[漫才] かまいたちの名作漫才「タイムマシンがあったら」にオチを勝手に付け加えたら…
#オチを予想してお楽しみください (11文字)
濱家隆一:タイムマシンで過去に戻れたとして,もしも何か一つだけやり直せるとしたらやりたいことありますか?
山内健司:過去に戻ってやり直したいこと?
濱:一つだけやで
山:ポイントカード作りますね
濱:ポイントカード?
山:コンビニの
濱:どういうこと?
山:コンビニで買い物するたびにポイント貯められるんですよ
濱:知ってるわ。ポイントカードは知ってんねん。「タイムマシンで過去に戻ってポイントカード作りたい」っていうのはどういうことやねん
山:誰にでもあると思うんですけどね,一番最初に「ポイントカード作りますか?」と聞かれた日あるじゃないですか
濱:そりゃありますよ
山:あの日のこと覚えてるか?
濱:覚えてるか。「あの日のこと」いうほど大切な日でもないしね
山:僕はあの日,なんとなく断ってもうて…
濱:まぁそれはよくあることや
山:そこから毎回「ポイントカード作りますか?」と聞かれるんですけど,今作ったら今までのポイントなんか損した気分になるからっていう変な意地張って,いまだにポイントカード作れてないんですよ
濱:その気持ちは分からんでもないけど
山:このままやったら一生ポイントカード作られへんということやろ?
濱:それはお前次第や
山:だから,最初に「作りますか?」と聞かれたあの日に戻ってね,「はい!作ります!」って言いたい
濱:しょうもなすぎるやろ。もったいないわそれは
山:ポイントがやろ
濱:違う違う違う。タイムマシンの使い方がや
山:タイムマシンの使い方がもったいない?
濱:「タイムマシン使えるたった一度のチャンスをポイントカード作るために使うなんてもったいない」言うてんねん
山:ほなお前何すんの?
濱:僕はね,学生時代に好きだった子に告白できなかったから告白してみたいんですよ
山:そっちほうがもったいないですよね〜
濱:何がや
山:「告白してみたい」なんてたま〜に思うことちゃうの?
濱:何年かに一回くらいですよ
山:僕の「ポイントカード作ってたらな」は,レジに行くたんびに思うんやから
濱:そやけど,それやったら今すぐカード作ったらええやないか
山:今さらどの面下げて「作ります」って言えんねん
濱:そんな大袈裟な話ちゃうから
山:僕はやな,10年以上もコンビニで毎回お弁当二つレジに持って行って,「こっちチンして,こっち捨てといてください」言うてる客みたいなもんや
濱:……
山:今分かりにくく説明したんやけども…
濱:なんでそんなことすんねん。「例え」というのは普通分かりやすく説明するためにあんねん
山:それやのにここへきて,急に「こっちのお弁当も捨てません」言うたら店員さんに変な目で見られるやろ
濱:その変な例えはもうええねん。あのな,誰もお前がポイントカード作るかどうかなんて気にしてないから。今作らんと今後のポイントがもったいないことなんねん
山:もったいないのはお前やて
濱:だから何がや
山:学生時代に戻って告白して失敗したら,こいつ何も残らないんですよ。僕にはポイントカードが残るんですわ
濱:確かに失敗したらもったいないですけどね,当時の感触やと,告白さえしてたら確実に成功してたんですよ
山:それはない
濱:なんでや
山:確実に成功するんやったら当時告白してたやろ。確実じゃないから告白しなかったんちゃうの?
濱:それは…,いろいろありますやん
山:図星やろ。ふられる可能性高いのにタイムマシン使うのはもったいない
濱:「確実や」言うてるやないか
山:世の中に「確実」なんてあるか?
濱:そんなこと言うたらお前も一緒やないか
山:何がや
濱:過去に戻ったからって確実にポイントカード作れるとは限らへんやないか
山:確実に作れるやろ。向こうが「作りませんか?」言うてんねんから
濱:「世の中に『確実』なんてあるか?」言うたのはお前や
山:「恋の話」と「ポイントカードの話」を一緒にすな。それに告白なんかして成功したら,それによって未来が変わって,今出会ってる人と出会えなくなる可能性あるやろ
濱:そんなこと言うたらお前だって,ポイントカードなんか作った影響で未来が変わって出会えなくなる人がおるかも分からへんやないか
山:おらんやろそんな奴
濱:おらんか?
山:お前さっきから反論ズレてんねん
濱:ズレてんのはお前や。「もしも過去に戻れたらポイントカード作る」とか,「もし告白できても失敗する」とか,「もしも,もしも」て,お前は現実からズレてんねん
山:お前が「もしタイムマシンあったら何する?」言い出したんやろ
濱:……。ほんなら現実にできることを言いますわ
山:なんや
濱:今すぐコンビニ行ってポイントカード作って,ぎょうさん買い物して,ポイント貯めて,過去にポイントカードを作っていたであろうお前が貯めていたであろうポイントに追いついたらええねん
山:あのな,今の僕が買い物して貯めたポイントは,過去にポイントカードを作っていたであろう僕のカードのポイントにも加算されるわけやから,今の僕がぎょうさん買い物してポイント増やしても,その分過去にポイントカードを作っていたであろう僕のポイントも増えるわけやから一生追いつけんやろ
濱:「過去にポイントカードを作っていたであろうお前」というのは現実には存在してないんやから,今のお前がぎょうさん買い物してポイント増やしても,その分過去にポイントカードを作っていたであろうお前のポイントが増えたりはしないから心配せんでええねん
山:お前は何を言うとんねん
濱:とにかく,今すぐポイントカードを作りにコンビニに行きなさい。僕が言いたいんはそれだけや
山:それだけ?
濱:それだけや
山:これまで散々ああでもないこうでもない言うといて,今日言いたことはそれだけ?
濱:それだけや。お前は今すぐポイントカードを作れ!お客さんもみんなそう思うてるから
山:「それだけ」て。これまでの議論はなんやったんや。あ〜もったいない
濱:「もったいない」て何が
山:時間がや
濱:「時間がもったいない」言われてもやな,散々議論したあげくそういう結論に至ったんやからしゃあないやろ。「話し合い」とはそういうもんや
山:ほんま時間の無駄やった。「もしも」の話ばっかりさせられて。お前が「もしタイムマシンあったら何する?」って言い出したからや。お前は泥棒や。時間泥棒や
濱:分かった分かった。ほんなら返すから
山:「返す」って何を?
濱:時間をや
山:どうやって?
濱:今からタイムマシンに乗って4分前に戻ってやな,僕が違うネタやり始めたらそれでええやろ。そしたら「もしも」の話せんでええ
山:それやったら,あの日に◯⚪︎◯◯◯◯◯◯◯◯◯るわ
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