衆院選から一週間。自民党・甘利明氏の幹事長辞任、立憲民主党・枝野幸男氏の代表辞任など色々ありました。不満も期待も気になることも様々あった衆院選でしたが、徳島1区で敗れた自民党の後藤田正純氏、復活当選というニュースも気になりました。
中曽根内閣の官房長官を3度にわたって務め「カミソリ後藤田」の異名を取る最強の官房長官、故・後藤田正晴元衆院議員を大叔父に持ち、女優の水野真紀を妻とした“政界のプリンス”後藤田正純氏。スポニチも後藤田氏の落選(比例代表で復活)のニュースを次のような書き出しで報じています。「大叔父が元官房長官の故後藤田正晴氏、妻は女優の水野真紀(51)で抜群の知名度を誇り、これまで当選を重ねてきたが、まさかの敗戦となった。今回の選挙戦では水野が応援などに登場することはなかった。」
衆議院議員8期目でありながら、いまだにスポーツ新聞で大叔父の後藤田正晴氏と妻で女優の水野真紀の名前と一緒に紹介されていることを、本人はどう感じているでしょうか。政界には二世議員は山ほどいますが、実績を積むことで親の名前は出てこなくなります。小泉氏、安倍氏、麻生氏、石破氏、いまさら親の名前は出てきません。
それはさておき徳島1区、立候補した人の得票数を見てみると、当選したのは、当選2回の無所属、仁木博文氏、得票数は99,474票(50.1%)。次点が後藤田正純氏、得票数は77,398票(38.9%)。続くのが維新の会の新人、吉田知代氏、得票数は20,065票(10.1%)。そして無所属73歳新人の得票数は1,808票(0.9%)となっています。申し訳ないですが73歳新人の方は泡沫候補と言われても仕方ないでしょう。事実上3人で1つの議席を争ったことになります。ところが得票率39%の後藤田氏が比例復活したばかりでなく、得票率10%の吉田知代氏も比例復活しているのです。3人で争い3人共当選。意義があるからこそ小選挙区比例代表並立制を導入しているのでしょうが、なんだか変だなって感じるのも事実。仕方ないのでしょうか?
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