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"特訓しなくても演奏は変わる”スケール&エチュードグループレッスンレポート・9/24

9月のスケール&エチュードグループレッスンレポートです。今回は終了後に緊張対策レッスンも行いました。

スケールの課題は、アイヒラースケールC-durの7番をスラーで練習しました。ゆっくりで跳躍の練習です。

滑らかなスラーは「息」「指」「アンブシュア」が要になります。これら全部のバランスが整うと、跳躍であっても勝手に滑らかなスラーになります。

今回は跳躍の瞬間に息が引っ込んでしまったり、アンブシュアを変化させるタイミングが遅かったり、指のバタバタが邪魔しているケースが多かったです。

跳躍は恐怖感が出やすいので、跳躍の瞬間に無意識に息を減らしている方が多かったです。これだとブツブツと切れてしまいます。切れてしまっている方に跳躍の瞬間にも息を出し続けることをやっていただくと、とても滑らかにスラーがつながりました。

跳躍はアンブシュアを変える必要もありますが、どの程度変化させるか、いつ変化させるかも重要です。それがちょうど良くなると、引っ掛かりなくつながるようになります。特に下がる形では重要です。

アンブシュアの変化のさせ方や音が出る原理はチェロを使って説明しました(もうちょっと丁寧に詳しく説明できたなと反省・・次はもっと詳しく丁寧に教えます)

また、高音が出ないとお悩みの方もいらっしゃいました。これもさっきの「息」「指」「アンブシュア」が全て整うと、勝手に高音は出ます。高音の予備練習として、出しやすい音域での練習をお勧めしました。(出しやすい音域も要注意なのですが)

高音でお悩みの方はほぼ100%、出しやすい音でも課題を抱えていらっしゃいます。出しやすい音の課題=高音の課題なので、いきなり高音を克服するより、出しやすい音で課題に取り組んでいく方が私は近道かなと思っています。

指のバタバタは、指を動かす筋肉の仕組みがわかっていると改善しやすいです。仕組みを知ると「え!それでいいの?!」と思ってしまうかもしれません。基本的な動かし方が分かった上で動きを音楽にリンクさせると、快適だしバタバタも気にならなくなります。

また、楽器の支え方もバタバタに関与しています。無意識に指で支えてしまう方はバタバタする傾向にあります。また、打楽器的な奏法や、指でタイミングを取る癖があるとバタバタしやすいです。これらは無意識のことが多いです。

それぞれの方で原因は色々です。その方にあったアドバイスをしました。



エチュードはランスロ26のエチュードの24番です。

1回目なので技術的な練習、主に装飾音符とスタッカートにフォーカスを当てました。

装飾音符はタイミングを取るのが難しい、頭の中では取れてるのに指の都合でズレてしまうというお悩みが多いです。音によっても指の動かしやすさが違うので、どの指でやってもタイミングを揃えられるといいと思います。指の動かし方のコツをお伝えしました。

スタッカートは曲に合った軽さ、短さを考えた上で、鳴りムラを整えると綺麗な仕上がりになります。

これもお一人ずつ練習しました。指の動かし方を変えたり、息の加減を変えたり、拍子の取り方を変えたりすると、その度に音楽がガラッと変わっていました。

いつも思うのは「廊下で練習してこい!」(昭和あるある)なんてしていないのに、意識を変えたり身体の使い方を変えるだけで演奏が何ランクもグレードアップすることです。難航して一見変化がないように見えても、質は上がっているのがいつもすごいなと思います。

アンサンブルの基礎練習では、ペアになって装飾音符の吹き方をコピーしました。お手本役とコピー役、役割やペアを入れ替えながら練習しました。

コピーって難しい!と言う声が多かったですが、アンサンブルや合奏ではコピーは必須テクニックですよね。ぜひ体験を現場で生かして欲しいと思います。

自分以外の人の吹き方をコピーすることで、自分の吹き方に柔軟性が出る、引き継ぐ時の自分の意識に気づけるなどの意見が出ていました。




終了後は、緊張対策レッスンをしました。今回は見学の方を含め5名の方が参加されました。

なごやか・・

まずいつも通り演奏、その後感想をお伺いし、私がアドバイスして何度か演奏していただきました。

何度も緊張対策レッスンを受講されている方はさすが、とても優雅に自分の演奏をされていました。このスキルを周りの方にも広めて欲しいな〜と思いました。

こちらも楽しく穏やかな気持ちに・・

初参加の方も最初から堂々と演奏されていました。(最近ド緊張する方がほとんどいない気が・・)色々なアドバイスをさせていただきましたが、その都度存在感が増し演奏もガラッと変わったり、より引き込まれる演奏になっていました。いつも素晴らしいものを見せてもらっているなと思います。

見学の方の感想も、演奏者の自信につながったのではと思います。他人の評価を求めて演奏していなくても、嬉しい感想をもらえると「伝わったんだ!」「変われてるんだ!」とより実感できると思います。

生徒さんのおかげで、いつも本当にいい雰囲気でレッスンが進められているので、時々奇跡かな?!と思います。生徒さんに感謝です。


10月はグループレッスンはお休み
11/26に1名入れます。
個人レッスンは随時募集中です

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