ビリー・アイリッシュ

それは稲妻に打たれた時のような衝撃だった。ドンドンと重低音が響き渡る中でささやきのように歌うビリー・アイリッシュの歌はまるでテクストに対峙する哲学者のように慎重な態度で優しく繊細である。
つらく、痛々しいまでに繊細でたまらない。ビートルズに影響を受けているという印象がぼくの中で拭えなかった。
表現者の権化のような出立ちとは考えられない激しさと伝達不可避な音楽で魅了された。コンテンポラリーダンスを見ているようだ。

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