「カメラを止めるな!」の盗作疑惑のニュースを見ました。
現在は「原案」と表記されるようになった劇団の舞台を上田監督は見ていて,その舞台の脚本家と映画化を試みたものの頓挫し,今回新たに「カメラを止めるな!」という映画を製作したようです。
そういう状況なら「オリジナル脚本」とは呼べないような気もしますが,かといって元の舞台の脚本が「原作」なのかと言われると,それも微妙なかんじがします。「オリジナル脚本」として世に出してしまったことが,一番の問題のような気がします。
実はわたしの作品も「盗作疑惑」に巻き込まれたことがあるので,いろいろ思うところがあります。「盗作疑惑」に気づいたのは,ある日このツイートを発見したからです。
わたしが書いた落語台本に「靴屋は靴を履かない」という作品がありまして,「靴屋の事情」という演劇を見た方が「ほぼまんま」というくらいわたしの作品に似ているらしく,盗作ではないかと疑ったわけです。ネットにアップした台本ですから「そういうこともあるかもしれない」とある意味覚悟はしていましたが,気になったので「靴屋の事情」の脚本を書いた方を調べ,連絡してみました。
「以前上演された『靴屋の事情』という作品ですが,どんな内容か教えていただけませんか?」
ツイッターで,DMではなく誰でも見える形でその方宛てに送ったのですが,おそらくブログでわたしのメールアドレスを調べ,メールにて返事がありました。
twitterでのお問い合わせ有難うございました。
靴屋の事情
店をたたもうと考えていたやる気の無い靴屋が客をおちょくると言った内容だったと思います。
データも無く台本も保存していないので、あまり覚えて無く…
こんな感じの作品でした。
わたしが気づいたのは例のツイートが投稿されてから約2年後ですから覚えていない部分も確かにあるとは思いますが,腑に落ちない点があります。
・なぜツイッターではなく,わたしのアドレスをわざわざ調べて返事をしたのか?
・本当にデータも台本も保存していないのか?
・自分で書いた脚本を「あまり覚えていない」などということがあるのか?
疑問だらけですし,何より,見た方が「ほぼまんま」と感じたわけですから,わたしは盗作を疑っています。
この方はいまだに舞台の演出・脚本をやっておられるようで,「どういう気持ちで活動されているんだろう…」と思ってしまいます。もちろん,「盗作」と確定したわけではありませんが…
おそらく今後もこの「疑惑」の真相が明らかになることはないと思いますし,大ヒット中の「カメラを止めるな!」と比べると本当にちっぽけな話ですが,せめて「記事のネタくらいにはさせていただこう」と思っています。
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