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【エッセイ】石橋はどれだけ叩いて渡りますか?

新入社員研修でクラス担任をした際、毎日の朝礼でアイスブレイクアンケートなるものを勝手に実施していました。最初は怪訝な顔をして回答していた新入社員たちも、いつしか研修開始時間前のゆるいひとときとして楽しみにしてくれるようになり、緊張緩和には役立っていたと思います。
すべて私が勝手にひねり出した質問(選択肢)ですが、「好きな麺類はどれ?」のような単純なものから、それぞれの価値観がわかるようなものまで、日々強弱をつけて出題していました。ここでは、それぞれの考え方がわかるような質問を紹介していきたいと思います。

「石橋をたたいて渡る」という諺がありますが、あなたの考えに近いものはどれですか?
①ほとんどたたかず、どんどん渡る
②とりあえず数回たたいて、そこそこ確認してから渡る
③本当に大丈夫なのか、納得するまでたたいてから渡る
④たたけるだけたたいて、様子を見てしばらく渡らない

回答方法は、自分の考え方に近い選択肢に「いいね」ボタンを押すだけです。ちなみに、私も毎回回答していました。この質問では、私の回答は②でした。というのも、深く考えずガンガン進めるほど自信も、じっくり様子をみるほどの慎重さも持ち合わせていないという、中途半端というか、適度なせっかちな人間なので、迷わず②一択です。

面白いのは、①も②も③も④も、しっかり一定数いるということです。
アンケート結果から、グループ演習でトラブルが発生しても、対処方法にはそれぞれ考え方に違いがあることを説明しました。相互理解した上で協力して問題解決することの大切さについて、みんなわかってくれたと思います。
もちろん、配属後の現場では、そう簡単にはいかないことも付け加えました(苦笑)


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