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【アニメシナリオ作品】 クラゲちゃん 初稿(スマホ版)

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 クラゲちゃん (初稿)

脚本 藤野崇志

登場キャラクター

大型浮遊怪獣 クラゲちゃん

□どこかの海の上(手書きアニメ)
  フワフワと空を浮かんでいるのは、タン
  カーよりも巨大で、丸っこく、つぶらな
  瞳をしたクラゲだ。
  その巨大クラゲ、クラゲちゃんは無表情
  でブリッジ橋の上を通り過ぎるが、突然
  何かに引っ掛かり、振り返る。
  触手のひとつが、ブリッジ橋に引っかか
  っている。
  クラゲちゃん、触手を引っ張るように下
  手側へ進む。
  しかし、触手は橋からなかなか離れない。
  クラゲちゃんが必死に振り解こうとする
  が、プチッ! という音が聞こえ、さっ
  と目を向ける。
  触手はブリッジ橋に引っ掛かったまま、
  クラゲちゃんから離れてしまっている。
  クラゲちゃん、それをじっと見つめたま
  ま、瞬きする。
  目がまるで見開くように大きくなり、中
  心がキラリと青く輝きを放つ。
  二つの目から青いビームが発射され、中
  心で合体すると、一本の太いビームとな
  る。

□ブリッジ橋(実写風)
  ……をビームが横切り、橋が崩れていく。
  橋から車が次々とこぼれ落ち…

□海の中(実写風)
  ……乗用車、バス、トラックと、様々な
  車が泡に包まれながら迫りくる。

□どこかの海の上(手書きアニメに戻る)
  目からビームの輝きが消えたクラゲちゃん、
  瓦礫と化したブリッジ橋を見つめている。
  もうひとつの触手で瓦礫の中を漁り、千
  切れた触手を持ち上げると、鉄骨やワイ
  ヤーが絡まっているので、その場で海に
  叩きつける。
  綺麗になった触手を体に引っ付けると、
  その触手がウネウネと動き、安心したの
  か、その場を去っていく。
  橋の残骸は放置されたまま…
                             (END)  (二〇〇字換算五枚四行) 
 


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