「先読みのし過ぎなんて意味の無いことは止めて 今日はおいしい物を食べようよ」(スキップとローファー感想3)
2話3話がちょっと殺伐としたところもあるけど第4話はちょっとそことは対照的なお話しで印象的
みつみちゃんのクラスメイトの誠ちゃんに初めてフューチャーされる回です
という思想(?)を持っている誠ちゃん
ミカちゃんが「攻撃は最大の防御」と積極的な方向で自己防衛しているとしたら、誠ちゃんは「自分と合わなさそうな人達とはあらかじめしっかり線を引いておこう」という消極的な方向で自己防衛するタイプだ
なのにひょんなことからみつみと、そして誠ちゃんいわく"へらっとした「イケメン」"こと志摩くんと一緒にスタマのフラペチーノを飲むことに
というみつみちゃんとは対照的に
と青ざめる誠ちゃん(みつみちゃんの勢いに押されて買ってしまった)
でも実際に飲んでみると
という感想を持ったり、へらっとしたイケメンだと思っていた志摩くんがみつみちゃんと普通に仲良さそうに喋っていたり、論外のギャルだと思っていた結月ちゃんがみつみちゃんに送っているLINEの内容を見て意外と可愛いキャラなんだってことを知ったり
そしてそうやって誠ちゃんの先読みの思い込みが自然とほどけていって、いつの間にか楽しそうに笑っている姿がそこにあったり
すごく…良い回です!!!!大好き!!!!!
この回って宇多田ヒカル「光」の
を地でいってる回だと思いませんか!?!?(こちらもまた大好きな曲)
傷つくのが怖くなって人はあらかじめ排他的になったり異物を排除しようとしたりするわけだけど、でもその自分を守るための無意識の「あらかじめの自己防衛行動」によって失うものも実は大きく、逆にその自己防衛手段を手放すことで得られるものもすごく大きかったりする
っていうことをここまで「スキップとローファー」の1話~3話に共通して徹底して描かれてるなと思う
それって読者に与えてくれる、現実を生きる上での勇気そのものだよね
物語も漫画もキャラクターも単なる逃避先ってだけじゃなくて、人が現実を生きる勇気そのものになり得ると信じている人じゃないと作れない物語だ