みんながやらない”個人で稼ぐ方法”
最近ではSNSで音楽に合わせて、謎のノウハウを発信している人をよく見かけますね。
「主婦で起業して売上〇〇円」
「起業しようとしたら周りに言われたこと」
「個人で稼ぐために重要なマインド」
それだけ、個人で稼ぐことが主流になってきたということでしょう。窓際族を大量に生んでしまうような一昔前の日本に比べたら、もしかしたら良い傾向かもしれません。
個人で継続的に稼いで行くには、彼らのようなやり方が本当にいいのでしょうか?
今回は僕なりに、「普通の人が個人で稼ぐシナリオ」について述べたいと思います。
従業員という立場を最大限に利用する
「稼ぐ」とは何かというと、言い換えると”提供価値”になります。
提供できる価値が多ければ、多くのお金を払ってくれる人がいますよね。
では、提供価値を更に分解すると、提供価値=スキル×希少価値です。
この考えをもとに、先程のSNSで発信している人をベースに考えてみましょう。
彼らの多くは
「公務員を辞めて独立」
「大手企業から友人と会社を立ち上げ」
「主婦なのにスキマ時間で起業」
というものが多いです。
SNS集客をして何をやっているか?は一旦置いといて、会社を辞めた時点で世の中にごまんといるフリーランスの中の1人になります。
それがもし、「残業100時間の会社で働きながら個人収入〇〇円」であれば、会社員×個人事業というフィールドになり、希少価値としては上がるかもしれません。
「良い会社員」と「悪い会社員」
そこで良く考えないといけないのは、単に「会社員」という肩書きだけがあっても意味がないということです。
「提供価値=スキル×希少価値」という話をしましたが、「会社員として」でしか得られないスキルや経験をしていなければ、意味はありません。
〇〇億円の予算のプロジェクト、上場企業への大きな提案、1000名の従業員の採用etc・・・
これらの経験は、個人で仕事で経験するのは難しいでしょう。
反対に、会社員としての仕事が「経費精算を一日中」みたいな仕事だったら、「会社員」としての希少価値がなく、むしろ個人で違う仕事に邁進していた方が良い経験やスキルが身につくと思います。
こんなことを言うと「会社員でなければ、できない仕事をするのは難しいよ」と思う人も多いかもしれません。実際に大きな仕事をするためにはある程度の昇進も必要です。
ただ、私はこれからの時代だからこそ、会社員として経験を積み上げていくことは簡単だと思っています。
弱まる会社員の競争
人材に困っている会社は年々増えています。人材系のスタートアップが数多く立ち上がっているのがそれを証明しているでしょう。
少子高齢化の人口減少、SNSの普及による副業や個人で稼ぐことができる、など・・・・
そもそも人口が減っていっているにも関わらず、個人で稼ぐ方法がたくさんあるのですから、会社員を選択する人がどんどん減っているのは必然です。
特に最近では、大手商社や銀行を辞めて起業する人も増えています。
見方を変えれば、商社に勤めている人は優秀なライバルがどんどんいなくなってくれるので、こんなにありがたいことはありません。
これは労働市場全体に言えることです。
ぼくは個人で色々な会社のお手伝いをしていますが、皆さん口を揃えていうのが「優秀な人がいない」です。
本当に優秀な人がいない+優秀な人は会社に入ろうとしない、という状況が起きています。
会社員を辞めて個人で稼ぐことがレッドオーシャンとなり、会社に残る方がブルーオーシャーンなのかもしれません。
実際、ぼくが新卒で入った金融機関は、5年経つと同期の優秀な奴はほとんど辞めていました。
金融機関としての大きな仕事のチャンスは残された社員に巡ってくることになり、そこで経験を積めば、それが個人の力になります。
もしかすると、長期的には個人で稼ぐ力は会社に残った人の方があるのかもしれません。
「会社員」と「起業」の2択ではない
少し前は、起業を断念して会社員を続けるか、思い切って起業するかの2択しかありませんでした。
しかし、今は多くの会社が副業を認めています。
ぼくも会社員をやりながら副業で自分の会社をやっています。
会社員としての良い部分を享受しながら、起業した際のリスクを抑えることができるのは本当に良いことだと思います。
会社員としてでしか出来ないことを会社でやりながら、社外では自分のやりたいことをやったり、個人で稼いだりすることができる・・・
なんて良い時代にいるのか、と思うほどです。
まとめると、以下の通り。
会社員で出来る経験をして個人を高めよう
会社に勤めなくても出来る仕事は辞めよう
会社員をしながら、まずは社外で活動をしよう