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55過ぎて、童話創作に目覚めました

私は定年間近のサラリーマン、どこにでもいる ”普通のおじさん” です。そんな私がはじめて童話を書いたのは4年前、55歳のときでした。なぜ書こうと思ったのか・・・・・・自分でもよくわかりません。

小さいころから本を読むことは大嫌いで、読書感想文は大の苦手でした。推薦図書なんて読んだこともなく、夏休みの宿題の読書感想文のために、しかたなく某有名作家先生のショートショートの一番短い話を読み、「すごいな」「面白いな」などと、直観的な言葉だけをならべて原稿用紙を埋めることしかできませんでした。

それが高校生になると、くだらないことを考えることが好きになり、ちょっとした雑誌にくだらないネタを投稿して、掲載されると喜ぶようになっていました。高校球児でありながら、万年補欠のくせに野球がうまくなるための努力もせず、かといって勉強もせず授業中は居眠りばかり、それでいて、くだらないネタだけはいつも考えていたように思います。

いま振り返ると、あの高校時代が準備期間とも感じます。そして長い長い休眠期間を経て、再びくだらないネタを考える脳が活性化してきたのだと思います。現実は休眠期間というより、長い通勤時間と休日昼夜問わない仕事の毎日に忙殺され、ネタを考えるゆとりなどありませんでしたが・・・。

しかし、不幸中の幸いなのか、コロナ禍でリモートワークになり、遠距離通勤がなくなると時間的なゆとりができました。それが心のゆとりにもつながって、無意識のうちに昔の記憶がよみがえってきたのかもしれません。

今では、ひねり出したくだらないネタを、自分の世界観にあてはめて物語を創る――そんなおじさんになりました。

その最初の成功体験が、ENEOS童話賞での佳作入選であり、日本新薬こども文学賞で最優秀賞をいただいた「ゆうちゃんのノート」です。

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