再度1年間、西小山東京浴場の住み込み店長としてニコニコ温泉株式会社で修行します。
長野県松本市、富士の湯、4代目アベノリミツです。
以前のnoteの投稿から全然更新ができてなくて申し訳ございません。(汗)
本日は皆様にご報告をさせていただければと思います。
私、富士の湯4代目アベノリミツは、再度、ニコニコ温泉株式会社の運営をする西小山東京浴場に住み込み店長として、1年間再修行をすることになりました。
突然のご報告となってしまい申し訳ございません。
今回は私が再度修行に行くことになった経緯、並びに修行期間中の富士の湯につきまして、東京浴場卒業後の出来事から紐解いてお伝えできればと思います。
東京浴場店長卒業後の生活
2021年、西小山東京浴場の店長を卒業して以降、私は地元の会社に就職をいたしました。しかし、精神的な体の不調により自己都合退職をし、そこから約2年間、以前よりお世話になっている先輩の紹介で、東京の会社にリモート勤務をしながら富士の湯の企画・運営を父としておりました。そして今年の2月、お世話になった東京の会社も退職をさせていただいておりました。
というのも、曽祖父から4代に渡って運営をしてきた富士の湯を今後も守っていくにあたっては店舗内、及び設備のなどの大規模改装、営業時間の拡大をしなければ富士の湯をより多くの方にご利用いただけないのでは?と父と僕で考え、約2年間お世話になっていた会社を退職させていただき、3月以降、大規模な工事を経て、4代目自身が父に変わって本格的に経営をしようと計画をしていたためであります。
ではそこからなぜ、再度ニコニコ温泉(株)西小山東京浴場の店長を再度務めることになったのか、その経緯をお話しさせていただければと思います。
悩みながら、色んな方々にご相談して決めた、富士の湯と東京浴場2拠点の生活
富士の湯の改装工事をするにあたって、様々な課題が出ておりました。
配管やボイラー設備、建物の自体の工事や外観のリニューアル、看板照明etc…と父と私が考える理想の富士の湯にするには多くの乗り越えなければならない内容(もちろん、お金の部分も含め)が山積みでした。それでも、お風呂屋さんの先輩や同世代の業界の戦友などに相談もしながら徐々にリニューアルに向けて父とがむしゃらに模索、そして計画を立てておりました。
同時に、それでも工事着工までにクリアできない問題に関しては、店舗改装をしながら計画、実行していこうと考えておりました。
某日、久々にニコニコ温泉の皆さんとお会いする機会があり、富士の湯改装の計画や今後に向けてのご相談をさせていただきました。その際、「内容的にはもう少し精査をして、時間をかけて改装の計画を練って行った方がいいと思う。またちなみに東京浴場も現在人手が足りていないと部分もあるので、阿部君が本格改装までの期間、もしやりたいようなら東京浴場で経験を積みながら富士の湯改装を再計画するのものもいいのでは?」とご教示をいただきました。
今回の件について、僕自身とても迷いました。
「決まっていない部分などは、改装、リニューアルのスタートを切ったのちに走りながら死に物狂いで計画、実行をすべきか」
「それとも、離れていた東京の温浴業界で色んなことを吸収しながら修行し、富士の湯のリニューアルのためにより知識、経験、計画を積んで改装を計画していくか」
この期間、本当に色んな方々にご相談させていただいたのですが、その際、とある方に金言をいただきました。
「答えは簡単で焦らなくてもいいんじゃない?
心身ともに健康じゃないと。メンタルやられるから!」
銭湯経営の仕事は、体力だけでなく精神的にも大変な仕事であり、心身ともに健康でないといけないし、一度病気もしている僕にとって、この言葉が1番の決め手でもありました。改めて家族と相談し、焦らずしっかり念入りに準備してやった方が今後の富士の湯のためにもなる、また、1年間という期間で再度修行をしながら、今回のどうしても決まらなかった部分をしっかり解決しつつ、並びに富士の湯の方は月1回程、帰ってきて改装の打ち合わせやイベント、企画運営をしていけばいいのではという決定をし、ニコニコ温泉の真神社長に相談、お願いをして、今回の3月から始まる富士の湯の設備工事が終了したのち、再度東京浴場の店長に再度就任させていただくことに決まりました。
今後1年間のビジョン 終わりに
改めて、現在の東京浴場の状況についてもお話しをお伺いしたところ、僕がいた時代とはまた変わり、新たに取り組まなければならない課題も多くあるとの事でした。
もちろん、これからの1年は富士の湯の為に東京浴場に席を置きつつ修行をさせていただければとも思っておりますが、それだけではなく、東京浴場の更なる発展や課題をクリアしていき、現店長のエルシャラカーニの山本しろうさんを初め、ニコニコ温泉の皆様や、働いていただいてるスタッフの皆さんと一緒に協力しながら東京浴場を次のステップへ押し上げなければいけない期間でもあると思います。改めて、再度、東京浴場の店長を務めさせていただく以上、いただいたご縁に甘えることなく、全身全霊をもって東京浴場をより良い銭湯に発展させていこうと思います。そして、一年後、富士の湯だけでなく、愛する地元の銭湯文化も守っていければと思います。
「長野の銭湯を守る」
この願いは変わりませんし、今後も僕は銭湯業で生きていきたいと思っております。そのため再度東京浴場に身を置きながらも再度一から修行し、僕なりの強みをより伸ばして富士の湯の改装、運営、そして将来の地元の銭湯文化に携われればと思っております。
改めて1年間でしっかり吸収をして、富士の湯の今後のため、そして東京浴場の店長として一生懸命銭湯業界を邁進していければと思いますので大変恐縮ではございますがよろしくお願いいたします。
富士の湯4代目 / 西小山東京浴場 店長 アベノリミツ