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ものづくり企業がテレワークの先に目指すカタチ〜クラウド働き方改革のススメ10〜
ものづくりをする企業が、今の時代に目指すカタチ。
それは無理やりテレワークを導入することではなく、逆に"ものづくり"と"価値の創造"に関係しない仕事を出来るだけ"ゼロ"にして、本当の意味での"生産性"を上げることだと思います。
本当の意味での生産性が高い現場とは
先日「ザ・ゴール」のコミック版で、フル生産状態が生産性が高い状態ではなく、むしろ在庫が積み上がる危険性がある状態という話を読んで、その場その場の状況によってフレキシブルにお互いをカバーできる現場を目指すべきだと強く感じました。
また、昨今急な病気やワクチン接種などで、休みを取りやすい職場が求められるなか、一人急に休んだだけで現場が回らないような状況は早急に改善していく必要があります。
つまり、カツカツのシフトで回さず、ひとりふたり休んでも、どこかの部署が急に忙しくなっても、誰かがカバーして残業なしで回せる現場が、本当の意味での生産性が高い現場と言えるのではないでしょうか?
休みやすい職場を実現する「事務ゼロプロジェクト」
とはいえ、日常の仕事はしなければいけないし、別の職場を応援しようにも、その仕事を覚える時間もない。
では、どうやってその時間をつくるのか?
その手段が「事務ゼロプロジェクト」です。
事務ゼロプロジェクトは、事務(営業、労務、会計など)専門職のゼロ人化を目指すカイゼンプロジェクトです。
事務の専門職をゼロにすることで、その人は一部の業務を残して自由に活動できる時間ができます。
そのため、その時間を使って修得しやすい仕事を手伝ったり、新しい価値を生み出すための活動を行うことができるようになります。
どうやって事務をゼロにするのか
事務ゼロの具体的な実現方法は、"分散型"と"アウトソーシング型"の2種類があります。
"分散型"とは、ある事務仕事を関係する人たちがみんなで分業して吸収してしまうカイゼンです。
たとえば、営業事務なら受注生産システムへの入力を担当営業が行うことや、電話を自動音声案内で振り分けて直接担当者が受けるといったカイゼン方法があります。
次に"アウトソーシング型"とは、労務や会計などの専門的な知識を必要とする事務について、勤怠入力や経費申請などの業務を、"分散型"で極力減らしたうえで、残りの専門業務を、リモート対応可能な社会保険労務士や税理士の方に業務代行してもらうカイゼンです。
これらのカイゼンによって、自社の例ではこれらの事務職をゼロにできました。
@会計職・・・経費分散入力+リモート記帳代行で現金管理だけ役員が兼任化してゼロに
@電話事務・・・自動音声案内+秘書代行+クラウド電話でゼロに
@労務事務・・・自動勤怠集計+給与アプリ自動入力で役員兼任化してゼロに
@営業事務・・・基幹システムへみんなでiPad入力できるようにしてゼロに
「事務ゼロ」から「みんなゲーム化」へ
これらの事務ゼロ化のお陰で、現在社内に間接部門はありません。
まあ10人強の会社だから出来るとも言えますが、餅は餅屋に任せる発想を突き詰めていくとこうなりました。
そして、製造に関する労働時間も短縮出来るようになると、いろんなアイデアをカタチにする時間が出来ます。
その時間を使って今取り組んでいるのが「みんなゲーム化プロジェクト」です。
分かりづらい名前ですが、紙とペンがあれば作れるアナログゲームを作るように、自分発想で助け合いながら自分が届けたい商品やサービスを創ろう!という取り組みです。
こうしてそれぞれが創造性を発揮できる場になっていくことが、この先が見えない時代の"ものづくり"に必要なカイシャのカタチになると信じて、日々試行錯誤しています。
そんなカイシャからどんなモノが生まれてくるか?
私たちも楽しみに取り組んでいます。ナニが出るかお楽しみに!
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