まるで高級ホテル？！不妊治療初めての通院(1-1[1])

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①第1タームの1回目　通算1回（1年目）
②７月13日　10時
③妻　超音波検査　血液検査（女性ホルモン、HIV、血液一般）　保険外21,450円 保険分3,220円
④私　精液検査　血液検査（HIV、血液一般）保険外14,100円 保険分1,160円
⑤第1ターム合計39,930円

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呼び出しはモニターに番号表示

妻のかかりつけの産婦人科に紹介状を書いていただき、妻が予約の電話を入れました。
私たちの選んだクリニックでは、初診予約の曜日と時間に指定枠があります。
私たちは仕事がお休みの日曜日を選びました。
この日が初めての通院です。
11時半の予約。
「予約時刻の1時間半前に来院してください」とのご指示をいただいたので、10時にはクリニックに到着できるよう家を出ました。
クリニックに到着して、驚きました。
まるで高級ホテルのロビーのような待合い。
私の行ったことのあるどの病院とも雰囲気が全く違います。
時間がゆったり流れています。
耳当たりがよく心地よい気持ちにさせてくれるBGM。
丁寧な口調で対応してくださる受付の方。
クリニックでは名前で呼ばれることはなく、その日の番号がモニターに表示されます。
受付用紙を記入すると、診察券が渡されました。

夫婦で採血、私は初めての採精

まずは夫婦ともに採血です。
きれいに並べられた背もたれのある椅子に座り、採血の順番を待ちます。
クリニックの雰囲気とは関係なく、ごく普通の採血。
この血液がHIV検査に使われます。
 
続いて、私はメンズルームと呼ばれる部屋で採精をするとのこと。
メンズルームの中は個室が2部屋あります。
受付で渡された鍵を使い、個室のドアを開けます。
中には、小さめのモニターとVODチューナー。
片隅にはビニ本。
ここでようやくシステムを理解しました。
ビデオなどを観て、自分で採精してくださいということだと。
試験管を太らせたような容器に採取した精子を入れて蓋をする。
蓋をした容器を、人間ドックの検尿コップを置くための小窓みたいなところに立てて置いておく。
小窓に置けば、壁の向こうから取り出せるようになっています。
メンズルームに入れば、誰とも会うことなく、採精を終えることができる。
なるほど、これなら採精の緊張を少しでも和らげることができそうです。
それでも採精には1時間ほどかかりました。

精液検査の結果は即日伝えられました。
光学顕微鏡の映像を通して、初めて自分の精子を観ました。
自分の精子が動いています。
図鑑や教科書で見たことのある精子の映像みたいに。
異常なしとの結果。

妻、超音波検査

私の検査が終わっても、妻の検査はまだ始まりません。
モニターに、妻の番号が表示されるのを待ちます。
もちろん、名前で呼ばれることはありません。
すべてその日の番号で呼ばれます。
ひたすら待ちます。
本を読み続けて待ちます。
ようやく検査室に呼ばれます。
検査を終えた妻が待合いに戻ってきます。
次が診察です。
また呼ばれない時間が続きます。
もう一冊の本を読み終えます。
それでも呼ばれません。
おなかが空きすぎて、もはやおなかが空いていることを感じなくなったあたりでようやく呼ばれました。
中待合いで診察室に入るのを待ちます。
あと数組。
次が私たち。
呼ばれました。

職人系ドクターと初対面

緊張の瞬間。
初めて先生とお会いしました。
見た目は強面で職人系。
短髪にメガネ、とても清潔感のある男性の先生です。
話し方は淡々。
必要なことを分かりやすく手短に伝えてくださいます。
妻の子宮や卵管の様子を、今後の検査でさらに詳しく調べるとのこと。
長かった待ち時間と対比すると、極端に短い診察時間。
緊張がほぐれるための時間もないまま、診察が終わります。
 
中待合いに戻ると、患者さんの数がすでにかなり減っていることに気付きました。
到着した時とは違い、ソファは空席だらけで閑散としています。
モニターに番号が表示され、会計をします。
会計もすべて機械で行います。
打ち出された領収書には、次回の来院予定が印字されています。
次回の通院は妻だけ、月経の2～3日目となりました。