セミになる・その2 8mひとりきり
我ながら、今更この写真を見ると、本当にセミのようです。
とにかく安全に、目標の高さまで登る。
まあ、本物のセミの場合は、その途中で敵に襲われるという可能性も
ありますが、私の場合はその心配はありませんが、
"落ちる"という可能性とは背中合わせ、8mの高さから落ちたら・・・?
そもそも、この木登りは何の為にしているのか、それは"枝打ち"の為。
"山ひとつ分に無数に生えている杉の木" その木の枝の中から、
指定された高さにあるもの、その全てを落としてゆく作業。
もう一回、書かせてください。
"山ひとつ分に、無数に生えている杉の木"です。
それら一本一本の枝打ちをするために、梯子を担ぎ山の斜面の中を
歩き、目標となる木を見定め、足場を確認し梯子を立てかけ登り、
枝打ちをする。
もう一度だけ、書かせてください。
"山ひとつ分に、無数に生えている杉の木"です。
さて、
これから上へと登ってゆきます。 まずは一本一本、登るしかありません。
何しろ作業要因は、私、ひとりきりなのですから。