[カバー漫才] 夢路いとし・喜味こいしが魔人無骨の名作漫才「犬カフェ」をカバーしたら…
#オチを予想してお楽しみください (9文字)
犬を飼おうか迷っているこいしさんに,犬カフェに行ってみるよう勧めるいとしさんとのやりとりをお楽しみください
オチの分類:間抜け落ち/拍子落ち
夢路いとし:最近は我々くらいの歳で「しない」買う方が増えてまして…
喜味こいし:「しない」て剣道の?運動のために竹刀振るんか
い:「しない」違う。「いない」
こ:また始まった
い:「いない」やなくて「いる」
こ:もう少しで出てきますから
い:「いる」やなくて「いぬ」。犬や
こ:スッと言え,スッと
い:一人暮らしで,犬とか猫とか飼う方が増えてまして…
こ:一人やと誰ともしゃべらんからな。ペットとふれあうのはええらしいね
い:ペットには,犬派と猫派というのがあるけど…
こ:はいはい
い:君は猫派やな
こ:なんでや
い:いつも猫かぶっとる
こ:かぶっとらんわ。それに私は犬派。犬がええ
い:犬かぶっとるんか
こ:かぶってるか。「猫かぶっとるのが猫派」で,「犬かぶっとるのが犬派」というわけではない
い:「猫かぶっとるのに犬派」という人もおるんか
こ:まぁまぁおるやろ。そういう人も
い:君は?
こ:私は「猫かぶってない犬派」や
い:君は犬が好きか?
こ:私は犬が好き
い:そやったかな
こ:昔から好きやで,犬は
い:そういうキャラ演じとるん違うか?
こ:「キャラを演じる」というのは?
い:ようおるやないか。犬が好きな自分が好きな犬
こ:誰が犬やねん。私は人間や
い:人間か。君は犬を飼うタイプの人間か?
こ:「人間」強調せんでもええ。飼いたい気持ちはあるんやけども,ちゃんと世話をせんといかんからな
い:あれは世話が大変なんですわ
こ:それで,飼おうかどうか迷うとる
い:ほんなら試しに,あそこ行ったらええ
こ:「あそこ」というと?
い:犬カフェ
こ:「犬カフェ」というのは?
い:知らんか?犬カフェ
こ:マスターが犬の?
い:マスターは人間や。あほやな。犬がコーヒー淹れられるか?考えたら分かるやろ
こ:そない言わんでもええやろ。私「犬カフェ」知らんのやから
い:お客さん,犬カフェ初めてですか?
こ:えぇえぇ。初めてなんですわ,犬カフェ
い:初めまして。マスターの犬です
こ:ほれ見ろ。マスター犬やないか
い:マスターは私です。これが,マスターの犬です
こ:なんでいきなり自分の犬の紹介してんねん。まずは自己紹介せい
い:犬カフェというのは,犬がメインのカフェですから
こ:まぁまぁそやろうけど
い:犬とふれあったことはありますか?
こ:子供頃は犬とよう遊びましたよ
い:犬というのは,尻尾を振っていたら喜んでます
こ:はいはい
い:だらりと下がっていたら元気がない
こ:えぇえぇ
い:尻尾がなくて,二本の足で立っていたら,私です
こ:分かっとるわ。マスターのことはどうでもええねん
い:「自己紹介せい」言うたやないか
こ:言うたけども,「尻尾がなくて,二本の足で立っていたら,私です」て,そんな自己紹介があるか
い:私より,犬のほうがいいですか?
こ:あたりまえや。こっちはそれが目的で来とんのやから
い:この中に,私以外にお好きな犬いそうですか?
こ:「私以外に」て,自分を犬の仲間に含めるな。マスターを選ぶことはないから
い:私のこと,そない嫌いでっか?
こ:マスターのこと「好き」とか「嫌い」とかそういう問題やないの。私は犬とふれあいに来たの
い:どの犬がいいですか?
こ:そやね。これあれですか?
い:「あれ」というのは?
こ:気に入った犬がいたら,売ってくれるんですか?
い:えぇえぇ。うちのカフェでは,気に入ったワンちゃんと出会えましたら,お売りいたします
こ:それはええな。どの犬がええかな〜
い:ゆっくりご覧いただいて
こ:しかしあれやね
い:へぇへぇ
こ:この店,珍しい犬が多いんと違いまっか?
い:分かりますか?
こ:あまり見たことのない犬がおりますからね
い:そうなんですわ。このカフェにいる犬は,全部オリジナルの犬なんです
こ:オリジナルの犬?
い:うちのカフェオリジナルの犬なんですわ
こ:「オリジナルの犬」て,そんなことできます?
い:例えば,あれなんかどうですか?
こ:「あれ」というと?
い:「アマチュアダックスフント」言いまして…
こ:なんて?
い:「アマチュアダックスフント」
こ:それを言うならミニチュアダックスフントやろ
い:「アマチュアダックスフント」です
こ:あれがアマチュアか?
い:遊びでやってるんですわ
こ:遊びで犬やっとるんか,あいつは
い:アマチュアですから
こ:アマチュアなんはしゃあないとしてもやな,本気で犬やってもらわんと
い:本気の犬のほうがお好きですか?
こ:「本気の犬」っちゅうのもよう分からんけども
い:それでしたら,あちらの「フレンチプロドッグ」というのがおります
こ:何ぃ?
い:「フレンチプロドッグ」ですわ
こ:フレンチブルドッグやないんか
い:え?
こ:フレンチブルドッグや
い:「フレンチプロドッグ」言いまして…
こ:アマチュアの次はプロか
い:鳴き声の声量が違うんですわ
こ:腹から声出しとんのか,あいつは
い:プロやからね
こ:確かにええ鳴き声しとる
い:腹式呼吸を基礎からやってますから
こ:ほんなら,「フレンチアマチュアドッグ」は?
い:え?
こ:「フレンチアマチュアドッグ」という犬もおるんかな
い:「フレンチアマチュアドッグ」という犬は聞いたことないですな。お住まいはどちらで?
こ:知るかそんなもん。「フレンチプロドッグ」がおるんなら,「フレンチアマチュアドッグ」もおるんかな思うやろ
い:お客さん,ふざけとるん違いますか?
こ:何が
い:私は真剣に犬カフェやってまんねん。犬の名前でふざけるような方は,お帰りいただかないと
こ:マスターや,犬の名前でふざけとんのは
い:私はいたってまじめですが…
こ:どこがや。もっとちゃんとした犬紹介してくれまへんか?
い:ほんなら,とっておきの犬を
こ:おるんかそんな犬
こ:ものすごい優秀な犬がおりまして…
こ:優秀な犬?まじめな犬か?
い:これがもう「超」がつくほどまじめでして。しかも優秀な犬なんですわ
こ:「優秀」というと?
い:すべての犬のいいところをギュッと集めたかんじの
こ:すべての犬のいいところを!?
い:「THE DOG」言います
こ:「THE DOG」て。重たないかその名前。名前負けしそうや
い:犬の中でも飛び抜けて優秀な犬なもんで
こ:「優秀」というと?
い:自分で散歩行って,途中で自分の晩御飯の材料買うてくれるんですわ。トイレも自分で行けるし,トイレ掃除もしまんねん。おまけに時々私にコーヒーまで淹れてくれて…
こ:おるやないかコーヒー淹れてくれる犬。世話せんでもええどころか,むしろ世話してくれるんかいな
い:それが,「THE DOG」です
こ:「THE DOG」っちゅうよりほぼ人間やな。そんな犬やったらほしいわ
い:ちゃんと世話してくれまっか?
こ:世話するも何も,自分のことは大抵なんでも自分でやるんやろ?その「THE DOG」っちゅう犬は
い:えぇえぇ。ただ,ひどく寂しがり屋なんですわ
こ:可愛がる。コーヒーまで淹れてくれる犬やったらなんぼでも可愛がりますよ
い:可愛がってくれるんなら売りましょ
こ:当然高いんやろね
い:尻尾がなくて,二本の足で立っているのが,「THE DOG」です
こ:マスターやろそれは。「尻尾がなくて,二本の足で立ってる」て
い:1億飛んで104万円になります
こ:高いな。買うか。なんでマスターの君を可愛がらなあかんねん
い:自分で散歩に行けますし,晩御飯の材料も自分で買うてきます。トイレも自分で行けるんですわ,私
こ:あたりまえやそんなもん
い:「コーヒーまで淹れてくれるんやったらなんぼでも可愛がる」言うてたやないか
こ:「犬やったら」の話や。君,犬違うやろ
い:犬やないからみんな僕のこと可愛がってくれへんのか
こ:あたりまえや。君は何を求めてんねん
い:僕のことを犬のように可愛がってくれる人に出会える思うて,犬カフェ始めたんやないか
こ:出会えるか
い:なんでや
こ:「なんで」て,犬は可愛いけど,君は可愛ないやろ
い:これでもか?
こ:犬をかぶるな。かぶっとる犬は可愛いけど,犬かぶっとる君は可愛いない
い:◯◯◯⚪︎◯もダメか?
こ:ダメや
い:ほんなら◯◯◯◯わ
こ:そのほうがまだましや
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