「334人」誘拐するという迷惑な話
自治体のwebsiteにある、「市長へのメール」「区長への要望」といったフォーム。ここから送り付けられた、「園児や小中学生女子を誘拐する」といった脅迫文。ここに、「334人」と書き添えられるケースが、ここ数日多発している。都市圏のみならず全国で散発しているという気味の悪さと連続するところから、模倣犯も含まれていることだろう。
サイバー捜査班にはがんばっていただくとして、この「334人」について書いておく。私はTwitter歴は長いものの(むしろツイ廃の自覚すらあるのに)、野球に興味が無いからか、全く知らなかった。
334とは
そもそも334ではなく、もともとは「33-4」だった。しかもこれ、数式ではなく、「33対4」と読む。
2005年のプロ野球日本シリーズ。千葉対阪神の7連戦、のはずが、「10-1」「10-0」「10-1」「3-2」の阪神4連敗で終わった。ということがあったそうな。この点数を足すと「33-4」で負けたことになる。
この大差をつけた負けっぷりが記憶に強くある人にとっては、野球に限らず何かの試合で、大差でどちらかが負けそうになると「33-4」とつぶやき、そのつぶやきに対して「なんでや!阪神関係ないやろ!」ひいては「な阪関無」と返すのが定番の言葉遊びとなった。そしていつの間にか「33-4」でさえなく「334」となった、という。
「334」に意味を求める人たち
私が観測した中では…
3x3x4=36=6x6だから666(「だから」になっていないのだが。)、つまり不吉な数字だ、というもの。
334(さみしー:寂しい)と読むもの。
その他、10進法を〇進法に読み替えてみるなど、数学的解釈を試みるもの。
なお、私が考えたのは、ハーメルンの笛吹き男が連れて行った子どもの数が334人だった?というもの。Wikipediaによると、ハーメルンの笛吹き男が連れて行ったのは130人で、その3倍近い人数ということになる。もちろんバス1台にも乗れないし、誘拐した先の収容施設という意味でもそれなりの空間が必要になる。つまり、まったく現実味の無い数字だ。
これは立派な犯罪です
愉快犯か模倣犯か知りませんが、誘拐は立派な罪ですし(未成年者の誘拐または略取で「三月以上七年以下の懲役」)、威力業務妨害は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」です。ネット上で言葉遊びしているのとは違い、リアルな世界では犯罪です。
ネットリテラシーやSNS教育の大切さが叫ばれて久しいですが、今回の犯人が学生や未成年者だった場合、学校だけに任せていてはだめだということになると、私は思います。国を挙げて対策していく必要があって、文科省が学校に指示して終わり、という単純な解決策で終わらせてほしくありません。
ちょうど参院選の真っ最中ですが、論点にしてくれる候補者が一人でもいたら、私はその候補者に注目します(投票します、とまでは言えません)。
さて、休暇申請するか…(悔)
私たちの住む自治体にも犯行予告が書き込まれた旨、学童保育から通知がありました。前回(金曜日)は家人が対応できたから私は普通に仕事してから帰宅したわけですが、次回(明日火曜日)は誰も対応できません。
仕方がないから休暇申請します。99.99%嘘だとわかっていても、残りの0.01%で誘拐されてはたまったものではありませんし、何より子ども本人が不安がっているから。
こんなことで休暇消費したくないんですけどー!(怒)