「独走の先」
任天堂のゲームクリエイター宮本茂さん。
僕もお世話になった宮本さん。みんな宮本さんの独創性の秘密を知りたいと思っていると思うけど僕もその一人だ。
あるインタビュー記事を読んで目から鱗が落ちた。
「僕たちが大事にしているのは、リビングや子供部屋に僕たちのつくったゲームがあると安心する、ということです。家庭の一場面にファミコンやWiiがあると安心する、そんなゲームを作り続けたいと思っています。そのためにはユーザーに寄り添ってはダメなんです。僕たちが大事にしていることを信じて独走し続けることが必要なんです。寄り添った途端に安心してもらえる存在にはならなくなると思うんです」的な話だった。
色々な種類のゲームを任天堂はつくっているけれど、その中心には「安心」があることにまず驚き、その「安心」を守るために寄り添わず独走するということに度肝を抜かれた。痺れるでしょ、この話。
独走しよう。キョロ目で周りの顔色を伺っていてもほしいものは手に入らない。