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行き詰まった時にすること
”パルム箱、今なら90円引き“
そんなポップを見て買ってしまったパルムの箱。
なんだか、何かに負けた気分です。
どうも藤岡です。
今日は色々疲れたので、自分が行き詰まった時にすることを話します。
自分は面倒な性格だ。
何か失敗したり人に迷惑かけたらかなり引きずり、なにもしたくなくなる。
そのせいで色んなやらないといけないことが溜まっていき、最終的にキャパオーバーになり
かなり病む。
加えて何か問題が発生した時も、
その問題だけしか考えられなくなり、同じような状況に陥る。
そんな時は
玉ねぎをただひたすら1時間炒めてみる。
きっと最初聞いた時は無理だって思うだろう。
元々これは父がオニオンスープやカレー、ハンバーグを作る時にやっていた。
自分も小さい頃、父がこれをやっているのを見て、
無理だ。こんなことするくらいなら、味が落ちてもいいから別の手早い方法を使った方がいいんじゃないかと思っていた。
父にそのことを伝えると、
父は、案外この時間が心地よかったりするんだよ。
と言っていた。
当時は変なの。と思っていたが、
やってみたらわかる。
案外心地がいい。
やり方は簡単だ。
まず、できるだけ大きく立派な玉ねぎを一個だけ買って家に帰る。
手を洗い、うがいをし、
買ってきた玉ねぎの皮を剥き、まな板の上に乗せる。
上と下を少しだけ切り、真ん中でスパンと2つに分ける。
そのあと、それぞれ、横と縦に切れ込みを入れ
最後垂直に切り、玉ねぎをみじん切りにしていく。
何かの料理に使うわけでもないから大きさはバラバラでいい。
500円くらい大きなかけらがあっても、風に飛ばされそうなくらい小さく薄いかけらがあってもいい。
次に持っている中で一番大きなフライパンを出す。
弱火で火にかけ、バター8gか10gをフライパンの上にコトンと落とす。
フライパンをゆっくり揺らし、バターを広げていく。
バターが完全に溶けたら1時間のタイマーをセットし好きな音楽をかける。
これで準備完了。
さっき切った大量の玉ねぎを一気にフライパンに乗せる。
そしてそのあとは単純。
木べらで玉ねぎを
上から下に。右から左に。左から右に。したから上に。
ゆっくりゆっくり動かしていく。
これを繰り返していく。
早く動かしてはいけない。
ただただゆっくりゆっくり、一定のリズムで炒めていく。
1時間、最初は途方もなく長く感じるだろう。
ただそれでいい。
ああ、あと1時間もあるんだ。
1時間もずっと問題について考えてたらきっと解決に繋がる手がかりが見つかるだろう。
そう思えたら最高だ。
そして木べらの動きのように、焦らずゆっくりゆっくり問題を考えていく。
自分の抱えている問題を細かい要素に分解し、
それぞれに解決方法を考える。
一見難しい問題も、分解してみたら
細かい問題がいくつも絡み合ってるだけで、
それぞれに対し対処していけば簡単に解けたりする。
人の悩みなんてきっと大抵そんなものだ。
1時間は長い。
時々、流れてる音楽に合わせて歌ったり踊るのもいい。
玉ねぎが茶色になっていくのを楽しむのもいい。
時々つまみ食いをして玉ねぎの甘さを感じるのもいい。
この時間はとにかくなにもない、平和な時間がすぎていく。
いつも何かに追われている忙しい日々の中で、この時間だけが平和だ。
1時間後、タイマーがなり火を止める。
まず、玉ねぎのかさに驚くだろう。
そして一口食べてみて、きっとその甘さに驚くだろう。
みじん切りをした時の目の痛みもきっと忘れられる。
炒めた玉ねぎは
そのまま食べてもいいし、
醤油をかけて食べるのも美味しい。
晩御飯のおかずにしたかったら、挽肉と炒めてもいいし、ハンバーグにするのもいい。
行き詰まった時はぜひやってみて欲しい。