アクセプタンス。
まいど、ACT(アクセプタンス&コミットメント セラピー)カウンセラーの藤田です。このnoteはACTについて知りたい、という方向けに書いています。
アクセプタンスとは受容という意味があります。これはどんな気持ちや感情も受け入れて、大きな問題や悩みにするのを防ごうということです。ACTのねらいは、避けられない痛みを受け入れながら、有意義で豊かな人生を切り拓くことを目的としています。そう、痛みは避けられないから、受け入れることが大切なんだということです。
原始仏教では、ボクたち人間が生涯で体験する苦しみ(悩み)を「8つの苦しみ」として表現しました。
道を生きる者よ、生きることは苦しみなのだ。
老いること
病にかかること
死は苦しみなのである。
厭わしい者と出会うこと
愛する人と別れなければいけないこと
求めるものを得られないこと
ままならない人間の心
もまた、苦しみなのである。
老いること、病にかかることや死は分かるけど、その他は捉え方一つで避けることが出来るものもあるのでは?、怒られたと捉えるか自分のために注意してくれたと思うかで、その人は厭わしい人にはならないのでは?とか発想が出てくるかもしれないけど、「あ、こう考えたら悩みにならない」という思考が出た時点で一度悩みを体験しているということです。だから後で思考の書き換えは出来ますが、その前の刹那的思考や感情は体験するしかないのです。つまり悩みを経験するのです。
また、人間が持つ9つの基本的感情のリストというものがあります。それは
愛
喜び
好奇心
怒り
恐れ
悲しみ
罪悪感
動揺
嫌悪
です。実は基本的感情なのに、ネガティブは表現の方が9つ中6個もあるんです。つまり、普段の生活も常に上機嫌なんてあるわけがなく、ネガティブが多いのが普遍なんですよね。
だから今日は、受け入れ難い現実があるというのがスタートでいいんですよ。
ということが伝えたかったのでした。
そして、受け入れ難い現実を受け取れるように、心理的スキルを身につけるのがアクトのトレーニングです。
では、今日も読んでくれてありがとう。