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物が動いただけで、幸せを感じたのです。
3年前。物が動いただけで、幸せを感じたのです。
海士町に移住して1ヶ月が過ぎようとしたころ、
新型コロナウイルスへの緊張観が高まりはじめました。
人と会うことは制限を余儀なくされ、
誰もが得体の知れない「見えない何か」への恐れが高まっていました。
マスクや消毒液は品切れが続出。
人に会うことも憚られ、
商店にも足を運べない状況でした。
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そんな中、
友人たちと島内にテントを設営しました。
名前は「おすそわけテント(Sharing Neighbors)」です。
・必要なものがあったら持っていってね
・余っているものがあったらすこしお裾分けしてね
テントを設置して、この2つだけ記載しました。
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その結果、数時間後には
なんと中身が入れ替わっていたんです!!!
カップラーメンや離乳食、
都内などでは品切れだったマスクや
トイレットペーパー。
当時、人と会うことができなかったので、
誰がおすそわけしてくれたのかはわからなかったけれど、
心がじわっと温かくなりました。
また、
移住して間もない時だったので、
島内にほとんど知り合いがいない中で心細かったけれど、
たくさんの人が応援してくれました。
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「誰かが必要なモノを受け取って」くれて、
「誰かがあまっているモノを置いていって」くれた。
物が入れ替わっただけなのですが、
コロナウイルスによって分断された「人とのつながり」が息を吹き返した気がして、とても感動したんです。
「物は少ないけど、思いがある」
おすそわけテントについて、
島民の方にそう声を掛けたことが、
いまでも心に響いています。
4月22日の国際マザーアースデイから2週間、
海士町のホテルEntôで「循環」をテーマにちいさな博物館を開催します。
島には目に見える循環だけでなく、
その奥にある目に見えないけれど大切にしたい循環もたくさん。
ぜひ足を運んでくれたら嬉しいです!
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ーー 開催概要 ーー
・期間:2023年4月22日(土)~5月7日(日)
・場所:Entô 新館 Annex NEST1階 ジオラウンジ
・住所:島根県隠岐郡海士町福井1375-1
・主催:任意団体隠岐サーキュラーデザインラボ
海士町は島根県の離島。本土から北へ60キロ、フェリーで約3時間です。島のキャッチコピーは「ないものはない」。ないものを嘆くのではなく、すでに身近にある豊かさに目を向ける大切さを表しています。
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