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PowerPointスライド作成のコツ
Microsoft Powerpointのスライドを作るためのポイントをまとめました。
スライド発表の注意点
以前発表した記事「協同組合医療と福祉ニュース 2008年11月 (6)情報伝達――聞き取れるスピーチ
」を紹介します。
リスクを減らす情報技術 (6)情報伝達 - 聞き取れるスピーチ
文書でなく、講演で伝える場面でも相手の立場に立った配慮が必要です。パワーポイントを用いた発表で、以前より発表することの敷居が下がりました。しかし、基本ルールを守らないため、聞く側にメッセージが届かないことも見うけられます。
制限時間内に聞き取れることは限られています。文書発表と同じように、字数制限を考えることが大切です。
パワーポイントは持ってない方が多いのですが、無料で使える統合ソフト「オープンオフィス・ オルグ」の中にプレゼンテーションソフトがあるので活用しましょう。
スライドを先に考える
テレビのニュース番組のように、説明をするときに図を利用することで、わかりやすさが増します。最近は、国会審議でもフリップ・ボードが利用されています。
スライドは読ませるのでなく、「5秒で把握できる」情報量を目標とします。事例がたくさんあることを示す目的で出したスライドで、読めないと不評をかったことがありました。
初めに、スライドの構成を考えることは、伝えたいことの整理になります。スライド枚数は、1分間に1枚が標準で、その5割増しが上限です。
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1分間に300字
スピーチ原稿を作成するときには、文字数を意識しましょう。原稿は、1分間あたり300字、上限はその3割増と考えてください。
発表する人には伝えたいことがたくさんあります。しかし、聴衆にとってなじみのない言葉を、早口でまくし立てられると、理解が追いつかず、メッセージが伝わりません。
3分間スピーチの原稿は800字といわれています。スライドのない講演では、それくらいの分量しか伝えることができません。
スライドが使えない場合には、講演レジュメを必ず配りましょう。
間(ま)をとるスピーチ
1分間300字はかなりゆっくりしたペースです。すべてを同じ速度で話した場合、間延びして聞きづらくなります。
図を示したときに見てもらえる時間、段落間の間を十分にとることで、聞いているものが理解する時間を保障しましょう。
参考書
森重湧太 著. 見やすい資料の一生使えるデザイン入門 : プレゼン資料が劇的改善. 完全版, インプレス, 2024.2. 978-4-295-01851-3.
渡辺克之 著. 「伝わる」のはどっち? : プレゼン・資料が劇的に変わるデザインのルール, ソーテック社, 2019.6. 978-4-8007-1244-8.
加藤智也 著. スライドデザインの心理学 : 一発で決まるプレゼン資料の作り方, 翔泳社, 2015.5. 978-4-7981-4129-9.
諏訪邦夫 著. 医科学者のための知的活動の技法, メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2008.6. 978-4-89592-562-4.
参考書籍の記載順を変更しました。[2025-02-16]
読みやすいフォント
プレゼンテーションでは、読みやすいフォントとして”ゴシック体”を使いましょう。
Windowsの場合、見出しの英数字用フォントにSegoe UI、日本語文字用はメイリオをおすすめします。本文ではユニバーサルデザインで読みやすいBIZ UDPゴシックを使いましょう。
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