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折れた心に、見えない絆創膏

今年の出店が終了をしました。最後の最後にとんでもない大雨と暴風に見舞われ
テントが吹き飛んでゆくかと思いました。あまりの悪天候のため、閉場時間も
繰り上げになったのですが、翌日も同じ会場で出店の予定がありましたので、
そのままテントを置いて帰路へ向かうことになるので、暴風の中、翌日まで無事にテントを設置しておくための対策をなんとかやっと終えて、まだ続く暴風の中、
いざ車へ向かおうとテントを出たら、もはや会場内に人影は無く、ビリ。
そうか、ビリか、と、降り頻る雨と風の中を、ひとり車へと向かいました。

今日、やっとようやく空が晴れましたので、雨にあたったテントを日にあて
乾かしつつ空を見上げていましたら、こころをよぎるのは、やはり各地で
出会えた様々なみなさまからの温かな心・言葉であります。

思えば、暴風の中を訪れてくださった方は
『開催をとても楽しみにしていました。仕事がちょうど休みになったから、
ここへ来られてよかった。人混みが苦手だから、却って雨でよかった。
ゆっくり見られます。』と、こころから、うれしそうに。

私が手塩に掛けて作ったブドウのコップに加えて、ご一緒にスプーンも選んで
くださいましたので、つい用途を伺ってみましたら、スープを楽しまれるご予定とおっしゃっておられました。

はぁぁ・・。大変で大変で、この秋の出展はあんまり大変すぎて、未だ尚こころは
折れたままなのですが、それでも来春からの出店は、もうやめてしまおうと
どうしてもそう思い切ることができないのは、みなさまから贈られた言葉が
まるで見えない絆創膏のように、我が心へ、ペタリと貼りついているから
なのかもしれません、平に平に、ただただ感謝御礼。  



あとがき・巻頭の写真はsatomigoroさんの写真をお借りしました。
動物はいいですね。なんとも言えない表情に、ぐっと心惹かれます。
いい写真をどうもありがとうございました。