森とタタラ場、双方生きる道はないのか?
ふじさわ まさのりです。
私は大磯町で喫茶店の店主をやっています。
仕事中にお客様と色々なお話をするのが楽しみです。
畑で野菜をつくっているお客様からおすそ分けをいただくことがあります。
採れたてのお野菜は本当にみずみずしくて美味しいです。
ただ、畑をやっていると有害鳥獣被害に悩まされることも少なくありません。
大磯町は南は相模湾、北は高麗山や鷹取山をはじめとした大磯地塊の丘陵地帯で自然豊かな環境です。
そのため、イノシシなどが住んでいる地域もあり、お山付近の夜道でイノシシとこんばんは!なんてこともけっこうあります。
イノシシは畑を荒らし、作物を食い荒らしてしまいます。
土中のミミズは大好物で、地面に鼻をこすりつけて、畑が穴だらけなんてことも。。。
農業をやられている方は本当に頭を悩ませる存在です。
先日、お野菜を持ってきてくれた方もイノシシに全部やられちゃったよー(泣)と嘆いていました。
唐辛子だけは食べられてなかったからあげるねと、貴重な唐辛子をいただきました。
きっとイノシシも私たちに嫌がらせをしようとして荒らしているわけではなく、生きていくためには自然なことなのだと思います。
なんとも、悩ましい状況です。
この話を聞くと思いだす言葉があります。
ジブリ映画「もののけ姫」のアシタカのセリフ。
「森とタタラ場、双方生きる道はないのか?!」
人間と自然の共存を願うアシタカが叫ぶセリフです。
人間と自然との共存を進めていくには、私たちの自然に対するリスペクトの心が大切だと思います。
所詮、人間は寛大な自然の一部であるということ。
自然は私たちに命を与え、ときに命を奪いもします。
それに抗うことは、時として愚かな行いになってしまうこともあります。
自然豊かな大磯町の環境を未来へ残していきたいですね。
あ、もうひとつ、「曇りなき眼で見定め、決める」というセリフもすきです。
町政を曇りなき眼で見定め、決めていきたいものですね。
皆様の声をぜひお聞かせください。
藤澤 政謙