転職面接における難関質問の攻略方法について考える #1
100回以上の面接を経験した私が、面接でよく聞かれる、かつ答えるのが難しい、かつ詰められがちな質問を紹介し、自分なりの攻略法を考えます。
答えに困る質問
以下3つの一連の質問です。
Q. 現職の入社理由を教えてください。
Q. 転職しようと思った理由を教えてください。
Q. 弊社への応募理由を教えてください。
形式的な質問に思えますが、以下のようなのポイントを見ています。
「軸を持ってジョブ探しをしているか」
「ネガティブな理由で転職しようとしていないか」
「すぐまた次の転職をしてしまわないか」
この質問が難しい理由
これらの質問に対して、おそらく大抵の応募者が以下のような回答をしていると思います。
こういう回答をすると100%次のどちらかの質問が返ってきます。
Q. 〜〜がしたいというは、なぜ現職への入社前にわからなかったのか。
Q. 〜〜は現職では実現できないのか。どうして異動したり、事業立ち上げをしないのか。
この質問に上手く答えられない経験がある人も多いはず。
つまるところ、
入社動機を聞く理由
→ちゃんと軸を持って考えて企業選びをしているか
転職動機を聞く理由
→ネガティブな理由で転職しようとしてないか
応募動機を聞く理由
→転職動機と一貫性がとれているか
といった点を見ているわけです。
次になぜこの質問への回答が難しいのか考えてみます。
理由その1 転職理由は必ずネガティブ
純粋に「新しいことがしたい!」と思い面接官に伝えても、捉え方を変えると「現職ではやりたいことができない」とネガティブに捉えられる可能性もあります。面接官はこの視点で深掘りをしてきます。
理由その2 行動力がないと思われる
「それ転職しなくても、君の行動力次第で現職で実現できるじゃん。」と言われたとするとどう返しますか?
理由その3 軸がブレる人間と思われる
特に日系企業ではまだまだ転職はポピュラーではないので、転職=やりたいことがすぐに変わっちゃう人と思われがちです。関係なさそうな質問を通して、「一貫性がある人間がどうか」を見極めてきます。
実際に失敗した回答例
この質問を受けた友人に、面接での実際の回答をいくつか聞いてみました。この回答のせいで落ちた、とは言い切れませんが、詰められて上手く回答出来なかったケースに絞っています。
回答例1 「現職で予算が絞られ、やりたいことができなくなったから」
予算なんてどこもカツカツが当たり前。できる範囲で工夫した経験を上手く答えられず撃沈。
回答例2(私) 「御社の事業が魅力的だったから」
「現職の事業も十分魅力的だと思うけど」と返され撃沈。
回答例3 「〇〇職にチャレンジしたくなった」
面接官「現職で異動すれば?」
→応募者「異動できないんです」
→面接官「異動するためにした努力は?」
で撃沈。
理不尽だ、、、。
攻略法について考える
ぶっちゃけ明確な回答は無いです。面接ってそういうもんですよね。
ただ、明確なNGはあります。
NG回答
現職への入社理由が適当(たまたま受かったからとか)
転職理由がネガティブ
「現職ではなく転職を選ぶ」理由がイマイチ
転職理由→応募理由に一貫性がない
年収とかWLBを応募理由にする
改めていうまでもないですが、この辺りは一発NGですね。
著者が使ってたテンプレート
幾度となく失敗して、テンプレートをブラッシュアップし続けたので紹介します。よければ参考にどうぞ。
こんな感じで答えます。ポイントは
現職でやりたかったことを伝える→常に軸を持っていることをアピール
それが達成できたことを伝える→ここがポイント。一旦現職に区切りをつけたことをアピール
自分の成し遂げたいこと、夢を動機の中に散りばめる→一貫性をアピール
応募動機でWin-Winの関係であることを伝える→自分にとって転職メリットがあることが応募動機になる
ようは「〇〇したくて、それができたから次は〇〇にチャレンジしたい」という構文です。
これでも色々と突っ込まれますが、一貫性を意識しつつ、最後は応募動機のパッションを伝えて乗り越えます。
この構文にしてから、明らかに選考通過率が上がりました。
おわりに
あれこれと書きましたが、ぶっちゃけ転職理由なんて給料か、現職への不満か、とにかく転職先が魅力的か、そんなものだと思います。
ただ、それを率直に伝えても、面接官が自分を採用する理由にはならないので、工夫をして、相手を説得して自分を採用させる一つのタスクだと思って取り組んでみてはいかがでしょうか。
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