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万引きは犯罪です フィクションorノンフィクション #1
ようこそ、
今日は『フィクションorノンフィクション』第一弾です。
『フィクションorノンフィクション』とは
これは私が高校生の時に考えたアイデアです。ドラマなど最後に「作品はすべてフィクションです」と書いてありますが、それを取っ払って文章を書こうというものです。
具体的には、限りなく真実のようなフィクション、全く信じられない嘘のようなノンフィクションです。フィクションはできる限り本当に起こった出来事のように、ノンフィクションは本当に起こった現実的ではないことを書いて、フィクションなのかノンフィクションなのかは伏せておきます。
考えながら(?)ご覧ください。
私は、総合スーパーでアルバイトをしているため、時々万引きが発生してしまったとき、防犯カメラの映像から、万引き犯の写真を見ることがある。万引きの瞬間の映像は共有されることはないが、入り口付近の防犯カメラの写真は従業員に知らされ、注意人物として共有されるという仕組みである。
万引き犯の顔といっても十人十色。いかにも、悪そうな顔の人もいれば、そんなことしなさそうな優しそうな顔の人もいる。やはり顔に騙されてはいけない。
万引き犯の特徴として、もう一つ重要なのが、服装である。万引きした商品を隠せるよう、なるべく幅の広い服やポケットが深いものなどを着るという特徴があるのだ。
ある夏の日、万引きが発生した。例の如く、写真を見ると幅の広いコートを着て、サングラスをしている女性の姿があった。
「これって今回の万引き犯ですか?」
「暑いというのにコートまで着て万引きするなんてね」
猛暑の中、コートを着て商品を万引きしようとは、恐るべし。
「ところで何を万引きしたんですか?」
「布団だよ」
布団売り場の防犯カメラにははっきりと敷布団をコートの中に隠す姿があったという。掛け布団ではなく敷布団である(そこじゃないか)。
写真の姿からは、コートを着ているといっても、どうしても布団(敷布団!)を隠しているようには見えない。
コートの中がどうなっているのか。もしかしたら、四次元空間になっているのかもしれない。