屋号のゆえんと
ふじの里人、それが私の屋号。それについての事柄を今日は少し。
里人とは、
"生きる術を持ち、すなわち生きる為の技を知る人々。"
その先人の知恵と辿ってきた道のりに敬意を表し、その道に及ばずとも
背中を追うてゆきたいと、僭越ながら、屋号に"この名"をつけさせて
頂きました。
先日、富士山の麓に深く関わりのある方とお話しをする機会を得ました。
その時に、富士山の麓に人が住めるようになるまでには
雪崩、溶岩の流出などの過酷極まりの無い、富士山の自然との共存の為に
筆舌に違わぬ努力を惜しまなかった里人が居られたという史実を
初めて、拝聴致しました。
富士山の麓、富士の里人。
はるか遠い時の彼方で繰り広げられていた、その名もなき人々の史実に
大いなる敬意と興味をかき立てられ、彼らの成し得た偉業について、
これから自分なりに勉強をしてみたいと、今、そう思っています。
巻頭の写真は
お話しを伺った日の帰り際に頂戴した、富士山のとうもろこしとトマト。
これらのものも、彼ら、富士の里人の偉業がなければ、
到底、口には出来なかった食物なのです。