「寝なくても何とかなるけど、寝たいんだよ!!」
育児のうち、私が唯一できなことは母乳を与えることです。
私も妻のように母乳が出たらいいのにと思うことはあります。
母乳が出る妻からすると、出ない方がいいと思うこともあるのかもしれません。
「妻が言うには・・・」第七弾です。
私たち夫婦にとって母乳で育てることとは
「母乳で育てた方が〇〇な子に育つ」といったことを聞くことがありますが、科学的な証明は十分になされていないようです。
私たち夫婦は、母乳で育てることに子どもへの大きな意義を見出しているわけではありません。
でも、できる限り母乳を与えようと考えました。
母乳を与えることで、妻の月経を遅らせ、高齢であっても次回の妊娠の可能性を高めることがひとつのねらいでした。
また、妻の子宮筋腫や内膜症などの疾患の進行をできる限り遅らせることも期待していました。
長男の授乳
長男の時には、母乳はあまり作られず、ミルクを多用していました。
母乳3ミルク7のような感じです。
授乳期の長男は21時頃までに寝て、9時ごろ起きる生活をしていました。
長男の時には育休を取っていない私が、仕事を終えて帰宅すると、妻と長男がそろそろ床に就くタイミングでした。
妻の寝かしつけが上手くいかない時以外、私は長男の寝かしつけをしませんでした。
私は、帰宅後に残っている家事や身の回りのことをして、翌朝6時過ぎに自宅を出る生活をしていました。
私は、夜中から朝にかけて、授乳をしたことがありませんでした。
次男の授乳
そして、次男誕生で育休。
長男の時には経験していない、夜の寝かしつけから朝までの授乳をやるぞと、鼻息を荒くして、私は育休に入りました。
次男の出産後、妻の母乳があまりにも順調に作られるので、ミルクを与えるのは1日1回となっていました。(その後完全母乳になりました。)
母乳が作られにくい夕方ごろに、ミルクを与えることにしました。
夜中の授乳では、ミルクは与えないことになりました。
母乳を与えるとなると、夜中はすべて妻の担当です。
私は、朝4時ごろに妻が母乳を与えた後、次男を抱っこしてゲップを出させ、再び寝かしつけるところを担っているだけになっていました。
私は、またしても、夜中の授乳を経験しませんでした。
私が母乳与えようと思えば、搾乳した母乳を冷蔵保存しておいて、子どもが欲したら湯煎して与えることもできます。
搾乳する時間や効率を考えると、次男が欲するときに、妻が母乳を与える方が楽チンなため、私たち夫婦は、妻が搾乳しておいた母乳を私が与えるというやり方は採用しませんでした。
夜、搾乳すると、結局、妻は寝られないとの結論からです。
次男の場合、生まれてから2カ月半くらいまでは、3時間おきに授乳が必要でした。
吐き戻しの多い次男は、授乳後の窒息が心配なため、ゲップを一度出させた後も、30分は縦抱っこしています。
3時間おきの授乳ならば、授乳に20分、曖気に10分、縦抱っこと寝かしつけに30分ぐらいかかります。
連続して眠れる時間は、長くても2時間ぐらいしかありません。
実際に、2時間も眠れることはありませんし、寝ずに次の授乳を迎えることもあるのです。
少ない睡眠時間に適応できる身体
授乳期のママは、少ない睡眠時間に適応できる身体になっていると言われます。
本当でしょうか。
例えば、夜中に泣いているわが子にパパは気付かずそのまま寝ている。
起きるのはいつもママ。
これはよく聞く話です。
うちの家庭にも当然、当てはまります。
長男が夜泣きをした時、妻はすぐに夜泣きに気付いて対応していましたが、私は妻に起こされるまで夜泣きに気付かないことが何度もありました。
ある日、妻は、ブルーレイレコーダーに録画されたある番組を、私にも観てほしいと言いました。
NHKスペシャルの「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」です。
内容はとても興味深いものでした。
睡眠中に分泌されるホルモン、プロラクチンについて取り上げていました。
プロラクチンは、乳汁の分泌、乳腺の発育を促進するホルモンです。
昼寝や細切れなどの短時間の睡眠中にも、乳汁の分泌を促すそうです。
プロラクチンは、他にも多くの作用をもたらします。
そのひとつに脳への作用があります。
プロラクチンは脳に作用し、母性行動を誘発することが分かっているそうです。
このように、脳の仕組み、ホルモンの働きからすると、授乳期のママは、少ない睡眠時間に適応できる身体になっているようです。
この番組を見終えた私は、妻に言いました。
「なるほど、ママは寝なくても大丈夫な身体になっているんだね。」
それに対して、妻の一言。
「寝なくても何とかなるけど、寝たいんだよ!!」
あれ、きちんと番組観たんだけど・・・
もしかして、興味を持ってほしかったのは、他の場面???
戸惑う私は、妻のことばを繰り返し伝えることしかできない。
世の中のパパたちぃーーー
夜中授乳しているママたちは、寝なくても何とかしてるけど、寝たいんだよーーーー!!!
それを分かっているパパでありたい。