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こんにちは、井出進学塾です。
今日は、小論文対策についての、最近の動向をみていきましょう。

最近聞いた、高校3年生の塾生の学校の話です。
小論文指導として学校から、「何か参考書を買っておけ。」と指示されたそうです。どういうのがいいのかな、と考えているうちに、学校の方で小論文対策のビデオをみせられたそうです。

これはこれで、悪い話ではありません。

むしろ、小論文専門の先生がいないのなら、このような方針をとるべきでしょう。

少し前までは、国語の先生が小論文の添削を受け持つことが多かったです。
もちろん、しっかりした指導をされる先生も多くいたでしょうが、小論文は小論文の特徴があるので、適切な指導ができていない例も多々、みられました。

細かい言葉づかいや言い回しはどうでもよく(どうでもよくはありませんね・・・)、小論文で大切なことは、文字通り「論」を展開することです。
例えば、「『地球温暖化』について、何か書いてこい。」と言われても、よっぽどしっかりした生徒でない限り、何も書けないでしょう。やはり、小論文を書くためには、テーマや文字数に合わせた方があります。添削するといっても、感想を言うだけだったり、あらさがしをするだけ、という事例も多々あったでしょう。私も塾で何度か小論文指導をしましたが、「はじめて小論文で、指導らしい指導してもらった。」と喜んでもらったことが何度かあります。

学校の先生が、自身の担当教科の教務や、その他の雑務で忙しいのは仕方のないことですし、たいへんだったら、参考書や映像教材に任せる方が、お互いのためによいに決まっています。

本題は、ここからです。

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なぜ、学校が参考書や映像教材に任せるようになったか?その背景を、もう少し考えてみましょう。

AO入試の行きすぎ・・・に、私はあると思っています。

受験科目に「面接」や「小論文」だけ、というところが増え、そちらに特化した受験産業も増加しました。そういうものを利用できる生徒さんばかりが、有利となる状況は好ましくないものです。そういう事情から、学校の先生も対応せざるをえなくなってきたのでしょう。

AO入試について、私なりのとらえ方をのべておきます。

現実的に、どういうものかと言えば・・・

会社の入社試験のようなものです。

従来の入試のしくみでは、平等性・公正性という責任を社会に対し負っていました。一方、バイトにせよ正社員にせよ、入社試験にそんなものは求められませんよね。その企業が、望む人材を採用するだけです。不採用になった人が、平等・公正に審査したのか?と訴えても、しかたないです。

AO入試は、それぞれの大学の裁量で合格者を決められるというものなので、本質的にこれに準じます。少子化で大学側の学生数確保の必要もあって、AO枠は今後もますます増えています(大学には社会的役割・責任があるので、今のようにAO枠が増加していく状況は、やはり問題は大きいとは思います。)

長くなってきましたし、テーマがAO入試に移るので、続きは次のブログ記事にまわします。

文 井出進学塾(富士宮教材開発) 井出真歩

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