[カバー漫才] 和牛がチュートリアルの名作漫才「バーベキュー」をカバーしたら…
#オチを予想してお楽しみください (5文字)
水田信二:最近よく言われますけれども…
川西賢志郎:なんでしょう
水:長生きする人は肉を食べている方が多いんですよ
川:そうらしいですね〜
水:肉食べてますか?
川:我々「和牛」って言うくらいですからねぇ,よく食べますよ。来週もバーベキューの予定入ってますから
水:一人で?
川:みんなでや。なんで一人寂しく外で肉焼いて食わなあかんねん
水:一人でバーベキューせなあかんこともあるやろ
川:ないわそんなもん。それやったら行かなかったらええだけの話や
水:お前今,一人でバーベキューする人のことバカにしたやろ
川:バカにはしてないですよ。「大抵みんなで行きますよね」て言うてるだけや
水:ということは,それなりの覚悟をしたということやな?
川:「覚悟」って何?
水:みんなでバーベキューをする覚悟や
川:みんなでバーベキューすんのに覚悟なんていります?
水:バーベキューには知識と経験とセンスが必要ですからね
川:それはお前が元料理人だからやろ?普通の人は適当に肉焼くからそういうのいらんねん
水:知識と経験とセンス。バーベキューで一番大切なのは何か知ってますか?
川:だからそんなんいらんと思うけど…,その3つで言うたら「経験」じゃないですか?
水:センスです
川:センス!? バーベキューにセンスいります?
水:センスが一番大事やから
川:バーベキューの「センス」て何?
水:バーベキューで最もセンスが求められるのが,串に具材を刺す順番ですよ
川:いらんいらんいらん。そんなんにセンスいらんて
水:じゃあお前は具材をどういう順番で刺すの?
川:「どういう順番」て,そんなもん適当にその辺にある具材刺すだけや
水:例えば?
川:「例えば」言われてもやな…,まぁ〜例えば…,牛肉→ピーマン→たまねぎ→牛肉→ピーマン→たまねぎとか…
水:え?お前まだそんな刺し方してんの?
川:「まだ」てなんや
水:古いわ〜
川:「古い」てことはないやろ
水:今年もう2019年ですよ
川:知ってるわ。そんなもんに古いも新しいもあるか
水:「肉→ピーマン」は80年代やないか
川:お前はさっきからなんの話してんねん
水:だからバーベキューの串の刺し方の話やないか。何事にも流行りというもんがあってやな,2019年はピーマンからや
川:聞いたことないわ
水:例えばやな,ピーマン→たまねぎ→エリンギ→しいたけ→ホタテとかや。な?
川:「な?」言われても…
水:ええやろ?
川:何がや
水:もしくは,ピーマン→たまねぎ→たまねぎ→たまねぎ→たまねぎ
川:それたまねぎ刺しすぎやろ
水:こういう流行りを踏まえてやな,自分のオリジナリティを出して具材を刺す。それがバーベキューや
川:それ俺が知ってるバーベキューとちゃうなぁ。愛媛のバーベキューやろ
水:「愛媛のバーベキュー」なんてないわ。世界に「バーベキュー」は一つや
川:名言みたいに言うなよ
水:とにかく,2019年の流行りを踏まえてやな,お前のオリジナリティ溢れる具材の刺し方を…
川:分かった分かった。刺せばええんやろ
水:2019年の流行りを踏まえてやで
川:分かったから。ピーマンからやろ?
水:ピーマンからや
川:ピーマン→ウィンナー→鶏肉→エリンギ→ホタテ
水:おぉ〜いいんじゃない?
川:ええの?これが?
水:自分で考えた?
川:え?自分で考えた。適当に言うただけやけどね
水:初めて?
川:「初めて」て何が?
水:いや…,「ピーマン→ウィンナー」から入るのはニューヨークスタイルやから。知ってんのかと思って
川:いや知らん知らん。ニューヨークスタイル?バーベキューにそんなスタイルあんの?
水:近代バーベキューの父トーマス・マッコイが得意とするやつや
川:誰やねんそれ
水:もう一本刺してくれる?
川:え?
水:もう一本!
川:「もう一本」て。剣道みたいに言うな
水:今の「刺し手」はかなり良かったから,他の「刺し手」も見せてもらえる?
川:「刺し手」て,今度は将棋みたいに言うて
水:まだあるやろ?他の「刺し手」も
川:あるも何も,適当に刺してるだけやて
水:もう一本見てみないと分からないから。ビギナーズラックということもあるからね
川:よう分からんけど…,ほんなら…,ピーマン→エリンギ→
水:おっ!
川:→とうもろこし→とうもろこし→
水:もうそれでいいんちゃう?
川:なんで?
水:そこでやめたほうがええって
川:もう一つ刺してもええやろ
水:すでに完成してるから
川:「完成」てなんや
水:それ以上刺したらおかしなことになるから
川:「おかしなことなる」て何が?
水:それやったら仮にや,今何刺そうと思ってたか言うてみ?言うたら分かるから。おかしなことなるって
川:だから「おかしなことなる」てどういうことや
水:刺してみたら分かるから
川:→とうもろこし→とうもろこし→牛肉
水:……。いいね
川:ええんかい!
水:え?お前もしかして…,師匠?
川:なんの「師匠」や
水:ホームページ持ってる?
川:持ってるかそんなもん。バーベキュー専門のホームページなんて持ってないわ
水:その服どこで買った?
川:なんや急に。「服」関係ないやろ
水:同じ服を買いたい
川:憧れすぎや
水:もう一本お願いしてもよろしいでしょうか?
川:もうええやろ
水:お願いします
川:もうええて
水:師匠!そこをなんとか
川:師匠やないから。ほんならもう〜…ピーマン→
水:いやいや,もう「ピーマンから」やなくても大丈夫です
川:なんでや。「ピーマンから」が今年の流行りなんやろ?
水:「流行り」というは師匠のようなお方が作っていくものですから
川:だから師匠やないて
水:師匠の一歩が道になるんです
川:そんなええもん違うて
水:「天才」はみなそう言わはるんですわ
川:「バーベキューの具材刺す天才」なんてあんのか
水:師匠!まず一手目はどうします?
川:だから将棋みたいに言うな
水:師匠!一手目は?
川:も〜…,ほんなら,イカからいこか?
水:イカ!!
川:いちいち驚かんでええから
水:丸ごと!!
川:イカ焼きやないかそれやと。輪切りや
水:輪切りか
川:イカ→たまねぎ→とうもろこし→ベーコン→エビ。これでどうや?
水:素晴らしい作品ですね〜。師匠,早速その新作を披露されてはいかがでしょうか?
川:「新作」て。これ作品やないから
水:明日のバーベキューでよろしくお願いします
川:「明日のバーベキュー」てなんや。僕が行くんは来週や
水:そんなことおっしゃらず,明日一緒に行きましょう
川:なんでや
水:△△でバーベキュー行くんは◯◯◯んで…
川:お前△△やったんか。もうええわ〜
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△△…一人
◯◯◯…寂しい