『みずとひ』記録#1 武徹太郎と佐藤蕗子の唄声スナック
6月20日。
mizhenの裏参道フェスでゲストに来ていただいた、馬喰町バンドの武徹太郎さんをお招きして、mizhen佐藤蕗子とのライブ。
武さんの自作ガムランをカウンターに置き、ギター演奏、そして蕗子の唄。
ピンクレディーの『UFO』や、玉置浩二『メロディ』も唄えば、
武さん&蕗子の桃山晴衣『鬼の女の子守唄』も・・・!
(桃山さん、初めて知ったけどめちゃくちゃかっこいい!)
武さんは桃山さんのカバーをよく歌っているんだとか。
そして、
「その女はいつ死にましたか!」と急にボックス席の方に転がり出るmizhen佐藤幸子。さっきまで唐揚げを揚げていたのに。
「ばるるるるるるどーんどーん、ばるるるるるどーんどーんどーん、空から鳥の糞のように落とされるB29・・・」
と、mizhen『小町花伝』のワンシーンをボックスソファの上で演じ始めました。
流れる音楽。矢継ぎ早に語られる幸子の台詞。
小さなスナックが劇場になった瞬間でした。
その後、武さんの提案で、荒井由実『ひこうき雲』に入る前のイントロダクションとして、お客さんと一緒に演劇をしたい!と。
いろいろ考えた末、
みんなで“空”にまつわる言葉を使って遊んでみることに。
“空”
“雨が降ってきた”
“ざーーーー”
“もくもくもく”
“しとしとしと”
空から浮かぶワードを作り、カウンターのお客さんにそれぞれその台詞を担当してもらい、
藤原が指揮者になり、“空”にまつわる言葉のオーケストラをやってみました。
これが短い時間だったけどめっちゃ楽しかった。
そして、“空”の言葉がとぎれたところからシームレスに音がつながって『ひこうき雲』に!
(この言葉のオーケストラは、ラセーニャスという打楽器チームが、“ボンバスタイル”という手旗サインで即興演奏をしていくというのをやっていて、そこからの思いつきだったんですが、こうしてイベントで実践してみるのは初めてだったけどやっぱり面白いし、もっといろいろできそう。
たち現れる瞬間というのは、ほんと尊い。)
お客さんと馬喰町バンド『左右』を一緒に歌ったり、終始にぎやかな雰囲気でイベント終了。
武さんの自作ガムランの音色&ギターで、日本にいるような、でもアジアの片隅の特別な場所にいるような、不思議な感覚になりました。
イベント終了後の、お店が通常バータイムになっている宴時間も、
お客さんとラップをする時間があったり、音と遊んでいる時間の延長のような時間が続いていて、
小さな居抜きスナックという場所だからできること、
もっともっと、いろんな時間空間が生まれていく場所にしたいな〜という野望再燃したのでした。
『みずとひ』どう進化していくかしら・・・。
(記録 藤原)