ブルーピリオド

秋アニメが始まるシーズン。

毎週仕事で渋谷に行くのだがスクランブル交差点の本屋にどーんと広告が出てるので「アニメ化するのか!いつから始まるんだろ?」と記憶の片隅に残っていた。
意外とすぐだった。いや、広告出してるんだから、それもそうか笑

去年だったか、DMMの電子コミック半額セールの時に一気買いして読んでなかったのを思い出しアニメのオンエア前に少し読んでおくか…と思い読み始めたら、一気に読み終わってしまった(購入してた10巻まで)

というのも、ブルージャイアントもそうだけど芸術・エンタメの世界を描いているからなのか、自分のようなナレーター・声優界に身を置く者にズバズバ突き刺さるシーンや台詞のオンパレードなのだ。


周りにあわせてなんでもそつなくこなせ成績も優秀なマイルドヤンキー矢口八虎が、美術という人生で初めて打ち込めるものに出会い東京藝大を目指す、という漫画。

主人公・ハ虎が、いつも連んでいる仲間とのオール明けで体感した早朝の渋谷をグラデーションの青色で表現した絵を褒められ「生まれて初めて人とちゃんと会話した気がした」と感じたのをきっかけに絵にどんどんのめり込んでいく。

藝大合格のためには、もちろんスキルアップが必要だ。
美術部に入り絵の描き方を学んでいくのだが、学んでいく上で割と陥りがちな失敗や精神性などが、この漫画には描かれている。

同じ美術部員の海野という人物は漫画を描くのが好きなので、デッサンの時に「らしさだけで描いている。他人からはそれがその物だと認識できるけど」と先生に言われてしまう。


このようなエピソードが続々と出てくるので表現者として身につまされる。


絵を描く事が怖くなったり、好きだけでは続けていけないけど、好きだけが自分を突き動かすとか、読んでて心がイテテ…となるのだが同時に自分の奥底に眠ってる「やっちまえ」精神が沸々と甦ってくるのを感じて読むのを止められなかった。


アニメ放送が始まったばかりなので、あまり先の話はネタバレになると思うのでハマった人は、アニメのこのシーズンが終わったら漫画も是非読んでみてほしい。

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