見出し画像

少年の夏やすみ

川が夏の居場所でした。暑い日もそうでは無い日も、川へ行く。今頃?いや
もうすこし先の頃、7月下旬から8月だったでしょうか? 川で泳いでいると
クルミの実がどんぶらこと流れて来て、それを割ると、中からクルミ太郎が
『こんにちは~♪』って言うのは、ウソです、ごめんなさい。

とにかく川で泳いでいると、クルミの実が流れてきて、時々、河原へ
上がってクルミを石で割って食べたり、家からすこし味噌を持ち出してきておいて川の傍に石で柵を作った堰を作っておいて、その堰へ、胡瓜を冷やしておいて
味噌をつけて食べる。

そんなのが日常。そんなのが私の夏やすみでした。

クルミを割るのが下手で、時々、石で手を打つこともありました、なつかしい。

まだ緑色のクルミを食べたり。川の上に丁度、クルミの木がありましたね。

緑色のクルミの実は割っても、まだ中の実が固くなっていなくて
きれいに中身が取れなくて、笹の細い柔軟な幹をスプーン代わりにして
中身を掘り出しては食べていたものです。

まさか、こんなに時が経ってから、クルミの木のマグカップを彫るような人生に
なっているなんて、わからないものですね本当に、人の道なんて。

当初の予定では今日から出展へゆく予定だったのですが、それがゆえあって流れ
変更になってしまい、そうしたら、ほんのちょっぴり夏休みのような気持ちに
なって、クルミの木のこと川で泳いでいた頃のことを思い出したのです。

そんなのどかなことを考えてはいるものの、実際のところは山と積もった雑用へ
ここぞとばかりに立ち向かう、まぁ暑いですから進んだり止まったり、あんまり
暑い時にせいを出しすぎて倒れたりしても大変ですから、ぼちぼち、気持ちだけは
ぼちぼち、そうしたいものです。

夏、梅雨も明けて、こちらは本番です。今の夏の楽しみはなんだろう、と考えて
みたら、そう、そう言えば、そろそろ8月に入れば待ちに待った、ブドウの季節。

ブドウ、木を素材に作るばかりですが・・・・う~ん、おいしいおいしいブドウを
今年は今年こそは食べたいものです、ブドウ、好きなんですよねぇ🍇

みなさんのこどもの頃の夏の思い出、大人になってからの夏の楽しみはなんでしょう。暑さ厳しい夏ですが、短い夏、楽しみを忘れずに過ごしてゆきたいもの
ですね。



追記・
1. 巻頭の写真は手彫りのマグカップ。本体の下へうっすらと現れている
白色とのコントラストが美しい、桑の木。

2.余談ですが、クルミの木が川のそばにあるのは、水を必要とする木だからとか。
またリスがクルミの木を取って来て、隠しておくために、土へ埋めておいたものが
芽を出すとか。川から見上げたクルミの木の枝から枝へ、リスがクルミの木を
持って、せっせと動いていた様子を子どもの頃によく見かけたものですから
この話もまんざらウソでは無いような気がしているのです。リスは、自分が
後から食べるために土へクルミの実をしまうのです。まさかリスが・・・
植林のためではありませんよ~☺️