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砂鳥れんインタビュー「やりたいことを好きにやってるだけ」

「バーチャルアバター姿の人イコールVTuberやバーチャルタレント」と思っている人もまだまだすごく多い世の中で、れんちゃんはただ普通にSNSをやっているだけで自然と「ただこの姿で生きているだけ」を表現できていて、しかも元々バーチャルに興味のなかった人にまでそんな自分の存在を届けられている人でした。
れんちゃんみたいな女の子もバーチャルの世界にはいるんだよということを広く伝えたいということが、私がミスiDに出るモチベーションの一つでもあります。
そんなれんちゃんがれんちゃんになるまでのこと、今思っていることについてお話を聞きました。

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れんちゃんは大学生?

藤林檎 私気になってたのが、れんちゃんツイッターのbioから大学生の肩書がいつの間にか消えてたことなんだけど…。

れん 確かに消した!消したけど別にツイッターのプロフィールごちゃごちゃしてたのを綺麗にしたかっただけだから…。

藤林檎 じゃあ大学生じゃなくなったってわけじゃない?

れん そう、普通に大学生ではある。一般人です。


「砂鳥れん」ができるまで

藤林檎 最初にその姿を作ったのはVRoidじゃなかったんだよね?

れん 最初はVカツかな。VRoidはテクスチャ作ったりとか、髪の毛のモデリングって感じのソフトなんだけど、カスタムキャストとかVカツは用意されている髪型の形選んだり、服も着せ替えに近いようなソフトなんですよね。最初にVカツで作ったれんの姿をVRoidでも作ってみようっていう感じではじめたかなVRoidは。

藤林檎 VカツってPC用のソフト?それともスマホのアプリ?

れん なんか両方あるんだよね。どっちもほとんど機能は変わらないのかな?画面のレイアウトとか、パソコンの方がやりやすいって人もいるけど、基本的にできることはどっちでも変わらないってかんじだと思う。

藤林檎 普通のアバター作成アプリって作るというよりは与えられた選択肢の中からひとつひとつのパーツを選んで作るって感じじゃない?Vカツもそんなかんじ?

れん そうそう。前髪だったら前髪のパーツとか横髪とか後ろで分かれてて、例えばぱっつんの前髪とか、M字バングとかみたいなものがプリセットで用意されてて、それを髪の色とか全部組み合わせて作るみたいな感じでだいぶ細かく選べるから自由度は高い。でも去年のいつだったかに大型アップデート予告みたいなのがあって期待してたんだけど音沙汰がなくなっちゃったから…ちょっと最近触ってないんですよね。

藤林檎 視聴者の方が「れんちゃんのアイコン、Vカツ製ですよね~」って。

れん そうなんですよ。最初はVRoidとVカツの二刀流でやっていこうと思ってたんだけど、ちょっとVカツはアップデート来なくて離れちゃってるからVRoidメインになってきましたね。アイコンだけはVカツの要素を残してる感じ。

藤林檎 今改めてれんちゃんのツイッターのアイコン見てるけど、VRoidでよく再現できてるよね。

れん そう。やっぱりVカツで最初に作ったモデルがすごい気に入ってて。VRoidで作る時も色使いとかをそこに寄せた感じかな~。

藤林檎 そもそもVカツは何をきっかけに知ったり触ったりした?

れん 考えたんだけど思い出せなくて…笑 ネットやってて流れてきたのかな~ツイッターとかで。VTuberブームが始まってちょっと経ったぐらいの時に発見したんだと思う。RPGのキャラクリとかが元々結構好きだったから、その感じでVカツもやってみよ~ってなったのかな。最初は。

藤林檎 元々VTuberとか好きだった?

れん いや、VTuberとかは全然…。元々バーチャルの者になる予定全然なかったんですよね。で砂鳥れんの見た目ができて、その姿でツイッターやってみようってなって、段々自撮りを上げるようになっていった感じで。ツイッターはじめた時はVカツの姿しかなかったけど、程なくしてVRoidもはじめたかんじで。

藤林檎 VRoid初めて触ったのはいつぐらいだった?

れん えっとツイッターはじめたのが去年の5月だったから、それぐらいだな、VRoidはじめたのもね。

藤林檎 VRoidは何で知ったの?

れん VRoidもきっかけ覚えてないけどやっぱりなんだろう、当時から「カスタムキャストとVカツとVRoidが3強」みたいなイメージだった気がするから。

藤林檎 ああ、じゃあツイッター作って色んなバーチャル関係の人をフォローしている内にVRoidにも自然とたどり着いたみたいな感じだったのかな。

れん そうかもしれない。でもVカツ知ってた時点でVRoidも知ってたかもしんない。


れんちゃんのショップ「すなどり倉庫」について

藤林檎 れんちゃんがVRoidはじめた頃もVRoidでコーデ組んだりお洋服売ってるショップとかも今ほどはやっぱりいなかったんだよね?

れん うん、ほんとに今ほどは全然いなかった。最近はほんとに増えたなと思う。昔はBOOTHにテクスチャ屋さんみたいな風に構えてるお店、今に比べたら全然なかったと思う。

藤林檎 VRoid触ってからBOOTHでテクスチャ売ろう!ってなるまではどのぐらい時間だった?

れん ああどれぐらいだろう…。1~2か月ぐらいとかかな。

藤林檎 早いね。

れん うん、そうなんかVRoidはじめた時は全然服作ってなくて、デフォルトのワンピース真っ黒に塗りつぶしただけのめっちゃシンプルな服を着てたんだけど。そこにスポーティな靴が欲しくなって、BOOTH探したらあんまりモノトーンのパキっとした靴がなかったからじゃあ自分で作ろうと思って、最初にごつめのスニーカーを作ったっていう。

藤林檎 それが最初にBOOTHで販売したテクスチャ?

れん そう作ったのも売ったのもそのごつめのスニーカーが最初ですね。


藤林檎 テクスチャの販売とか無料頒布って、やっぱり最初の頃より今の方がDLされるスピードは早い?

れん DLされる速度っていうか勢いは今の方が全然あるね

藤林檎 やっぱりそうなんだ。そして「ないから作ろう」ってなるのはほんとにすごいよね。作れない側からするとひたすら探すのと組み合わせでなんとかしようって感じだから。

れん 基本的に今もずっと欲しいものを思いついたから作ろうみたいな感じで服をね作ってるんだよね。

藤林檎 前もツイッターで言ったことあるけど、れんちゃんのショップのすなどり倉庫はインフルエンサーとかファッションモデルの女の子が立ち上げたファッションブランドっていう雰囲気があって良いよね。このヘッダーとかもすごい可愛い…。ヘッダーにある服の写真は本物のお洋服?じゃないよね?


れん そうなんかすなどり倉庫に置いてあるテクスチャを写真撮って並べて加工した、みたいな。

藤林檎 ああやっぱそうなんだ。最初これ見た時「これもしかして本物のお洋服並べてるのかな?」って思ってた。

れん 加工するとほんとにそれっぽくなるよね。

藤林檎 商品画像もどれもすごいおしゃれだよね。

れん 意外とそういうのも作るの好きだった。楽しい。

藤林檎 こういうサムネとか今まで作った経験なかった?

れん なかった。どっちかっていうとそういうの苦手だったから…。そのサムネも作り方めちゃ手抜きなんだよね…笑 VRoid Studioの写真撮影機能って、背景設定しなかったらデフォルトの背景色グレーじゃないですか。

藤林檎 ああ、うん。

れん あれをもうそのまま使ってるだけ…笑 背景すら変えずに。

藤林檎 でもそれすら統一感があっておしゃれだよ。

れん モノトーンのアイテムがほとんどだし、背景の色も一応グレーで統一してるから、それがおしゃれに見えてるのかもしれない。

藤林檎 そっかこれをきっかけに初めてそういうの作るようになったんだね。ちなみにこのサムネ作るツール、VRoid Studio以外のツール何使ってるか聞いてもいい?

れん これはもう全部スマホのアイビスペイントで作ってます。もう大体全部、自撮りの加工する時とかも全部アイビスでやってる。

藤林檎 特殊な専門的なソフトとかそういうの使ってるわけじゃないんだね。

れん そう、全然普通のやつ。

藤林檎 すなどり倉庫のお洋服、スポーティなものが多いけど、どういうところから影響を受けてたり、「じゃあ次これ作ろう」って思い浮かんだりする?

れん 全然影響を受けたブランドとか別にないんだよね。でもいつからかスポーティなファッションとかギャル系のファッションとかが好きになって、街中で「この女の子が着てる服いいなあ」とか思った時にそこから着想を得て作ったりしてる。

藤林檎 じゃあ手持ちの服を参考にしてというよりは、そうじゃないところで見かけていいなと思ったものを参考にして作ってる感じ?

れん そうそう。

藤林檎 なんでこういうモノトーン系のお洋服が好きになったんだろう。

れん 物心ついた時からモノトーンのお洋服が好きだったかもしれない。小学生の時からずっと黒いお洋服着てたから。

藤林檎 じゃあその延長線上でこのショップが出来上がってるんだね

れん そうそう。


すなどり倉庫の今後の新作は?

藤林檎 れんちゃんのショップのすなどり倉庫の今後のお洋服も新作も、れんちゃんが「これが着たい」と思ったものが何かあればその時随時新作が販売されますよってかんじ?

れん そういう感じです。なんか一回ツイートしたんだけど、夏服全然良いやつが思いつかなかったから、今年は夏アイテムはあんまり出ないですよって。ショップじゃなくて倉庫だからね。

藤林檎 「ショップとしてこういうコンセプトで」とか考えてるわけじゃないのにちゃんと統一感出てるのほんとすごいよ。

れん でも逆に色んなコーディネートとか色んなことを出来る人に憧れる逆に。れんね好みが狭いから、統一感あるように見えるだけだと思うんだよね。笑 服とかもねほんとに白黒の服とかしか眼にぱっと入ってこないしね。


絵が描ける人にとってのVRoid Studioの扱いやすさ

藤林檎 絵を描いてたのは小さい頃から?

れん れんね、生まれた時から絵描いてた。ほんとに幼稚園の時も小学生の時も一生絵を描いてて、絵に対して興味を失ったら私はどうなるんだろうってぐらい絵が生活だったんだけど。高校ぐらいの時にあんまり描かなくなって。でも絵を描くのが好きだったことが今に生きてるのかな~って。

藤林檎 絵が描けるれんちゃんに取ってVRoid Studioってどんなツール?扱いやすい?

れん うんフミさんのインタビューの時も言ってたと思うけど、VRoid Studioはイラストが描ける人がモデリングするためのツールとして作られたソフトだからやっぱり。だから服も絵を描くことで作れるというか、そこにない凹凸を服の素体に描き込むことで凹凸再現したりとかね

藤林檎 ああそっか立体を立体として扱うんじゃなくて、平面に対して柄や皺とかを描くことが出来て、そしてその後にそれを立体にできるっていうところが絵を描く人にとってのVRoid Studioの扱いやすさなのかな。

れん そうだと思う。VRoidのお洋服作ってる人ってたぶんみんなそんな感じだと思う。このただの平面にいかにどれだけのディティールを描くか、みたいな。

藤林檎 たしかにそれは絵が描ける人じゃないとない視点だ。



VRoidでの3Dモデル制作受注について

藤林檎 れんちゃんが作ったモデルの子がVTuberになった、みたいなことがあったよね。

れん 日暮八菜さんていう方なんだけど、元々Live2Dのモデルがあって、それをVRoidで3Dのモデルを制作させていただきましたという。

藤林檎 ああ、そういう流れなんだ。

れん そうそう。

藤林檎 そういう依頼があってみたいな。例えばそれは私とかが依頼してもやってもらえるもの?予算やタイミングが合えば…みたいな?

れん なんかたぶん「依頼受付はじめました!」みたいなことは言わないと思うけど、依頼があればやる…かもしれない。でもやっぱり内容による。あんまり期待に答えられる自信がない…。

藤林檎 そこは大丈夫だと思うけどな、うん。

れん イラストがあって、そのタッチを再現する感じでVRoidモデル作るとかだったらたぶできると思うけど。

藤林檎 じゃあ大々的に募集はしてないけど、話を振られて、それが自分にできそうだったらやれなくはないですよ、みたいな感じ?

れん できそうだったら「ぜひやらせていただきます」ってなるかも。



「砂鳥れんが影響を受けた金髪ショートの女の子は誰でしょう」

藤林檎 なんか前ツイッターで「砂鳥れんが影響を受けた金髪ショート誰でしょう」みたいなクイズ出してた時あったよね?私それで覚えてるのがもがちゃんと篠崎こころちゃんなんだけど、あとその他誰だったか教えてもらっていいですか?

れん あとねー、みゆはんちゃんと榎本りょうちゃんっていう子。

藤林檎 この中で一番影響を受けてるとか、好きっていう子いる?

れん もがちゃんが金髪ショートを好きになったルーツだと思うんだよね。それまでショートの女の子とかハイトーンな髪色の子とか全然興味なかったんだけど、高校生の時にもがちゃんを発見した時に初めて女の子の写真をめちゃくちゃ保存して見るようになった。

藤林檎 じゃあさっき上げてた篠崎こころちゃんと榎本りょうちゃんとみゆはんちゃんはもがちゃん以降って感じ?

れん そうそう。篠崎こころちゃんは出会いちょっと覚えてないけど、みゆはんちゃんはしばしばツイッターでバズっててそれきっかけだったかな…?榎本りょうちゃんもツイッターで流れてきた記憶がある。

藤林檎 じゃあ4人とも大体SNSきっかけで知ったみたいな感じなのかな。

れん そう、本当思春期からずっとツイッターに入り浸りだから、どんな情報も基本的にツイッターから得てるんだよ。

藤林檎 最初私がバーチャルアバターの姿でSNSはじめた時に、結構二次元の作品だったりそこにまつわるカルチャーを下敷きにしているバーチャルの女の子が周りに多かった中で、ただ私自身は元々生身の女の子のオタクをずっとしてきた身だったし、そうじゃなくても自分が元々好きなメイクとかお洋服とか、そういうところのカルチャーがアバターの姿にも反映されていたと思うんだけど、生身の女の子のカルチャーを下敷きにしている女の子って他に誰がいるんだろうと思った時に一番最初に眼に入ってきたのがれんちゃんだったような気がする。

れん 確かにリアル寄りかも。

藤林檎 二重の描きかたとかもそうだし、メイクの感じもなんかリアルの女の子のメイクの文脈を感じて、良いな~って思う。

れん 涙袋とかね。

藤林檎 コメントで「リアルっぽいグリーングレーの眼も綺麗」だって。

れん いいでしょ。笑

藤林檎 これも自分で描いてるんだもんね?

れん そう。実際のカラコンを参考にしながら。

藤林檎 ちなみにさっき上げた金髪4人の女の子以外に影響を受けた例えば雑誌とかアイドルとか、何かいたりする?

れん 雑誌はほとんど読んだことないんだけど、アイドルだったら、大学入ったころぐらいに「ぜんぶ君のせいだ。」っていうアイドルにすごいハマったんだよね。だから結構影響受けてるかもしれない。アイドルはアイドル全般が好きって言うよりも、出会ったアイドルの中でお顔が好みだった人だけ見てるみたいな感じかなあ。

藤林檎 じゃあ一番最初にVカツで金髪ショートの女の子の姿を作ろうってなったのは、やっぱりさっき名前が上がった4人の影響があったってことでいいのかな?

れん その4人の影響で金髪ショートが好きになってから、ピアスとかも好きになって、その自分の好みを全部詰め込んだキャラを作ろうとして最初。そうやって生まれました。



自分で作った姿がイコール自分になるまで


藤林檎 最初はその作った姿イコール自分って感じはなかったんだよね?

れん そう最初は違った。

藤林檎 ツイッターを初めてから段々「これは自分の姿」っていう風になってった感じ?

れん うん、アカウント作ってから段々自分になっていったっていう感じ。

藤林檎 ツイッターをそのアバターの姿でやろうって思ったのはなんでだった?

れん Vカツで姿ができてから、この姿で実在している、リアルに大学生やってる女の子としての架空のアカウントみたいなものを最初は作ろうとしたんだよね。

藤林檎 なりきりっていうかロールプレイングっていうかそういうかんじでやろうとしてたんだね。

れん そうそう。ほんとに最初は自分で投稿して自分で眺める用に作っただけだったんだよね。なんか変な人だね普通の人が聞いたら。笑

藤林檎 いやそんなことないよ。笑 だから最初はその姿はどちらかというと客観的な存在だったわけでしょ?

れん そうそう。

藤林檎 そこからなんでそれが段々自分になっていったんだろう?

れん 写真をUPしたら「可愛い」って言ってくれる人がいて、段々自分が褒められているような気分になっていったかな。やっぱうれしかった。

藤林檎 でもその最初の「実在している大学生の女の子のアカウント」のコンセプト今でもそんなに大きくズレてないというか、その姿の大学生の女の子がどこかに実際いるんだろうな~っていう感じ確かにするよ。

れん そこは別に絶対的な軸として置いているわけではないけど、ずっとその感じで行こうと思ってはいる。

藤林檎 あとれんちゃんの写真どれも好きだけど、特にアマゾン欲しいものリストにあるものをフォロワーの人からもらった時に、実際のお部屋でそれを持って撮った写真をツイッターに上げてるじゃない?あれすごい好きなんだよね。


れん あれね自分でもお気に入りなんだよね全部。

藤林檎 影の書き込みとかもすごいよね。手で描いてるんだもんね。

れん 手で描いてるんですよ~。

藤林檎 あれもアイビスペイント使ってるって言ってたっけ?

れん あれもそう。アイビスペイント。全部ペイントソフトで、力技で。



BlenderやUnityを使うようになるまで

藤林檎 力技と言えばさ、れんちゃんのすごいところはVRoid Studioの髪の毛を描く機能でアクセサリー作っちゃってるところだよね。今日身に着けてるアクセサリーで、髪の毛機能で作ったアクセサリーって何かある?

れん 今日はねBlenderで作ったやつしかないんだけど。

藤林檎 VRoid Studioの髪の毛機能で全部作ってた頃とBlenderで作るようになってからを比べるとやっぱBlenderの方が楽?

れん うん。でもなんだろう髪の毛だけでやってた当時は、髪の毛だけでゴリ押しする方が楽だと思っちゃってたもんね。

藤林檎 最初はBlenderの使い方とか全く知らなかったんだもんね。

れん そう、Blenderハードルがすごく高かったし、わかんないことしかなかったし。でも操作方法をまともに学んだら絶対これBlenderでやった方が早いってなった。

藤林檎 そうなるんだやっぱり。着々と色んな技術を習得してるよね。最初Vカツからはじまって。

れん そう。でもBlenderまではじめるとは思わなかった。

藤林檎 そうだよね元々3DCG専門に勉強してる人とかじゃなきゃ…。じゃあもう髪の毛職人は引退?

れん 髪の毛職人はどうだろう、でももう小物とかは作んないかな髪の毛では。VRoid Studio内で完結させたい時ぐらいだと思う。

藤林檎 Unityとかも触る?

れん うん。VRChat始める時に初めて触って。

藤林檎 ああやっぱそうなるよね。じゃあVRChatにアバター上げる時にだけ触るかんじ?

れん そう、あとBlenderで作った小物をVRM形式に戻す時にUnityを使わないといけないから、そういう時に使ってる。

藤林檎 すごいねほんとに着々と色んなソフトを使いこなしていってる…。

れん でも最初ほんとに大変だった。BlenderよりUnityの方が大変だった。操作の意味もエラーの意味もわかんないから、ほんとに調べた記事に書いてある通りにやってた。

藤林檎 BlenderとかUnityが使えるようになって、新しくやってみたいこととかなんか出てきたりした?

れん いやーモデリング以外は今んとこやらないかな…。VRChatに自分用の家というかワールドを作ってみたいなと思ったんだけど、ちょっとまだハードルが高かったね…。だからまだやらないかも。今Blenderで小物作るのが楽しいから。

藤林檎 でもなんかその延長線上にVRChatのワールド制作があってもおかしくなさそうな感じはするよね。

れん そうそう。いつかはやるかもしれない。

藤林檎 できたらぜひ行ってみたい。れんちゃんのワールド。



SUZURIに置いてるリアルグッズについて

藤林檎 あとSUZURIに置いてるアイテムもすごいおしゃれだったり、VRoid用に出してるパーカーと同じロゴが入ったパーカーもリアルグッズとして置いてたり、面白い試みだよね。

れん そう最初マシュマロで「VRoid用テクスチャで作ってるお洋服がリアルであったらいいですね」みたいなのをもらったのがきっかけだった

藤林檎 そうだったんだ。SUZURIの品数も豊富よね。

れん 最近はそう。SUZURIのTシャツセールに合わせて絵柄を増やしたりね

藤林檎 私も新作のTシャツ買ったよ。

れん あ、そうだ!ありがとう。

藤林檎 逆に今SUZURIにだけ置いてるお洋服VRoidで着てみたいなとかも思う。

れん 確かに今日着てるHUMAN ERRORって描いてある服とかはSUZURIにはリアルグッズとして置いてるけど、VRoid用の配布とか販売はしてないね。何故か考えてなかったそれ。置いてもいいかもしれない。
(注:2020/8/12にリリースされました)


藤林檎 ぜひぜひ。SUZURIの方は反響としてはどう?

れん 今回のSUZURIのTシャツセール用に作ったTシャツがめちゃくちゃ人気でね、買っていただいてるんですよ。

藤林檎 やっぱあれ一目見て私もいいなって思ったもんね。色んな種類のアイテム置いてるけど、やっぱりTシャツが一番人気?

れん うん、やっぱりTシャツが一番。なんか「キャラ!」って感じのじゃなくて、着やすい、おしゃれなやつを作ろうとしてるからみんな手に取りやすいんじゃないかな~と。



ただの人だから。活動してるわけじゃないんだよね別に

藤林檎 ここまで話を聞いてるとさ、最終目標みたいなものが一つあってそこに向かって走ってるというよりは、都度都度「今これをやりたいから、それをやる」みたいな感じ?

れん 確かにそう。目標はない!ずっと。

藤林檎 それもすごい良いと思うんだよね。

れん そう、ただの人だから。活動してるわけじゃないんだよね別に。

藤林檎 ああでもそれはわかる。私もSNS始めた日のこととか「活動開始日」みたいな風についつい言っちゃうけどさ、そう言いながらも「いや別に活動じゃないんだよな」みたいな気持ち確かにある。

れん なんか別にYouTubeとかもやってないし、ラジオとかもやってないし…。

藤林檎 でもたまにツイキャスはやってなかったっけ?

れん たまに。でもほんとに二回三回ぐらい。

藤林檎 じゃあ今も配信とか動画でなんかやりたいな、作りたいなっていう感じはあんまりないの?

れん うん。やっぱりね、自分の好きな服とか小物身に着けて遊びたいっていうのが一番かな。

藤林檎 ああ、そこがモチベーションとしては一番大きいんだね。

れん そうそう。

藤林檎 こないだフミちゃんにインタビューした時は「リアルで着られないものをバーチャルで着て楽しんでる」みたいな風に言ってたんだけど。

れん でもほんとそんな感じなんだよね。人の目とか、何の引け目も感じずに自分の好きな格好できるからね。



やりたいことを好きにやってるだけ

藤林檎 れんちゃんのフォロワーの人も結構熱狂的なファンの方が多い気がして、そういうところでもカリスマ性があるなあって思うよ。

れん なんか最近フォロワーの人の傾向がわかってきた気がして。バーチャル方面の人も結構フォローしてくれるけど、他にも普通の人っていうか、一般の可愛い女の子が好きとかギャルが好きとか、バーチャル全然追ってなさそうな人が結構一杯フォローしてくれるな~って思う。

藤林檎 私ほんとにそれれんちゃんの素晴らしいところだと思ってて、私にはそれをやる才がほんとにないから、だから私きっかけでれんちゃんを知ってそこから沼にはまって欲しい的な勝手なそういうモチベーションもややあってミスiDに出てるとこ結構あるよ。

れん そうなの?まじか。笑

藤林檎 実際こうやってバーチャルアバターの姿で生活してるとさ、全然VTuberの人のためだけのものじゃないってわかるじゃんバーチャルアバターって。

れん そうそう。

藤林檎 だよね。でもたぶん全然その感覚はバーチャルに触れたことがない人にはなくって、「バーチャルアバターはVTuberだったりバーチャルタレント志望の人だけが使うもの」と思われてるところ絶対あると思ってて。

れん あると思うそれ。やっぱバーチャルってだけで、イコールVTuberみたいな人すごい一杯いると思う。

藤林檎 そうそう、それを私はテキストベースで「いやでも実際そうではなくて…」と言葉を尽くして書かないと人にそれを伝えられないところを、れんちゃんは普通にSNSをやってるだけでそれが表現できてるからそこがほんとに素晴らしいところだと思ってるしそれは私にはできないことだから、私はミスiDにエントリーした上で静かにれんちゃんの自撮りをRTすることしかできない、そういう感じ!

れん ありがとうございます。笑

藤林檎 今コメントにもあるけど「バーチャル知らない人にもインフルエンスしてる」っていうの私もまさにそう思うんだけど、でもれんちゃん的にはそういう感覚は自分である?

れん そういう意識は全然。やりたいことを好きにやってるだけ。


ツイッターでの不思議なバズり方

藤林檎 あとなんかいつも不思議なバズり方するよね。こないだはさ「アマゾンの欲しいものリスト本名出るから気を付けて」っていうツイートがバズってたよね。


れん そう、注意喚起。

藤林檎 あれ最終的にどれぐらい伸びた?

れん あれは注意喚起だからいいねよりRTの方が多かったんだけど、RTは1万弱ぐらい。

藤林檎 そっか。あともう一個はアレだよね。「砂鳥れんちゃんみたいな女の子、好き」みたいな、れんちゃんじゃない人が呟いたれんちゃんの画像付きツイートで…。

れん そう、「こういう女、好きすぎる」って言ってれんの画像がツイートされてた。笑

藤林檎 あれもめちゃくちゃバズってたよね。

れん 元々フォロワー多い方だったみたいで。でも添付してた画像が砂鳥れんっていう奴だってことは知らなかったらしい。

藤林檎 そうだったんだ。じゃあ拾い画というか、どっかで見つけたんだね。

れん そう、なんか画像が一人歩きしてたのかたまたま流れてきたのかな、わからんけど。

藤林檎 私がれんちゃんフォローした時はまだフォロワー500とか700とか、とにかく三桁ぐらいだったと思うんだけど「こういう女、好きすぎる」のツイートで一気にフォロワー増えてたよね?

れん あの時は300人ぐらい増えたのかな。

藤林檎 他に大きい波あった?

れん なかったかな。一番大きい波はそれぐらいなんだけど、すごい色んな人に刺さる自撮りが撮れた時は300ぐらいいいねいただくときがあるんだけど、その時の拡散でフォロワーさんが一杯増えたりするよ。

藤林檎 なるほど自撮りきっかけでフォロワーが増えることが結構多いんだね。

れん 結構そう、みんながRTしてくれるから。

藤林檎 なんか今の時点でそんな大きい目標はないにしても、次これ作りたいとかこういうの販売してみたいとか、やってみたいこと何かあったりする?

れん いやー、大きいのはないかな。でもいつかごっついスニーカーをねBlenderで作ってみたいけど。それぐらいかな。ソールがねえ、デコボコのスニーカーを作りたいっていうのがちょっと野望かな。難しいけど…。



ゆるいのに熱量がすごい

藤林檎 れんちゃんから、このインタビュー読んでくれてる人に何か伝えておきたいこととかありますか?

れん うーん、考えたんですけどねえ、そんなにないです。でもやっぱいつもありがとうございます、と。あとほんとにみんなバーチャルに限らず自由にやりたいことやって欲しいよね。自分のやりたいようにね。目標があってそれに向かって行くのもいいし、別に自分の好きなことをただやっていくだけでもいいしね。

藤林檎 コメントで「れんちゃんのゆるいスタイルがいい」…でもれんちゃん思想はゆるいかもしれないけどやってることは全然ゆるくないからね!笑 ガチガチのガチだからね!笑 そこがすごいよね。めちゃくちゃ目標があってめちゃくちゃ何かを達成したいみたいな人がBlenderにまで触ってそれを作ってるんだったらなんかわかる気がするけど、そういうわけじゃないのに作ってるものはめちゃくちゃガチっていうところが。

れん なんか自分の好きなことをやってるから、好きなことを実現させようと思うとめちゃめちゃがんばっちゃうんだよね。

藤林檎 (コメントで)「ゆるいのに熱量はすごい」確かにそれは言い得て妙かもしれない。


砂鳥れん


次回インタビュー配信は8/20(木)19:00から。ゲストは EMIRYさんです!

8/20(木)19:00のインタビュー配信ゲストは6%DOKIDOKI SHOPスタッフでミスiD2021にエントリー中のEMIRYさんです!

EMIRYさんのファッションのルーツや根底にある精神、またご自身でプロデュースされているハンドメイドアイテムブランド「glem」のことやミスiDへのエントリーを決めた背景などについて伺って行きたいと思います。

配信は下記URLにて!またSHOWROOMアプリをDLした上で下記ルームをフォローしていただけると配信開始時に通知を受け取ることができます。


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