カードゲームの主人公とは
こちらの記事は、Toby様(@toby_24ss)主催の企画「シャドウバースAdvent Calendar 2021」です。
他にも様々な方が記事を書いていますので、是非ご覧ください。
はじめに
みなさん初めまして、ふじおか。(@panayou713)と申します。
普段こういった形で、発信したりはしないのですが、面白そうなイベントがあったので、折角ならという気持ちで参加させていただきました。
少しだけ自己紹介
こいつ誰?という方がほとんどだと思いますので、軽く自己紹介させていただきます。
FRD(@frd_sv)というチームに所属して活動している社会人プレイヤーです。
今年の戦績としてはRAGE 2021 Summer Winterで2度プレーオフに進出することができました。
チームに所属してから着実に成長してる実感があるので、来年こそはファイナリスト目指して頑張りたいなと思ってます。
1.概要
近年のシャドウバース界隈における情報の伝達スピードやそれによる環境の移り変わりの速さはSNSをはじめとするコミュニティの増加に伴い目を張るものとなっている。
構築やプレイが勝敗の大部分を占めることを認識する一方で、将来的には自身の体調や、周辺の環境などの外的要因がわずかながらも差を生むのではないかと考える。
そこで本記事では、強者の代名詞ともいえるカードゲームの主人公のある共通した特徴に着目し、外的要因が勝率に影響を及ぼすのかという検証を実施した。
本記事は以下の構成とする。
第2章では、本検証実施にあたり、カードゲームの主人公が持つ特徴について述べる。
第3章では本記事の検証内容について述べる。
第4章では検証内容に基づいた検証の結果について述べる。
第5章では本検証の結論、考察、今後の課題について述べる。
2.カードゲームの主人公とは
カードゲームの主人公達は、類稀なるセンスとプレイで他を圧倒する力を持つ。
アニメシャドウバースにおいても主人公の竜ケ崎ヒイロ氏は全力でシャドバをプレイし、最後まで諦めずにプレイする。そしてデッキがそのプレイに応えてくれる。
多くのカードゲームのアニメにおいて、主人公達はある共通点を持っている。それは、バトル終盤においてピンチ状態から一転、確定演出のようなBGMが流れ、その後逆転勝利を決めるという点である。
そこで本検証では、試合中におけるBGMが勝率に影響を及ぼすという仮説のもとで、いくつかのパターンでランクマッチをプレイし、勝率がどのように変化するかという検証を行った。
3.検証内容
まずは、本検証の要となるプレイ中に流すBGMを決める。
今回はカードゲームの主人公感をより高めるために、アニメシャドウバース第1期オープニングに使用されている「キリフダ」を利用する。
プレイ中はこの「キリフダ」をループ再生で流し続けて検証を行う。
キリフダの視聴はこちらから
本実験では、以下4つのパターンでランクマッチをそれぞれ75試合ずつ、計300試合行い勝率の変化を確認する。
上記に示すようにリーダースキンは「ヒイロ※1」、「ローウェン※2」の2名を採用した。スキンの変化による勝率の変化も同時に検証する。
使用クラスはドラゴン、以下のリストを固定で回すこととする。
また勝率だけでなく、以下に示す事象が起きた回数も計測する。
4.実験結果
まず、集計結果を以下図に示す。
勝率が最も高い条件は「キリフダを聞かずにヒイロ君スキンでプレイ」、「キリフダを聞きながらローウェンスキンでプレイ」が78.7%で共にトップという結果となった。一方で最も低いのは「キリフダを聞かずにローウェンスキンでプレイ」で61.3%となった。
2ターン目に託宣を引いた数は「キリフダを聞きながらヒイロ君スキンでプレイ」、「キリフダを聞きながらローウェンスキンでプレイ」が最も多く7回となり、トップリーサルの回数は「キリフダを聞きながらヒイロ君スキンでプレイ」、「キリフダを聞かずにヒイロ君スキンでプレイ」が7回で最も多い結果となった。
ある被験者F氏によると、「初めの方はキリフダを聞きながらプレイするという新鮮な環境と検証内容も合間って楽しめていたが、終盤は飽きが来てしまいあまり入り込めなかった。また、開始直後よりもデッキの回し方が分かってきたためか全体の勝率が収束してきたように感じた。1番テンションが上がっていたのは課金してヒイロ君スキンを買った瞬間だった。」などと述べている。
5.考察
今回の実験結果から、プレイ中に音楽を聞きながらプレイしたり、スキンを変更してプレイを行うことは勝率に影響しないと考えられる。
しかし、試行回数が少なくデータとしては不十分とも考えられるため、
試行回数を増やしての検証が必要である。
本検証では、ゲームプレイ中のBGM(環境音)に着目し、それが自身のプレイに影響を与えるかという検証を実施した。
今回はあまり臨んだ結果にはならなかったが、このようなプレイ外で起きる要因は少なからず影響があると考える。
また、検証の副産物として数字という正直なデータが出るためかある程度運要素に対して寛容になれたり、いわゆるオフシーズンと呼ばれる時期でもどんな形であれモチベーションを維持できたことは価値があったと感じた。
今後の課題としては、睡眠時間を調整や、強度の運動を実施した後にプレイするなどの明確に勝率が変化しそうな検証から始めていきたい。
さいごに
カードゲームの主人公は最後まで諦めずプレイしたり、いつも全力であるとともにもう一つ、誰よりもカードゲームを楽しんでいるという特徴があると思っています。
それは、彼らが強いプレイヤーである理由の1つだと考えています。
楽しいからやるというモチベーションは継続力につながり、常に楽しんでプレイしていることで精神的にも安定したプレイができると思います。
そういった意味では、今年の世界王者であり、チームメイトのかきp(@pkaki_sv)はこの環境を誰よりも楽しんで、プレイしていたと感じます。
紛れもなく私から見た彼はこの環境の主人公であり、
このプレイスタイルは見習っていきたいなと思います。
今度は自分が主人公になる日を夢見て…
以上、こんなくだらない記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。
本日夜の記事はHirobosuさんのひらめきのヒントです。お見逃しなく!!
https://adventar.org/calendars/7249