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二階俊博衆議院議員の引退と後継者に見る地方政治の問題点



自民党の重鎮である二階俊博衆議院議員が今季限りで引退を表明し、その後継者として三男の二階伸康氏が次期総選挙に出馬することが決定しました。

この流れに対して、世襲批判をされる方もいますが、他にも様々な問題が浮き彫りになっています。私は世襲の問題よりも、むしろそちらに目を向けるべきだと考えています。

まず、和歌山県の町村会が三男の二階伸康氏に出馬を要請したという報道がありました。これは、地方政治における事なかれ主義や馴れ合いの象徴と言えるでしょう。

事なかれ主義とは、言うまでもなく、問題を避けて波風を立てないようにする態度であり。硬直した組織に見られがちであります。

これらの手法は、一見すると安定をもたらすように見えますが、実際には競争を避け、変化を阻む結果となります。

さらに、地方政治における馴れ合いも問題です。このような環境では、新しいアイデアや若いリーダーが育ちにくく、結果として地方政治が停滞する原因となります。

そもそもそれぞれの自治体のトップである首長がみんなが手を取り合って、二階氏の三男に出馬要請すること自体異様な感じがします。全員が本当にそう思っているのだろうか?

もちろん地域事情もありますが、今の時代、そもそもそういった要請をする必要があるのだろうか?少しモデルが古いように感じます。

選挙は候補者のためにあるのではなく有権者のためにあるので、有権者の一票をできる限り尊重できるような選挙のモデルを作る必要があると私は考えます。今回の二階俊博氏の三男に対する出馬要請は、自治体が政権与党・自民党と結びつかなければならないと錯覚している首長をはじめとする地方政治の古いモデルが背景にあると考えています。
※興味深いXの投稿がありましたので、掲載しておきます。

また、政治家は群れるのではなく、個々人の意見を大切にして、それを発信する必要があると考えます。政治家のなり手不足や高齢化が進む中で、既存の権力構造を維持しようとする傾向は強くなりますが、それでは、新しい政治の形は作り上げることができません。

二階俊博氏の引退と三男への町村会の出馬要請は、地方政治の現状を象徴する出来事と言えるでしょう。地方政治が真に発展するためには、事なかれ主義や馴れ合いを排し、競争と変化を促進する環境を整えることが必要です。そして、それを地域社会全体の発展につなげてけていかなければならないのだと感じています。

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