神戸から高知(地方)へのUターン転職をして、結局神戸に戻った話#2【Uターンしてから思ったこと】
地方のコミュニティ
職場
自分の知人が知らない人の知人でもあった、という話はたまに聞く事もあると思いますが、より高頻度であるのが田舎のコミュニティです。取引先の担当者が自分の友人の叔父さん、また同僚の友人なんてことがしょっちゅう起こります。世間が狭さを実感しました。ある意味、良い噂も悪い噂もすぐに話が回るので特に世間を気にして生きないといけません。
趣味
私は20歳の頃からバイクを乗っていたので、神戸で生活しているときはネットでバイクのツーリングコミュニティを探して、そこに所属して定期的にツーリングに行っていました。しかし、同じようにネットでコミュニティを探しても、そもそも人があまりいないのでコミュニティもほとんどありません。バイクのコミュニティだけではなくほとんどすべての趣味の仲間を職場以外で探そうと思うとほとんどないと思います。
Uターン転職を決断する前に考えること
収入、生活レベルよりも優先度の高い実現したいと思うことがある
正直、これが一番大切だと思います。県外のどの都道府県から引越してきても従業員として会社へ入社する際にはほぼ100%収入が下がります。また、上がり幅も大してありません。物理的な娯楽がほとんどないので、そこも視野に入れておく必要があります。
ちなみに、高知県の最低賃金は常に全国ワーストを争っています。
東京からUターンした方は当時、収入は2分の1になったという話も聞きました。
ショッピングは大抵イオンと帯屋町しか基本的にいくところはありません。
結婚している、または彼女がいる
結婚や交際をしたいと思っている方はよくよく考えて肝に命じておく必要があると思います。私もそうですが、高校卒業後や就職の際に近畿地方または関東へ出て戻ってこない人が多数なので、そもそも若い人の割合が少ないです。したがって、彼女を探そうと思ってもなかなか難しいです。
マッチングアプリも一時期だけやってみましたが、兵庫、大阪と比較してとんでもなく過疎っていました(当たり前)
趣味の合う友人がいる
趣味はインドアかアウトドアどちらが好きかにもよりますが、自然しか基本ないのでアウトドアでも川、海、山が好きでないと休日に暇になります。
私はドライブ好きの友人がいましたのでよく出かけていました。
前項でも書きましたが、新規の年の近い人のコミュニティを探すのが難しいのでよく理解しておく必要があります。
地方の求人と競争率の低さ
特にIT企業の求人は数えるほどしかないです。どこも給料水準が変わらないので、条件はほとんど同じかと思います。そのため、競争率がそもそも高くありません。私の務めていた会社に同業他社から談合協力の申し出があったくらいです。競争が起きづらい環境なのでこれでは衰退する一方だと思いました。
圧倒的に若年層が少ない
まず、ただでさえ少ない高校卒業後にかなりの割合が県外へ進学、就職するので「若い」というだけで会社、取引先から重宝されます。しかしながら、なんらかの技術職でないと色々な経験は田舎ですることが難しいので、キャリア形成を考えているのであればSE等の技術職、または専門職が良いと個人的には思います。私はIT系の中小企業でルート営業していましたが、「市場価値」という観点であればあまり上げられなかったと思っています。
名前だけの役職者
中小企業全般に言えることかもしれませんが、社員50数名のうち、7割り程度が役職についていました。ただ、役職とは名ばかりで実態としてはほぼ全員プレーヤーです。部長ですらマネジメントをしている人はごく一部でした。これは邪推ですが給与規定上、給料を上げるには役職をつけるしかないからだと思います。実際、営業未経験で入社して半年くらいで主任になりました。(大して給料は上がっていないですが笑)
次回はUターン後の生活費と生活クオリティについての記事を書こうと思います。