「射程の舎弟」

射程が広いこと。そんなヒト、そんなモノ、そんなワザに僕は惹かれる。

いつだったか好きになる人の共通点が「射程」という言葉を使うということに気づいた。以来、僕は「射程」の門下生となり、その理由について考え続けている。

最近、哲学に触れる機会が増えてきた。面白いからだ。なぜ哲学に惹かれるのか。それは射程が広いからだ。考え抜かれた概念や思想は、身の回りの出来事の本質や正体を暴くのに一役買ってくれる。見慣れた風景がまったく新しい風景に見えるようになる。デジャヴでなくヴジャデだ。

それはつまりフレッシュネスである。子どもの目の輝きである。射程が広い人は子供のような眼差し、ピュアネスを失わない。だから魅力的だし成長するから強い。FFの「すっぴん」みたいなもんだ。射程が広いってことは少ないってことだ。

少ないほど良い。Small is beautiful.

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