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【Twitterキャンペーン】「#何がとは言わない」の実力を本気で試そうとした話【後半】

12月19日に開始したキャンペーンは今のところトラブルもなく順調です。
このクリスマスキャンペーンでトラウマを克服できるでしょうか。

初めてのキャンペーンで起こった悲劇的なエピソード、後半です。


満を持してキャンペーン告知したらアカウントが制限されてしまった。
企業公式アカウントとしてあるまじき事態。
何が起こったのか。そしてTwitter担当者の心情と行動は。

これは、制限解除までの12日間の記録――。

前半はこちら


7/15(金)

アカウント制限に至るさまざまな理由も、解除のために何をすれば良いかも、あらかた調べ尽くした感があった。
しかし、この日辿り着いた情報は初めて目にするものだった。

自分のアカウントにアクセスが集中すると制限が解除される説

ちー(@chiiapparel_1)さまの2020年の記事が大変参考になりました。
【保存版】Twitterが制限されて解除されるまでの46日間に起きたこと【備忘録】

ちーさまも謎のシャドウバンを食らってしまったTwitterユーザー。
恐ろしいのが「46日間」という制限期間。なんという長期戦。
その間、あらゆる方法で解除を試みた様子がnoteに綴られています。

突然アカウントの制限が解除されたのは、他のユーザーさまがちーさまを紹介したことによるものかもしれない…との分析。

ずっと制限が解除されなかったのに、突然他の方に紹介していただきアクセスが集まったから解除される(?)というあまりにイレギュラーな事態が起きたのですが、もちろんこれは全く関係ないことだったのかもしれません。
ですが、ただの偶然とも思えないんですよね。だってずっと解除されなかったんですもの。このままずっと無理なんだろうなーと思っていた矢先だったので、本当に感謝してもしきれません。
ということで、長いこと制限が解除されないアカウントは、誰かに紹介してもらってアクセスを増やすといいかも…しれません(サンプル数1)。

ちー@レディース古着転売さま
【保存版】Twitterが制限されて解除されるまでの46日間に起きたこと【備忘録】

ちーさまの記事に書かれている方法は、こちらもほぼ試している。
ただ、最も大事な「放置する」が我慢できず、何かといじりまくったことは前半の記事のとおり。

残すは例の「注目してもらう」だけーーーーーー。





あ!

「#何がとは言わない」はこのためにある?


このハッシュタグ、一度使ったことがある。
アカウント開設から1ヶ月の頃。効果は凄まじかった。
乱用してはいけないと思い、以来一度も使用していない。

威力を発揮するにふさわしい状況、これ以上のもんは用意できんぞ
ここで実力を見せつけてくれよ!


一世一代の「#何がとは言わない」。
このハッシュタグにこれほどの切実な思いと望みをかけた企業公式がいたでしょうか。


この日は金曜日で、翌日から三連休に入る。
やるならせめて連休明け、しっかり舞台を整えてからにしよう。

一人で決意した後は連休前日ハイになっている。

退勤前に正気に戻ってヘルプセンターへ再度異議申し立てをした。
制限された当日は状況を簡潔に報告してしまったので、二度目はしっかり書いた。
諸々の制限理由に心当たりがないとか、キャンペーンが理由なら他の企業もやってるでしょうとか。

すると「前回報告分の追加情報として確認します」的な返信が来た。

この二度目の異議申し立てによって制限が解除されることとなる。



7/19(火)

「自分が運用を担当しているTwitterアカウントが謎の制限を食らっていて、しかもそれが長期に及ぶ可能性がある」という非常な状況を受け入れてしまい始めていた。

三連休は映画『ナイトクローラー』『ジェーン・ドゥの解剖』『フロッグ』を観た。まあまあ面白かったかな。
先週だったら映画どころではなかった。
SNS担当者である自分に責任を負わせず、大騒ぎせず、ネタにしなさいよと言い切った会社のスタンスに感謝した。


休み明け19日、あれだけの決意をした「#何がとは言わない」戦法も結局先延ばしすることにした。

一世一代・決死の「#何がとは言わない」がもし伸びなかったら、さすがに傷付くから。



7/20(水)

コーポレートサイトリニューアルに取引先企業さまとの業務打ち合わせ、印刷手配、納品、終日身動きが取れない特殊任務、月末有給休暇を取得するため急ぎ作成する請求書etc…と、忙しない7月でした。

BAN!!!されたTwitterのことを気に病む暇があれば仕事片付けろ、という状況が良かったのかもしれません。
サブアカウントで発信も交流もできているし、不自由さもなくなってきました。


そもそも人知れず開設して、人知れず消えてしまったアカウントです。
気付いたフォロワーさまはごく一部。

会社の信用には関わるけど…と断ったうえで上長に言いました。

「ありがたいことに心配してくれるユーザーさんはいますけど、別にウチの本家アカウントが制限されたことで被害が出る方とか、すごく困る方がいるわけじゃないですよねえ」
上長は「そうだね」と返してくれました。

SNS担当者としてやれることはやった。
最後には「誰も困ってないだろ」と無責任なことを言った。
時間に解決してもらおう、と思った。


とはいえ、自分はTwitter老人会のメンバーでありTwitter廃人です。
毎日サブやプライベートのアカウントから状態を確認することは怠らない。


動きがあったのはこの日の夜。

21:30頃 プライベートアカウントのおすすめユーザーに富士リプロ浮上

解除されたとわかるや否や、夜でも声を上げてみる富士リプロ株式会社【公式】


同時刻 
同部署のO氏から連絡が入る
「たまたまTwitter見てたら解除されてるから教えてあげようとしたらとっくに気がついてツイートしてて草」


翌日、出社してヘルプセンターからのメールを確認。
21:34に受信していました。
やっと、突然、釈放された。



さて、ここまで長くなりました。
富士リプロのアカウントはなぜ制限されたのか。

ご利用のアカウントのロックが解除されました。ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。手短に状況を説明いたしますと、Twitterでは、スパムを自動生成するTwitterアカウントを検出して削除するシステムを採用しています。今回、システムがこちらのアカウントをスパムアカウントと誤認識した可能性があります。このような誤認識は、Twitterルールに違反する自動化の挙動の見られるアカウントに対して起こることがあります。誤認識をお詫びいたしますとともに、またのTwitterのご利用をお待ちしております。

Twitter Support メール

システムによる誤認識」でございました。
何が誤認識の対象になったのかはわかりませんが、とりあえず対応していただきました。

二度目の異議申し立てから5日で解除。
心当たりのないシャドウバンは誤認識を疑って良いのかもしれません。
15日の帰り際に正気に戻って再度異議申し立てしなかったら、ツイッタランドに戻って来れなかった…と思うと、かなり恐ろしいですね。


2022年の夏の話。そういうことが今もあるのかどうかわかりません。
シャドウバン事例のひとつです。


謎の制限を食らったら、すみやかに異議申し立てすること
異議申し立ての際は状況を詳細に伝えること
アドバイスするとしたら、そんなところになるかと思います。


企業公式Twitterアカウント、制限12日間の記録でした。



後日談 ~不屈のCP再開~

弊社のアカウントは前科持ちになったため、再犯の場合は終身刑(永久凍結)…の可能性に怯えていたのは前半の記事でも述べました。
そんな事実も噂もなかったかもしれませんが、あり得ると思っていました。

でも!
一度中断されようが、リスクを抱えていようが、キャンペーンはやる。

「これは お前が始めた物語だろ」
『進撃の巨人』のエレン・クルーガーの言葉がここで効いてくる。
後には引けない。


富士リプロという会社へ~痛烈なメッセージ~

印刷会社でモノが作れるくせに、弊社はその強みを活かしきれていません。
商品もなければ、パッケージ化されたわかりやすいサービスもない。
個人的に歯痒くて仕方がない。


キャンペーンの実施は弊社にはメリットが多いはずです。

・キャンペーンによって今まで縁のなかった方々との接点ができる
・どんなものがどの層にウケるか正確に把握できる
・どのように使われるかアイデアをもらえる
➡ 今後の商品作り/サービス展開のヒントを得られる

商品化を考えていけそうな試作品を手に取ってもらいたい。
そしてその反響を見て売り物になるよう仕上げていきたい。
ものすごく簡単に言うと、そんなところです。

キャンペーンはフォロワー稼ぎではなく、会社の将来を考えた手っ取り早くて遠回りで切実な手段。
狙いがあって自ら「SNSやりましょうよ」と会社に提案して、運用に関するすべての裁量を与えられたのに、ここでヒヨるわけにはいかない。

まずは反響を見せて会社の人に発破をかけたい。
印刷業を受注産業だと思い込んでたらお終いですよ。
印刷なんて誰にとっても身近なものだから、その魅力さえ伝えることができればちょっとはプラスになる。
今まで通りの当たり前が通用しないのはわかってるでしょ。
強要はできないけど、面白く仕掛けていく努力をしようよ。


試行錯誤しながら芽が出るかわからない種を蒔いていくのがSNS担当者の役目だと思っています。
苦労しがいのある苦労なら進んでやってやる。
多くのTwitter企業公式「中の人」にその気概を感じます。
だから自分も気が折れることなくやっていけています。


キャンペーン再開とその結果

2022年7月22日(金)
2,000フォロワーさま感謝キャンペーンを再開。

締切は8月1日(月)。
キャンペーン期間中、わたくしは北海道推し事旅行を楽しんでおりました。
この旅行中もフォロワーさまから北の大地を最高にエンジョイできる有力情報をゲット。
プライベートだからって投稿を自粛するのはもったいないと実感しました。


それにしても企業公式さまのキャンペーン応援RTの威力の凄まじさよ。
そして懸賞界隈の皆さまの存在のありがたさ。
関わってくれた全員の人生に幸運が訪れることを願いました。
強烈な呪いの一種です。

おかげさまで想像以上のご応募をいただきました。
当選した20名さまに通知をするとわざわざお礼を伝えてくださって、届いたプレゼントの報告までしていただきました。


こんな経験ができるから企業公式Twitter担当をやめられない。
現在実施中の2度目のキャンペーンでもそうです。
たくさんの応援ありがとうございます。


クリスマスイヴ。
一人きり。
大好きなお笑いを観ながら、この記事を書き上げました。

失礼なことも書いたから、あまり目につかないクリスマスに投稿します。







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