補助金を使うための2つのハードルについてゆるく解説
補助金は”受かったら終わり”だと思っていませんか?
今日は、補助金を使うための2つのハードルと、よくありがちな落とし穴について解説します。
補助金手続き一覧
(1)応募期間
(2)審査期間
(3)交付申請期間
(4)補助事業実施期間
ざっくり分けると、この4つに分類されます。
例として、ものづくり補助金のスケジュールはこちらです。
この中で、審査期間と補助事業実施期間はなんとなくイメージつきますかね?
では、応募期間と交付申請期間の違いってなんだと思います??
実は、交付申請をしていない状態というのは、「応募してくれた資料を読んで、補助金を使える権利はあげるって言ったけど、実際に補助金を支払うとは言ってないよ?笑」という状態なんですね。
それでは説明していきます。
落とし穴:実は2段階申請が必要。
大きく分けて申請は2つあります。
これが、応募期間と交付申請期間です。
細かいことはさておき、イメージを話しますね。
応募期間は、「自分はこんな計画を立ててるので、補助金をお願いできますかー!」と提案する期間なんですね。
ここでふるいにかけられるのは、「補助事業の意味を理解していない人」です。
例えば、「計画としては確かにうまくいきそうだけど、それってうちの補助金じゃなくても良いよね?」という感じです。
「あなたのビジョンは大変すばらしいけど、うちの会社とはちょっと合わないなぁ」
就活の現場で良く聞きますよね。
また、補助金には予算がついてます。
応募された資料の中から、補助金の目的に合っていて、計画のレベルが高いものから順番に採用されます。
予算には上限があるので、応募者が多ければ多いほど、落とされる人が増えます。
大学受験の倍率みたいなものですね。
交付申請期間とは?
一方、交付申請期間は「応募した時はざっくりこんな計画を立てていました。実際にはもっと詳細にこんな事業を行います!」というイメージです。
これが終わらないと、事業を始めることができません(広告をかけたり、ホームページを作ったりetc)。
交付申請がうまくできず、1ヶ月、2ヶ月と計画が遅れていって、結局予定の半分しか補助金を使えなかった、という話は本当にある笑えない話です。
ものづくり補助金で採択されてからの事務手続きの流れはこちらです。(過去のものなので、ご注意ください)
2月から応募が始まるものづくり補助金にも、このルールがあります。気をつけてくださいね。
補助金事務の大事な考え方
(1)公務員にマウントを取られっぱなし
特に、補助金事業においては「なんでこの支払いをしたの?その根拠は?そっか、説明できないんだね。じゃあ落とします」みたいな感じで、容赦ないです。
補助金の種類や担当レベルによって違うと思いますが、基本的に根拠を説明できないものはNGです。
そしてココが公務員と民間企業の違いなのですが、公務員には「売上」がありません。
つまり、「Aは譲歩するから、代わりにBをお願いね」みたいなことは、補助金事務では起こりません。
常に相手の土俵で相撲をとっていることを忘れないでください。
ただ、公務員を嫌いにならないでくださいね。
補助金は税金です。みんなの税金が一粒でも無駄に使われないよう、みんなが損しないルールを作って、文句を言われながらも仕事を頑張ってくれてますので。
ボクが公務員を辞めた理由にも関わるんですが、制度をつくれる、めちゃくちゃ優秀な人材が公務員にたくさんいます。
でも、制度を使える人材はまだ乏しいんですね。ボクは後者の立場で日本を盛り上げたいと思っています。
目指すは漫画家:手塚治虫さんの『ブラックジャック』。イメージはブラックジャック公務員ですね。笑
(2)思った以上にスケジュール管理が重要
事務手続きのスムーズさによって、お金をいつ使うかが決まってくるので、通常の事業運営とは異なる感覚でスケジュール管理が必要です。
最初の方で大事なのは、とにかく交付申請を早めに出すこと。これに尽きます。
(3)代行を頼むなら、交付申請など、今後の事務手続きの費用は確認すべき
ネットで「ものづくり 補助金 申請」などで検索すると、補助金”申請”代行をしてくれる会社が広告を出しています。(検索して一番上に出てくるサイトのことです)
大体の会社が着手金◯万円、成果報酬として補助金額の10%とかで補助金資料づくりの代行やサポートしてくれます。
その時、交付申請の手続きはやってくれるのか?顧問料が発生するなら、その中で交付申請の手続きを手伝ってくれるのか?根拠資料集めを手伝ってくれるのか?など、採択されてからのフォロー体制について確認することをおすすめします。
自力で補助金にトライするのが一番ですが、それが難しい場合、良い方に巡り合えるといいですね^^
▼Instagramでは、補助金やボクの日常について投稿しています↓
https://bit.ly/38A7NPz
▼ちょっとでもタメになったなぁという方は[♡スキ]ボタンを押してもらえると、もっと良い記事が書ける気がします^^↓
サポートされたお金はすべて、公務員試験の情報を皆さんにお届けするために使われます。