「考える自分・感じる自分」と「観察する自分」
まいど、ACT(アクセプタンス&コミットメント セラピー)カウンセラーの藤田です。このnoteはACTについて知りたい、という方向けに書いています。
ACTには、人には「考える自分や感じる自分」と「観察する自分」の2つの部分がある、という考え方があります。「考える自分や感じる自分」とはそれは字の通りで、例えばですけど、最近で言うなら三笘薫のドリブルは世界最高峰だと考える、それを見てすごいと思う、とか、カウンセリングぽくいうと、私には能力がない・・・や、あの人が嫌いとか、この辺りのことが「考える自分であり、感じる自分」であります。
「観察する自分」というのは、その「考える自分や感じる自分」を客観的に見る自分、ということです。つまり三笘薫のドリブルは世界最高だと思っている自分がいる。それを見てすごいと思っている自分がいる。私には能力がないと思っている自分がいる。あの人が嫌いと思っている自分がいる、ということです。
なぜこんな考え方をするかというと、「観察する自分」という考え方をすると、ネガティブな思考や感情に囚われている時に、自分自身のことを冷静に見ることが出来るからです。それはつまり「この考え方でいいのだろうか?」と見つめ直すことが出来て、自分にとって良い選択をしやすくなるんです。
「考える自分や感じる自分」しかないとすると、その時考えたことが唯一無二の正解であり真実になります。私には生きる価値がない、と考え情けない気持ちになっているとしたら、それを客観的に見て判断する自分がいないので、そこで人生が行き詰まってしまうんです。このような状態のことをACTではフージョンと呼び、考える自分や感じる自分と観察する自分が融合され、自分にとって有益ではない選択をしてしまうことになります。
ACTでは、この「観察する自分」を育てるという心理的スキルを上げるトレーニングや手法がたくさん存在します。それを脱フージョンと呼びます。これをクライエントに身につけてもらって自分の感情や思考に囚われないしなやかな心を作り、人生を豊かにしていきます。
今日はフュージョンと脱フージョンを覚えてもらったら嬉しいです。では、最後まで読んでくださってありがとうございます☺️