見出し画像

転職面接における難関質問の攻略方法について考える #3

ふじた

100回以上の面接を経験した私が、面接でよく聞かれる、かつ答えるのが難しい、かつ詰められがちな質問を紹介し、自分なりの攻略法を考えます。

答えに困る質問

Q. あなたの強みを教えてください。

でた。

と思った方も多いでしょう。
言わずと知れた定番質問。新卒時だけでなく転職面接でも普通に聞かれます。

この質問が難しい理由

理由は以下です。

  • 自分でもよくわかっていない

  • 差別化が難しい

  • それが強みであることを証明できない

自分でもよくわかっていない

日本人は良くも悪くも謙虚で「世の中にはもっと凄い人がいるし、、」と謙遜しすぎていたり、逆に大した成果もないのに「自分はアイデア力がある！」と根拠ない自信を持っていたりと、そもそも自分の良いところについて説明できない人も多いかと思います。

差別化が難しい

強みなんて大体似たり寄ったりですし、「SQLがめっちゃできます！」と細かい(上にあまり説得力もない？)特技を言われてもあまりアピールには繋がりません。

それが強みであることを証明できない

これが一番の理由かなと思います。「分析力があります！」と言ったとしても、面接という短い時間で、初対面の面接官を驚かせるほどの成果や論理展開をできる人がどれだけいるでしょうか。

まとめると、自信を持てる強みがないこと。さらにそれを面接官に伝えることが難しいということです。

実際に失敗した回答例

この質問を受けた友人に、面接での実際の回答をいくつか聞いてみました。この回答のせいで落ちた、とは言い切れませんが、詰められて上手く回答出来なかったケースに絞っています。

回答例1 (私)「わたしには突破力があります。これまで〜〜のような課題を突破してきました。」
(直接言われたわけではないですが)「課題を解決するのは当たり前でしょう。その他の強みは？」的な質問が続き撃沈。差別化の観点が不足。

回答例2「チームリーダーになれます。」
転職先でも同じように活躍できるイメージを伝えられず撃沈。

回答例3 「行動力があります。」
この友人は営業だったので「それは当たり前では、、、」とありきたりすぎて撃沈。

攻略法について考える

一部繰り返しになりますが、まずはNGから。

NG回答

  • 差別化ができていない。あまりにもありきたりすぎる。

  • 強みである証明ができない。

  • 応募先の業務に全然活かせそうにない。

改めていうまでもないですが、この辺りは一発NGですね。

著者が使ってたテンプレート

幾度となく失敗して、友人やエージェントのアドバイスから、テンプレートをブラッシュアップし続けたので紹介します。よければ参考にどうぞ。

「困難な課題に対する突破力です。これまで〇〇や〇〇のような厳しい状況諦めず課題に立ち向かいました。これが実現できた理由は3つあると考えます。１つ目はチームビルディングを重要視し〜。２つ目はお客様ファーストの徹底で〜。これらの考えと能力を組み合わせた「突破力」がわたしの強みです。」

こんな感じで答えてます。ポイントは、

  • きちんと結論から述べる

  • 実績を並べる👈強みである説得力を持たせるため。実績に関する追加質問が来ることも。

  • 強みを構成している要素を並べる👈ここがポイント。強みをさらに深掘りすることで説得力がまします。さらに、複数要素を組み合わせて強みを構成することで差別化に繋がります。

  • 最後に再結論を述べる

  • チャンスがあれば「上司にも評価されている」と第3者からの評価を入れても効果的です。

「強みは〇〇です！」で終わるのではなく「①と②と③を組み合わせた〇〇が強みです。」とする構文です。これにより差別化と説得力の問題を解消できます。

この構文にしてから、詰問されることが少なくなりました。

また私は上記以外にも「製品やサービスの魅力を伝えるのが好きで、〇〇のような業務を率先してやってました。」と自分の好きを伝えるチャンスがあれば積極的に話していました。

面接官のタイプにもよりますが、応募者の「好き」に反応してくる方は少なくないです。

おわりに

あれこれと書きましたが、面接で上手く答えるためには、日頃から強みを意識することが重要です。強みはあなたを支える「軸」にもなり得るので、転職後の働き方にも影響します。

転職するかどうかは別として、改めて自分を振り返り、自分の強みについて考えてみてはいかがでしょうか。


#2はこちら 。

いいなと思ったら応援しよう！