囲内でやろうとしたりして、時間を奪われることが多かったです。
この主な原因は、関連付けやグループ化は知識が増えるほど複雑になるものであり、使っているうちに、それぞれのツール・手法で対応できる範囲超えていたところにあると思いました。
これらの問題から考えられる3つの課題
これら3つの問題
・自分の言葉でまとめられていない
・わかりやすくまとめられていない
・体系化が難しい
から考えられる課題は、以下のようになりました。
・知識にすることを習慣付けるにはどうしたらよいか?
・理解しやすいまとめ方とはどんなものか?
・体系化に耐えられる機能とはどんなものか?
上2つに関しては以下の記事でも課題とされた内容となりました。
追加でもう1つ
ここまでは、習慣化といった意識やまとめ方のスキル、ツールの機能についての課題でした。しかし、調べていくうちに新たに一つ考えるべき点があるのではと思いました。
それが、「思考のスタイル」です。
以下の記事では、ツールの持つ機能ではなく、4つの思考スタイルからツールを選ぶことについて書かれていました。
思考のスタイルによる違いによって、それぞれが知識整理で求める機能にも違いが出てくることは必然だと思いました。
その結果、追加の課題として
思考のスタイルにあった知識管理の機能はどんなものか?
があると考えました。
ちなみに思考のスタイルに関しては、
以下の記事がもととなっているようです。
まとめると
ここまで分かってきた課題をまとめると、
・知識にすることを習慣付けるにはどうしたらよいか?
・理解しやすいまとめ方とはどんなものか?
・体系化に耐えられる機能とはどんなものか?
・思考のスタイルにあった知識管理の機能はどんなものか?
となりました。
最後に
今回も今後の開発での課題(知識にする部分)をまとめていきました。
思考のスタイルなど、まだまだ自分の見つけれていない情報があると感じました。これからも様々な情報に触れながら、自分の中での考え方を更新していきたいと思います。